シリウス日記

そうだ、本当のことを言おう。

参考資料の12(令和2年6月 定例会)

2020-12-12 13:21:21 | 日記

飯山市 令和 2年  6月 定例会(第372回) 06月16日-02号

◆14番(山崎一郎) 
 
 それでは最初に、台風第19号災害の検証についてうかがいたいと思います。

 昨年の台風19号災害から8か月ほどとなりましたが、梅雨時を前にし、去る5月28日、城山雨水排水ポンプ場の工事が完了したとの説明を受け、ほっと一安心で心強い思いをしました。
 そこで、昨年の被災時における排水ポンプの機能停止の検証と、再発防止対策をどのように検討されているのか、まずお聞きしたいと思います。

◎建設水道部長(村上透) 
 約5か月間にわたる国庫補助事業による災害復旧工事も4月末に完了し、5月中には職員の操作訓練も実施しました。これからの出水期に備えて準備を整えたところであります。

 検証と対策についてですが、
当時は市街地の内水に対応するため、1基当たり毎分110トンの排水能力を持つポンプ3基を稼働して排水を行っておりました。

その後、被災原因である皿川氾濫による場内への浸水により、設備が水没し、ポンプが停止状態に陥りました。

この被災原因に対応するため、令和2年度に防水扉を設置し、場内への浸水を防ぐ対策を講じます。また、扉の設置が完了するまでの間は仮設止水板を設置し対応いたします。

コメント:一体何を検証したというのかね、村上君。君が言っているのは単に「状況はこんな風に推移しました。」ということだけで、それ以外には何も検証していないように見えるが、、、。

◆14番(山崎一郎) 
 ただいま説明ございました。
 実は、城山の排水ポンプが被災し機能が停止したときに、樋管を閉鎖しなかったから、千曲川が逆流したのが水害の要因だといううわさが流れているようでありますが、現場の状況を知らない間違いであると思いますが、市民に不安を与えかねないので、間違いであることをはっきり市民に伝えることが私は重要であると思いますが、状況をお聞きしたいと思います。

◎建設水道部長(村上透) 
 市街地排水路の樋管、樋門が開いていた状態について、まず市街地の排水の仕組みからご説明する必要がございます。
 市街地の雨水排水を担う水路の系統は2つあります。

 1つは、新町、上町や、本町、北町など、まちの中心部に降った雨水を排水する中央排水区であります。
これらの水路は全て城山雨水排水ポンプ場につながっております。

ポンプ場の仕組みは、まず、千曲川からの逆流を防ぐために、ポンプ場内にあるゲートを閉め、千曲川側にある栄川樋管を開けて排水を行います。
なお、ポンプが停止した状態においても逆流を防止する装置が装備されており、ここから千曲川の洪水が市街地に入ってくることはございません。

 もう一つは、上倉や奈良沢など市街地西側丘陵地に降った雨水を排水する飯山排水区であります。
この水路の出口は飯山樋管になっております。
排水の仕組みは、圧力管方式といいまして、千曲川の堤防の高さよりも高い場所で雨水を取り込んで、水位差で押し出す仕組みとなっております。
まちの中心部を通過する区間は管渠にて密閉されており、千曲川の水がまちの中心部に入ることはございません。

 以上、これらの樋管から千曲川の水が逆流し市街地に流れ込むことはありません。
 間違った認識や憶測による情報の拡散は、市民の皆さんの不安をあおぎ、誤解を招く危険性があります。

今回のこのようなうわさについては、否定させていただきます。
 なお、市街地の雨水排水の仕組みについては、市のホームページにて公表させていただいております。

コメント:山崎君は「普通はそこまでは知る事がない」ポンプ場の仕組みについて詳細を知っている模様。何故普通は知る事が出来ないのか、といえばもちろん「今までは市役所はポンプ場の仕組みについては情報公開をしてこなかったから」なのである。そうであれば山崎君が言う「現場の状況を知らない間違い」というのはそれはそれで一応は通る主張ではあるが、他方で「市役所が情報公開をしてこなかった」という事も同時にまた指摘するべきである

そうして又山崎君、今回こうした指摘が市民からあったがゆえにようやく市役所は雨水排水の仕組みをHPで公開したのだよ。さてそうであれば、「現場の状況を知らない間違いである」と市民をバカにするのではなく、「市民からの指摘」というものについてはちゃんと正面から向き合って答えていく、と言う姿勢は大事な事である、という事を言うべきである。

ちなみに山崎君は台風襲来の12日当日夜、「ポンプ場のゲートを閉めた」という国交省(引用注:山崎君は建設省と言ったらしいが今ではそれは間違い)から市役所への連絡を受けて詰めていた市役所からポンプ場に出向き、「ポンプの稼動状況を確認した」のちに、中央橋に回って「ポンプ場から千曲川に排水される水を確認した」という事であるらしい。そうであれば「普通の市会さんとは違い」飯山の内水処理、水害対応の状況については非常に熱心な方である、という事になる。その様に熱心で行動的な方であれば「ポンプ場に仕組みについても知っておられた」ということは「むべなるかな」という事になる。

さてそれでだ村上君、君のここの説明で唯一ちがっている、というのは「栄川樋管のゲートは常に開けっ放しでOKである」という所だな。

改めて「栄川樋管のゲートを開ける」と言う作業は、通常はしないのだよ。そこの所を君は「千曲川側にある栄川樋管を開けて・・・」と言っているがそれは「違うよ」な。

だが、台風19号の襲来のときはその「いつもはやる必要のない開ける操作」をやっているのだよ、村上君。何故かと言えば「閉める必要がないはずの栄川樋管のゲートを操作員が閉めたから」だよ。(注1

そうして「その様にゲートを閉めた理由については、いまだに説明がないのはどうしてかね、村上君。

◆14番(山崎一郎) 
 ただいまの答弁をお聞きしますと、門が開いていたから千曲川が逆流したと、そういううわさなんですけれども、ただいまの答弁を聞くと、樋管の部分は開いていて通常なんですね。
その部分というのは、もうちょっとはっきり、開いていていいんだということを、市民に分かるような部分、ちょっと今の答弁では分かりにくいんですけれども、私は、はっきり開いていていいんだという部分をしっかり市民に分かるようにするべきだと思いますが、その辺、何かホームページ、もうちょっと、ホームページって見る人と見ない人いますので、例えば市報とか、しっかりその辺を不安を持たないようにしてほしいなと思いますが、いかがでしょうか。

コメント今回の6月市議会が始まる直前にHPでその仕組みが公開された。まるで山崎君の質問に「市役所として都合の良い回答をする為」としか思えないタイミングでね。(注2

それまではこうした「ポンプ場の仕組み」については、一切が非公開だったのだよ、山崎君。いかに市役所が「市民に対しての水防教育に不熱心であるか」という事がよく分かるという事例だな、これは。

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◆9番(高山恒夫) 
 それでは、時間の関係ありますので、3番の台風19号災害の課題整理について入ります。
 いよいよ関東甲信地域にも梅雨入りしまして、この雨の季節、災害への備えというのは非常に改めて思うところでありますが、さきに千曲川関係で2つの大きなニュースがありました。

 先日6月10日の報道では、昨年の台風19号で千曲川に流れた流量は、立ヶ花水位観測所で10月13日午前4時、毎秒8,387トンでありました。
過去最高が58年の7,400トンですから、立ヶ花から3時間後に、飯山市に桁外れの大水が流れてきたということが分かりました。これが1点です。

 もう一つ、4月から国の千曲川緊急治水対策出張所が長野市から飯山市に移転されました。
これは非常に大事なことでありまして、国と飯山市の信頼関係無くして実現するものではありません。

開所式には国交省北陸地方整備局長も見えられたとのことでありますが、日ごろの関係構築に、市長の努力、熱意に敬意を申し上げながら、引き続き連携強化の関係の下に治水整備を進めてほしい、こういうふうに願います。

また、私たちの議会の立場でもしっかりと連携協力すべきだというふうに思います。
この点について、市長の考えがあればおうかがいしたいと思います。

コメント:河川事務所と市役所がよいコミュニケーションが取れている、という事は大事な事だよねえ、高山君。

だがしかしそれは「なあなあの仲、持ちつ持たれつになっておく」という事とは違う事である。そうして又「お互いの失敗には目をつむりあう事が大事である」という事とも違うはずである。

そうやって「お互いがしでかした、やらかした致命的な失敗」について「市民に公開せずお互いがカバーしあう」というような状況が発生しているとすれば、まさにこれは「勘違いも甚だしく、大問題である」という事になる。

◎市長(足立正則) 
 高山議員さんからご質問がございましたけれども、国・県、それから流域市町村が一体的となって取り組みます「信濃川水系緊急治水対策プロジェクト」がスタートをしたところでございまして、この中で、特に飯山市の懸案でございます戸狩狭窄部の掘削、それから堤防整備、また遊水地の整備などが盛り込まれており、大変感謝をしておるところでございます。

 併せまして、今回の千曲川の緊急治水対策のプロジェクトがスタートしたわけでございますが、この推進のためのいわゆる事務所、これが飯山市に開設されまして、事業の迅速な対応ができるということについて、大変期待をしておるわけでございます。

 飯山市に設置をしていただいたということにつきましては、今まで機会があるたびに、できるだけ国の幹部の皆さん方と、市の課題や取り組みなど情報交換をしてきた成果もあるのではないかというふうに思います。
お互いを理解できる信頼関係を構築しているからと感じているところでございます。

 緊急治水対策事業の推進が強化されまして、一日も早く市民が安全・安心にして暮らせるよう、また引き続き国と連携協力を図ってまいりたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。

コメント:>飯山市に設置をしていただいたということにつきましては、今まで機会があるたびに、できるだけ国の幹部の皆さん方と、市の課題や取り組みなど情報交換をしてきた成果もあるのではないかというふうに思います。
お互いを理解できる信頼関係を構築しているからと感じているところでございます。

そうだよねえ。そのかいあって「お互いがやらかした致命的なミスをお互いにカバーしあって、ものの見事に市民の目から、一般社会の目から、マスコミの目から隠す事に成功しているのだ」としたら「まことにこれは思い違いもはなはだしい」ということになりますねえ、足立さん。

そうして足立さん。「事実でない事はいつかは明るみに出る」という事もまた考えておく必要がある、という事はご存じの通りであります。

◆9番(高山恒夫) 
 それでは、この関係についてもう一点お聞きしますが、昨年の台風19号災害の課題と対応策について中間のまとめがこの4月21日に作成されています。
それぞれの課題別に正直に結果と向き合い、今後に生かす、そういう思いが理解できます。

前向きな視点で引き続き徹底的に課題の議論を進めてほしいというふうに考えます。

コメント:とても「正直に結果と向き合い、事実をありのままに認めて」という態度とは市役所の態度は「正反対、かけ離れたものである」としか当方にはみえないのだがねえ、高山君。

・・・

◆9番(高山恒夫) 
 時間の関係もありますので、最後の4番目に入りますが、樽川堤防の戸那子橋段差解消についておうかがいします。

 樽川の堤防緊急治水対策事業が進められていますが、同僚議員のチラシによれば、堤頂を「少し高くする」というような表現もありましたが、「少し」とか「気持ち」高くというような表現ではなくて、樽川の緊急治水対策事業は、正確にどのような行政の中で治水行政が行われるのかということを内容についておうかがいしたいんですが、誰がどうということでなくて、やはり正確に治水行政というのを知るべきだというふうに思いますので、その辺の情報についておうかがいします。

◎建設水道部長(村上透) 
 長野県では、平成30年度に始まりました「防災・減災、国土強靱化のための3か年緊急対策事業」におきまして、樽川の堤防強化対策として、堤防天端のアスファルト舗装を計画に位置付けまして、令和元年度の当初予算で工事を実施することとしておりました。

しかしながら、昨年の台風第19号の影響によりまして年度内の工事施工が困難となったために、繰越しして今年度実施することになったとお聞きしております。

 工事の概要ですけれども、築堤計画高に路盤工15センチ、表層工4センチの合計19センチの舗装構成としまして、延長は全体で5,000メートル、左岸で3,500メートル、右岸で1,500メートルだそうですけれども、幅員で5メートル、舗装面積が2万5,000平方メートルといった工事内容でございます。

コメント:ほほう、そうなんですか。それは知りませんでした。舗装する事によって越水によって堤防が削られて決壊に至るのをそれなりに防ぐ効果が見込まれますね。そうして皿川右岸堤防もそうなっていたら随分と結果が違っていたでしょうにねえ、村上さん。

ちなみにどこぞの市役所の方が「堤防に90センチの厚さの舗装をする」とかなんとか言っていましたが、舗装厚さはここで言われている様に19センチ程度が常識であると思われます。(注3

◆9番(高山恒夫) 
 繰越予算でことししっかりやられるということでありますので、大変期待しています。

 それでなんですが、この関係について昨年の12月議会でもお話ししましたが、瑞穂地域、これは木島平も含むんですが、地域の不安というのは、戸那子橋のやはり堤防と段差なんです。それで昨年はトンパックを積んでいただきましたが、今回の工事は非常にありがたいんですが、堤防強化に併せてぜひ解消してほしいと、これが地域の願いです。

 実は、おととい6月14日に、県の北信建設事務所整備課と市と地元5集落の区長さんで現地の立会いがあったんです。
結果的には、非常に現道、道路と橋と堤防の接点が非常に難しい、片方が生かすと片方が駄目になっちゃうんですね。

その辺について、何とかやっぱり地元住民の安心につなげるには、どのような方法がいいのかということなんですが、ぜひこの辺も前々から言われていることなんですが、どのように対応されるかおうかがいしたいと思います。

◎建設水道部長(村上透) 
 樽川右岸の戸那子橋集落側の堤防段差部分の越水防止対策用としまして、大型土のうを設置していただくよう県に要望してきているところでございます。
市としましても、土のうや土砂等を備蓄しまして、緊急時は迅速に対応していきたいと考えております。

 また、樽川右岸堤防の戸那子橋集落側の堤防が低い部分につきましては、先ほど議員からお話がありましたが、6月14日に長野県、地元関係者、市で現地協議を行った結果、堤防舗装工事に合わせましてかさ上げをしていただくことになりました。

かさ上げの高さにつきましては、交差する市道の通行車両の安全性を考慮して決定する必要もございますので、工事を進めていく中で地元と協議をしながら決めることとしております。

注1https://archive.fo/4Llh6 <-参照のこと。閉める必要のないはずの栄川樋管のゲートは13日の18時05分に閉められている。そうして「何故ここで閉めたのか?」については一切の説明がない。

注2https://archive.fo/Mfb18 および https://archive.fo/v8iwE と https://archive.fo/db83r を参照の事。これらは6月議会が始まる前にそれに間に合わせるかのように市役所HPにアップされた。

注3:この参考資料シリーズの「その7」で坪根君が「千曲川本堤防の舗装の厚さは90センチ」であるかのような答弁をしている。内容詳細についてはそちらの記事で確認されたい。ー-> ・参考資料の7

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追伸:飯山市議会議事録については飯山市のHPからアクセスして閲覧する事が可能です。:https://ssp.kaigiroku.net/tenant/iiyama/SpTop.html

参考資料・一覧

 

飯山市の皿川氾濫に見る問題点の検討・一覧