先月の都会脱走旅行では味わえなかった紅葉を求めて、今度は日帰りの旅へ。
季節柄お化けカボチャの風船が空港に飾られていた。この日から約10日後のハロウィーン当日に、風邪気味で演奏した店が酔っぱらいで大混雑し大変だったのだが、この時は知る由もない。

ホワイト・ストーン・ブリッジからブロンクスへ渡り、ハッチンソン・パークウェイを北へ進む。


パークウェイ疾走開始後間もなく、ちらりほらりと紅葉した木々が両脇に見えてくる。時折場所によって曇りはしたが、日中の空は殆ど真っ青でいてくれた。




まず向かった先は、ニューヨーク市から北へ車で2時間ほどのHyde Parkという街にある料理の専門学校、C. I. A. (Culinary Institute of America) 。アメリカ版料理の鉄人でお馴染みのCat CoraやMichael Symonなどを輩出している有名校だ。校内6つのレストラン全ての料理と給仕を生徒が担当している。


予約の要らないアップルパイ・ベーカリー・カフェで昼飯を食べる。プロシュート、ブリー・チーズ、アルグラのサンドイッチを注文。

まず焼きたてのフランスパンが美味しい。具のプロシュートは塩分控えめでこれまた美味。ビネグレットのドレッシングで和えたアルグラとブリーの相性も良い。付け合わせなのかメインなんだか判らないくらい存在感のあるポテトチップスは自家製。これも塩が控えめでよろしい。次に写っている、2ドルもしないチョコチップ・クッキーは見た目そのまま、手に余る大きさ。甘さも少々手に余る。でも味は本場っぽくて良い。

相方はサワードーのパンにポルタベラマッシュルーム(でっかい肉厚のきのこ)とゴートチーズのサンドイッチを注文。僕のより大きかった。付け合わせは大麦入りのサラダ。これまた主役に迫るボリュームだ。


食後、学校から少し北上し、適当なところで川っぺりへ向かう。突如雲が立ちこめてくるが、隙間からの陽射しで対岸が部分的に明るくなる。川沿いに敷かれている線路は、1958年までハドソン川鉄道が定期的に運行していたそうだ。




ハイド・パーク駅。一度廃駅になった後、地元の有志の力で復旧が続けられ、現在駅としては機能していないが展示会などが催されている。



最初に訪れた料理学校から真北に5マイル行き、ヴァンダービルト・マンション国立史跡へ。見学できるのは日本の「OOXXマンション」ではなく、英語で言うところのマンション=豪邸。でも気分は紅葉狩りモードだったのであまり興味が湧かず、中に入る代わりにしばらく広大な敷地内を散策する。現在史跡として見学できるのは、かつてヴァンダービルトがハイドパークの別荘として所有していた土地の1/3に過ぎないそうだが、それでも庶民には縁遠いほど広い。今でも敷地内を小川がせせらぎ、林には木が生い茂る。また専用鉄道の線路沿いは手入れが行き届いているのだろう、落ち葉が殆ど無い。





午後になって一段と冷え込んできた川っぺり。史跡に来てからかれこれ小1時間が過ぎていた。


タコニック・パークウェイ沿いの紅葉を楽しみながら帰路に着く。午後の日に照らされた紅葉で覆われた丘が鮮やかに広がる。この広大でのどかな風景が目の前で流れて行く間中、先輩のミュージシャンと電話で音楽について真剣な話をする。非日常の風景の中を日常の時間が流れて行く。






走行しているうちに段々と街の気配が濃くなる。そしてとうとう、普段の生活圏に突入。渡る橋の主塔が、日常と非日常を区切る門に見えてくる。夕焼けのタイミングも絶妙で、いかにも旅から帰ってきた、という感じだ。




僕にとっては生活圏でも他の人には旅の目的地でもあるニューヨーク。写真だとカメラの角度を変えれば違った絵ができる。日常生活もちょっとしたことで違って見えてくることがある。
季節柄お化けカボチャの風船が空港に飾られていた。この日から約10日後のハロウィーン当日に、風邪気味で演奏した店が酔っぱらいで大混雑し大変だったのだが、この時は知る由もない。

ホワイト・ストーン・ブリッジからブロンクスへ渡り、ハッチンソン・パークウェイを北へ進む。


パークウェイ疾走開始後間もなく、ちらりほらりと紅葉した木々が両脇に見えてくる。時折場所によって曇りはしたが、日中の空は殆ど真っ青でいてくれた。




まず向かった先は、ニューヨーク市から北へ車で2時間ほどのHyde Parkという街にある料理の専門学校、C. I. A. (Culinary Institute of America) 。アメリカ版料理の鉄人でお馴染みのCat CoraやMichael Symonなどを輩出している有名校だ。校内6つのレストラン全ての料理と給仕を生徒が担当している。


予約の要らないアップルパイ・ベーカリー・カフェで昼飯を食べる。プロシュート、ブリー・チーズ、アルグラのサンドイッチを注文。

まず焼きたてのフランスパンが美味しい。具のプロシュートは塩分控えめでこれまた美味。ビネグレットのドレッシングで和えたアルグラとブリーの相性も良い。付け合わせなのかメインなんだか判らないくらい存在感のあるポテトチップスは自家製。これも塩が控えめでよろしい。次に写っている、2ドルもしないチョコチップ・クッキーは見た目そのまま、手に余る大きさ。甘さも少々手に余る。でも味は本場っぽくて良い。

相方はサワードーのパンにポルタベラマッシュルーム(でっかい肉厚のきのこ)とゴートチーズのサンドイッチを注文。僕のより大きかった。付け合わせは大麦入りのサラダ。これまた主役に迫るボリュームだ。


食後、学校から少し北上し、適当なところで川っぺりへ向かう。突如雲が立ちこめてくるが、隙間からの陽射しで対岸が部分的に明るくなる。川沿いに敷かれている線路は、1958年までハドソン川鉄道が定期的に運行していたそうだ。




ハイド・パーク駅。一度廃駅になった後、地元の有志の力で復旧が続けられ、現在駅としては機能していないが展示会などが催されている。



最初に訪れた料理学校から真北に5マイル行き、ヴァンダービルト・マンション国立史跡へ。見学できるのは日本の「OOXXマンション」ではなく、英語で言うところのマンション=豪邸。でも気分は紅葉狩りモードだったのであまり興味が湧かず、中に入る代わりにしばらく広大な敷地内を散策する。現在史跡として見学できるのは、かつてヴァンダービルトがハイドパークの別荘として所有していた土地の1/3に過ぎないそうだが、それでも庶民には縁遠いほど広い。今でも敷地内を小川がせせらぎ、林には木が生い茂る。また専用鉄道の線路沿いは手入れが行き届いているのだろう、落ち葉が殆ど無い。





午後になって一段と冷え込んできた川っぺり。史跡に来てからかれこれ小1時間が過ぎていた。


タコニック・パークウェイ沿いの紅葉を楽しみながら帰路に着く。午後の日に照らされた紅葉で覆われた丘が鮮やかに広がる。この広大でのどかな風景が目の前で流れて行く間中、先輩のミュージシャンと電話で音楽について真剣な話をする。非日常の風景の中を日常の時間が流れて行く。






走行しているうちに段々と街の気配が濃くなる。そしてとうとう、普段の生活圏に突入。渡る橋の主塔が、日常と非日常を区切る門に見えてくる。夕焼けのタイミングも絶妙で、いかにも旅から帰ってきた、という感じだ。




僕にとっては生活圏でも他の人には旅の目的地でもあるニューヨーク。写真だとカメラの角度を変えれば違った絵ができる。日常生活もちょっとしたことで違って見えてくることがある。
