YAMAHA GX750 カウリング製作(その5)

2011年10月25日 | GX750

マスター型の製作最終回 

スクリーンの取り付けをやり直し、ライト周りのリップを修正しました。 




なんか買ってきた紙粘土が、カチカチにならなくて、ちょっとだけ不安ですが 

ペーパー掛けすると削れるので、よしとしましょう。 

補強のために入れていた円盤は、既に切り取ってあります。 



最後にナックルガード 


これは形状をあれこれ思案したのですが 

やはり角々していないほうがよさそうなので 

ボール紙より切り出しました。 



このボール紙ですが、縦横で曲げやすい方向と 

曲げにくい方向があります。 


なので、切り出すときは、どの方向に丸めるかを考えて切り出さないと 

曲げたときにシワが出来やすくなってしまうので注意が必要です。 



この形状は、いろいろイメージしながらフリーハンドで切りますが 

まあ、なかなか1発では上手く切り出せないですね(笑) 


何枚か切ったり、修正したりで、いい感じになったわけです。 

当然ながら、左右対象なので、1枚切り出したら、それを元に 

反対側を切り出します。 


装着した時に、左右で隙間が極端に違っている 


なんて場合は、マスター型自体の歪があるということですから 

ある程度、修正しなくてはいけません。 


装着したら、これからメス型に使う石膏の水分に耐えるよう 

養生テープを貼ります。 



石膏で型取りすれば、テープの継ぎ目とかシワも転写されてしまいますが 

今回の手法では、メス型の内側をきれいに整形する予定なので 

さほど気にせず、とにかく水分でボール紙がヘナヘナにならないように 

しっかり目止めします。 



貼り終えて、ようやくカウリングの外形がハッキリしました。 

自分では割といい感じの形になったかなあ~って思ってますが 

いかがでしょうか? 


次回はメス型作りになります。


YAMAHA GX750 カウリング製作(その4)

2011年10月22日 | GX750

メス型を取る前に、マスター型の調整です。 

その前に、ハンドル換えちゃいました。 

ノーマルがいいとか言っておきながら、低くしちゃって・・・ 


エリセオの部品探しをしてる時に、隣のお兄ちゃんのガレージで 

ゴミ箱(部品などの)をかき回していたら 

このハンドルが入ってるじゃないですか。 

「いらないの?」って聞いたら、「もう使わないから」ってことで 

早速装着してみました。 

やっぱり、操作はちょっと重くなりましたが、やや前傾姿勢になるため 

体は楽な気がします。(近所流しただけなんで・・・) 

ハンドル2本分は低くなりました。 

やっぱり、カウル付けるにも、もうちょっと見栄えを! ってことで。 

しばらくは、コレでいこうと思います。 




カウリングの続き 

ライトの入る部分が、どうもしっくりきません。 

というのも、230mmの穴をくり抜いたのはいいのですが 

奥へいくほど広く削ってしまったのですね。 

何がいけないのかって言うと 

メス型を取った時に、奥が広いわけですから、そこにFRPを貼っていくと 

型を壊さないと抜けないわけです。 

一応、破壊しないで抜いてみようかなって思ってますので 

そこを修正しました。 



まずはライトが余裕で入るための枠の基準となる円盤を 

ダンボールから切り出します。 


円を描く方法は、針金とマジックで作った簡易コンパスで描きました。 




2枚切り出して、これに薄いスチロールを巻いていきます。 


接着はホットボンドです。 



直径250mmの、スポンジケーキみたいな物を作りました。 





何故こんな物を作るかって言うと 

これをカウリングのマスター型にはめ込んで 

ライト穴を、なるべくきれいな円にしたいためです。 

スチロールを手で削っても、どうしたってそんなにきれいな円で 

くり抜くのは容易ではありません。 


作った物体を、マスター型にはめ込みました。 


マスター型との境目は、紙粘土でスムージングしています。 

水をつけながら、手で何度も擦って整えていきます。 

陶芸やってるみたいな感じですね。 

裏側も紙粘土で固定しています。 


完全に乾燥したら、ダンボールで作った円盤をくり抜いて 

サンドペーパーで整えれば、ライトの入る部分が 

頑丈にきれいに出来上がると考えたわけです。


マスター型を作る前の、粘土細工も結構面白いものですね。

ただ、1日置いてもまだ乾きませんが・・・


YAMAHA GX750 カウリング製作(その3)

2011年10月14日 | GX750

昨日の状態から、更に削り込みをしていきます。 


まずは、スクリーンを取り付けた状態で、前面中心に縦線を入れます。 

左右の基準線ですね。 




ライトの入る穴を開けるのですが、車体に乗せてみて位置決めをします。 




まだまだ大きいです。 

スクリーンの後端がハンドルと干渉しないように高さを決めます。 

今回のカウルは、正面中心のスクリーンとの境界から50mmの位置が 

ライト穴の上限になりました。マーキングします。 







ライトリムの直径は230mmです。 

なので、マーキングした位置から、半径の115mmに位置する中心線上の点が 

ライト穴の中心になるわけですね。 




ここを中心とした半径115mmの円を描きます。 

太い配線に竹串とマジックペンを巻きつけたコンパスで描いていきます。 


荷留のゴムに沿って、曲面に線を描きます。 


この基準線上を削ったりするわけではないのですが、中心に集まる線を引いておいて 

それに沿った形で削ったりすると、きれいな放射状の造形になるのが、その理由です。 




ここは好みの問題ですが、下側が間延びしている感じがしたので 

積み上げたスチロールを、一段切り取りました。 




あとは、ケガいたライト穴の線に沿って、ノコでゴリゴリくりぬいていきます。 



ブラシやヤスリで調整しながら、ライトにはめ込んでみました。 



乗車位置から見てみると、ものすごいプロテクションかも?って思える大きさですね。 



ヨーロッパには、こんな感じのカスタムが結構ありますね。 


ノーマルハンドルなので、どうしてもカウルが縦に大きくなりますが 


結構、このノーマルハンドル気に入っているので、これに合わせました。 




お次はナックルガードです。 




まずはボール紙で、片側を作ってみました。 


これを一旦外して、同じものを切り抜きます。 



左右装着して 



と、まあ付けてみましたが、角がないラウンドタイプの方が、このバイクには似合うような・・・ 


この辺りは、いろいろ作って検討してみます。 





市販品にない形として、このライト周りのサイドビューでしょうか。 




ホントは、Ducati 900SS Desmo の、ライトリムが飛び出たイメージが好きなのですが 

今回使うスクリーンの大きさからして、ちょっと無理があるようなので 

まったく逆の感じにしてみました。 



次回は、マスター型の最終整形になります

 


YAMAHA GX750 カウリング製作(その2)

2011年10月12日 | GX750

今日は珍しく写真がたくさんです。 

何故なら、手が汚れる作業をしていないから・・・ 


前回では、以前に作ったカウルを当てがって、イメージだけ確認しました。 


まずは、実際のカウリングとなる形のマスターを作ります。 

材料は発泡スチロール。横軸の中心に基準線を引いています。 


よくネットに掲載されている、FRPによる製品製作では 

マスター型の材料として、発泡ウレタンを使用しています。 

これは、FRPのポリエステル樹脂に溶けないという利点を活かすためなのですが 

これが案外高いもので、ちょっと買っても数千円してしまいます。 

複製品をいくつも作って、商売になるのなら当然使用しますが 

ワンオフですから、ここは工夫ということでスチロールを使います。 

写真の板で600円くらいですから安いものです。(幅900mm X 高さ450mm X 厚み50mm) 

ですが、スチロールも色々で、カウルが丸々作れるブロックとなると 

案外値段が張ってしまいます。 

おまけに、後々のゴミ処理も、ブロック分の廃棄物が出ますから 

ここは、平板で立体を作っていく手法を採りました。 

中心に引いた基準線はそのためのものです。 


スクリーンにも先端部分の中心にマークをしておきます。 



まずはスクリーンの直下にくる部分のケガキ線を入れます。 


スクリーンを端に置いて、曲線部分より50mmほど前方に、切り出し線を入れました。 


このサイズのスチロールですと、残りの長さが560mmでしたので 

80mm間隔で、この曲線部分と同じケガキ線を入れていきます。 




こんな感じで、ケガキ線が入りました。 




最初の分を含めて、8枚に分割します。 



切り出しには、糸ノコの刃を使います。 



カッターでもよいのですが、刃がシナりやすいので、切り出し面が斜めになりやすく 

軟らかい素材ですから、ノコ刃でゆっくり真っ直ぐ引けば、案外きれいに切ることが出来ます。 

ただし、まわりが雪景色になりますので、掃除機は必需品です。 

すぐにこんなになちゃいますから・・・ 




切り出した8枚を重ねてみます。 




正面から。スクリーンも載せてみましょう。 




この時点において、多少のズレはお構いなしです。 

あとで整形しますから、だいたい同じように切れればOKです。 




ここで一工夫ですが、重ね方を変えることにより、雰囲気が変わります。 



例えば、昔の耐久レーサー風の丸っこい感じにするには 


ずらし量を少なめに、かつ均等にすると、ふっくらした感じになりますね。 


ちょっと今風の尖がった感じ 


ずらし量を多めに、かつ上下のずらし量を変えてます。 


今回は、こんな感じにしてみました。 



出来上がりのシルエットは、追々の日記で見てくださいね。 

何故なら、イメージ図なんて書いてないからです。 


これら8枚を、少量のホットボンドで接着していきます。 

接着するのは、なるべく裏側がいいですね。 

理由は、切削面にホットボンドが出てくると、あれって削れないんです。 

意外に処理が面倒なので、極力裏側で接着しています。 



次はおおまかに切り出します。 

ホントにおおまかでOKです。 

以前、TVで仏像師が言ってましたが、常に出来上がりをイメージしながら削るそうです。 

なので初めはガンガン荒く削ってしまうそうですが、常にイメージすることによって 

勝手に刃が動いてくれるとか・・・ 


自分はそんなこと出来ませんから、ほんの初めだけザクッ!といきました。 





おおまかに切り出したところで、スクリーンをテープで固定します。 

スクリーンの曲面に合わせて削るためです。 

スクリーンには、養生テープを貼ります。 



これって、FRPで侵されにくいんですね。 

最終的にはわずかに浸透してしまうのですが、その前に樹脂が乾きますので 

マスキングに好都合な素材です。 おまけに安いので! 



いよいよ、滑らかな曲線を出す作業に入っていきます。 

削る道具ですが、これが中削りには最高。 


名前は忘れましたが、ホームセンターで普通に売ってます。 




とにかく、ひたすらイメージしながら、このブラシでガシガシやっていきます。 


ある程度、形になったら、サンドペーパーの100番くらいで 

表面を滑らかに整えていきます。 




で、今日はここまで出来ました。 

まだ完全に形にはなっていませんが、なんとなくカウリングって感じにはなりました。 





次は、更に細部のディティールを詰めていきます。


YAMAHA GX750 カウリング製作

2011年10月07日 | GX750

点火系調整後は、おおむねいい感じの走りになってきました。 

最終的に、タイミングライトによって、点火時期と進角の確認をしたところ 

まだ、若干遅れているようだったので、ポイントのベースプレート調整で 

ピタリと合う位置に合わせてみたところ、更にピックアップが良くなった気がします。 




なんとか普通に走れるようになってきたので、そろそろお次の作業ということで 

カウルの製作に入ろうと思います。 

バイクは「風を感じる乗り物」ではあるのですが、いかんせん体がもちません・・・ 


楽しく乗るためには、体の負担を軽減する工夫が必要になってきます。 


今回は、ビキニカウルではなく、ちょっと大きめのカウルにしたいと思っています。 

というのも、付けたいスクリーンが決まっているからです。 

これ  ↓ 



※スクリーンの写真撮り忘れたので、ネットから拝借 




かなり大きいです。 

そのかわり、フェアリング効果は絶大でしょう。 




さあ、これをどんなカウルに取り付けるかです。 




以前、友人のドラッグスター用に作ってあげたカウルを当てがってみます。 



ライト穴は、このXJ750のライトに合わせて、くり抜いてみました。 



スクリーンに対して、これではちょっと小さいです。 


グリップ部分のフェアリング効果を狙って、今風のスポイラー? を付けてみました。 



ダンボールですけど・・・ 



う~ん  なんとなくしっくりこないなあ~ 


とりあえずイメージ確認ということで! 



着座位置からだと、こんな感じです。 




メーター周りは、スッポリ隠れますね。 


あれこれ付けられそうです。 



さあ、どんな形にしようか、少し悩んでみます。