GX750 セミトラ製作もう一度(その3)

2018年03月08日 | GX750

少し間が開いてしまいました。

こんな事になっていたので。

今回のメインは腰上OHだったので格闘していたわけです。

とにかく部品が重い・・・

ようやく組み上がりましたので、最後の配線作業に取り掛かっています。

セミトラの取り付けですが、ノーマルハーネスのここに割り込ませることにします。

左サイドカバーの配線ターミナルにある。ポイントからコイルへ直結している線の

コネクター部分です。

潔くカット!

 

セミトラユニットはというと、テールのここに載せてやりましょう。

このカットした部分からセミトラユニットへの入力と

セミトラの出力を繋げます。

こんなハーネスを作りました。

3線の汎用コネクターが売っていたのでこれ使いましょう。

ユニットのところまで引きます。

こうすることによって、もしセミトラユニットのトラブルがあって

火が飛ばなくなった場合は、この作ったハーネスを繋げば

即座にノーマルに戻ることになります。

壊れない保証はありませんので。

その他の配線処理も、なるべくきれいにまとめ直して

いよいよ火入れの儀式です。

 

こんなこともやっているので、なかなか進まないです。。。

 

 

 


GX750 セミトラ製作もう一度(その2)

2018年01月28日 | GX750

前回はラグ板にダイオードと抵抗を取り付けるところまでした。

ラグ板のピンは素子の足を通せるように小さな穴が開いているので

そこに足を通して曲げてから足をカットすれば外れにくくなります。

先端に熱を与えすぎないように手早くハンダで固定します。

 

ケースに部品を組み込んでいきますが、念のためケースの内側にテープを貼りました。

おまじないみたいなものですね。

ラグ板を取り付ける前にトランジスタを固定したほうが作業しやすいので

先に左右壁面にトランジスタを固定します。

例のシリコンをトランジスタの接着面にたっぷり塗ります。

 

ラグ板ですが、回路のプラス電源入力は、ダイオードの入力になりますので

そこを線で結んでしまいます。

なるべく見えないように裏側でつなぎます。

こうすることによって、片方にプラス線を結線すれば、両方にプラスが流れますので

つなぎがシンプルになってスッキリしますね。

そしてラグ板を取り付けます。

あとは回路図にそって各線を結線していきます。

なるべくきれいにしたつもりですが・・・

 

あとは入出力線とプラス電源をケース外に引かないといけませんので

出来るだけのスペースを空けるようにしました。

だんだんボックスの怪しさが出てきました(笑)

次回はセミトラユニットの完成まで。


GX750 セミトラ製作もう一度(その1)

2018年01月26日 | GX750

私は8年ほどGX750と付き合いましたが、昨年良い方にお譲りました。

気に入っていただいたようでこちらも大変嬉しく思っています。

それで、またなんでセミトラの投稿かというと、走り仲間のGX750のメンテを

この冬に行うことになりまして、車体周りとかエンジンのリフレッシュなどをやっているのですが

同じ1型ですのでどうしても火の弱さがあるのですね。

その車体もどうもプラグが燻り気味、そしてエンジン始動の際に、セルボタンを

長押ししないと目を覚まさないなどなど。

もうプラグに火を飛ばしてみれば一目瞭然。自分の乗っていたのと全く同じなわけです。

そこで前々からセミトラ投入したいと言われていましたので

ここでもう一度製作することに。

それと、こんなつたないブログですが、割とセミトラ記事の閲覧があることで

みなさん何気に興味があるのだなあ~と思い、もう一度製作記を数回で書いてみようと

思ったところです。

以前書いたものを読み返してみると、なんだか情報不足だなあ~と思いました。

そのようなことで、もちろんこれを見て製作される方のご参考になればと

ポイント毎に詳しく書いてみようと思ったわけです。

でも、あくまでも自己責任でやってくださいね。

 

もうセミトラユニットについては、たくさんの諸兄が書かれていて

もちろん私も参考にさせて頂いているわけですが

このセミトラユニットは、コイル1つについて1回路必要なので

GX750の場合は、3回路必要になります。

なるべくコンパクトにしたいので、うまく組まないといけません。

蓋をしてしまえば見えないのですが、配置については少しこだわりました。

もちろんプロの作るユニットには遠く及ばずですが、まあまあの大きさで

まとめることが出来ています。

 

まずはケース

比較にわかりやすいタバコの箱を並べてみました。

この中に3回路を入れます。

この手のケースは電子部品を扱っているショップで普通に入手出来る物です。

お次は回路図。

手書きの汚いものですが、これで1回路です。

電子関係に詳しい人にはごく単純なものなのでしょうが

考えた人頭いいなあ~

そもそもセミトラって何? なんですが

セミトランジスタ点火装置。点火のタイミングはポイントで機械的に制御するのですが

コイルに流す電気をトランジスタの高速スイッチング機能で大きく流してやろうと

いうわけです。一種のリレー装置みたいなものと言えばよいでしょうか。

フルトラはフルトランジスタ点火装置。点火のタイミングは無接点式の

ピックアップコイルから流れた信号を拾って、あとは同じようにコイルに

大量の電気を流してやる。

こんな違いでしょうか。

ノーマルのポイント式ですと、コイルに流れる電気はポイントがコンタクトした時に

流れた電気をコンデンサーに溜め込んで、ポイントが開いて電気が遮断されると

溜まった電機がコイルに流れてプラグに火を飛ばすみたいな動きをしてます。

このコンデンサという部品も熱に弱いなど、状況や季節によっては平均した

給電がされないなどという難点があったりします。

セミトラによって、ポイントはあくまでも電気を流すためのスイッチ機能のみとなり

よってポイントも荒れにくいというメリットもあるのですね。

おまけに、もしセミユニットが壊れた場合を想定して、ノーマルのポイント式配線を

そのまま残せば、いざという時に線のつなぎ替えだけでリカバリーも出来るという

ポイント式の車体にとっては、なんとも頼もしい箱なわけです。

デメリット?? これについて私は何も感じませんでした。

 

なんだかダラダラ長くなってしまいそうなので次いきましょう。

回路に使う部品です。

左からトランジスタ(FET 2SC3571)

真ん中は抵抗(0.1~470kΩ)

右はダイオード(1N4007)

私は回路設計が出来ませんので、これを初めて作った際も

詳しい方に教えて頂きました。

かなり電気的にマージンのある設計みたいです。

 

それでは実際に作っていきましょう。

普通回路というと穴のたくさん開いてる板に部品をつけてみたいな感じですが

部品が少ないので、ラグ板(6P:片側6接点)という便利な基盤を使います。

ラグ板1枚で1回路になるわけです。

そして箱の中にこのような感じで納めます。

ケースに穴を開けて、ケースとラグ板の間にゴムのクッションを挟んで

しっかり隙間を開けます。浮かせるような感じですね。

ここで注意点

このケースは、純アルミの柔らかい素材で出来ていますので

簡単に歪んだりします。穴を開けるときもグッと押し付けるようなことはしないで

ゆっくりと穴を開けると良いです。

 

次はトランジスタの足に線を半田付けします。

わかりやすいように3本足のそれぞれに違う色の線をつけました。

不要かもしれませんが、一応収縮チューブを被せて絶縁しています。

見た目も良いですから。

1回路2つ使いますので、全部で6個

こつこつやってます。

直接ラグ板にトランジスタを半田付けしてももちろん良いのでしょうけど

これ結構発熱する素子だそうで、熱を逃がしてやらないとダメだそうです。

加熱で寿命も短くなりそうですし、そういう意味からも放熱性の良い

アルミケースをヒートシンク(放熱装置とか放熱板とか)代わりに使わない手はありません。

で、ケースの横にネジ留めする穴を開けて、こんな感じでつけます。

その際のポイントですが、これ電子部品屋さんでおすすめされたのでけど

これをトランジスタとケースの間にベトっと塗ってやると、熱の伝導が良くなり

放熱効果が上がるそうです。

結構熱を持つような記事も見かけましたが、私の乗っていたGX号では

4年間ノントラブルで、しかも手で触ってもほとんど熱を帯びているような

感じはありませんでした。

信じる者は救われるってとこです。

 

次はラグ板にダイオードと抵抗を取り付けます。

ラグ板の端子を上向きに直角に曲げて、ラグ板同士の間隔を確保するようにしました。

そして端子の穴にダイオードと抵抗を通して半田付けします。

部品が細かいので、外してやった方がやりやすいですね。

 

今日は寒さの限界なのでこの辺りで終了。

次回はトランジスタを装着して配線をしていきます。

 

 

 

 

 

 


RZ50 カウリング装着編(その3)

2017年03月13日 | 乗り物いろいろ

珍しく昨日の続き。

パテ整形の終わったハウジングをカウルにはめ込む前に仕上げ。

黒で塗装したのですが、ちょっと物足りない感じ。

おまけに削った筋目が少し残ってる・・・

と、そこにあったのはカーボンフェイクシート。

お手軽なんでこれを貼り付けて、ヒートガンで軽く炙りながら伸ばして淵を巻き込ませます。

少し離れればわからないところが良いですねえ~

これ耐候性もなかなか高く案外丈夫です。

 

お次はこいつをはめ込む部分をくり抜くわけですが

時間かけて作った物に刃を入れるってドキドキしますねえ。

まあハウジングに淵を付けているので、結構アバウトでも大丈夫なわけで

ここは一気にグラインダーを唸らせて無事貫通!

微調整しながら何とか嵌りました。

 

ところが・・・

カウルの湾曲とハウジングの湾曲が微妙に合わない

あ~FRPが反ってしまったのね。

ここは仕方ないのでハウジングの淵にゴムチューブに切り込みを入れたものを

巻きつけてトリム調整といきましょう。

で、例の「爆光」ライトを仮装着。

スポンジで仮留めなのでブサイクですが本ちゃんはどうしましょうかねえ。

カウルの面積を大きく損失することなくヘッドライトが付きました。

 


RZ50 カウリング装着編(その2)

2017年03月12日 | 乗り物いろいろ

カウリングステーの中心となるフロントセンター部ですが

ヘッドライトを装着しなければなりませんので、まずはヘッドライトハウジングの製作です。

ノーマルの丸目をそのまま利用するのもアリですが、ちょっと大きいみたいです。

カウリングのコピー元が125レーサーなので丸目ライトを埋め込もうとすると

最前部の面積がなんとか埋まりそうなのですが、正直あまり余裕がありません。

あまりライトの周りに余裕がないのも何ともカッコ悪いので

ネットであれこれ調べてみると「爆光」と銘打ったLEDライトを見つけました。

そんなに高額ではないのでとりあえずお試しで購入することに。

2つで約20wとは、さすがLED。おまけにその名のとおり「爆光」です。

スポット形状の配光なので、フォグのような眩しさはないみたいです。

 

 

で、こいつを納めるハウジングを探したのですが、ありましたよ!

ダイソーで売ってたドリンクホルダー。

このために作ったのかい? くらいにサイズがピッタリ!

もちろんこのまま埋め込んでと言うわけではなく、こいつを型にしてFRPで製作します。

まずは不要部分を切り取って

写真ではわかりにくいですが、カウリング前部の湾曲に合わせてカットしています。

カウルにはめ込む部分は淵を付けたいので、ベース板に養生テープを貼り付けて

ドリンクホルダーの形に養生テープを切り抜きます。

あとはホットボンドで貼り付けて、FRPを張り込む部分に養生テープを張ります。

この養生テープですが、通常グリーンのテープがよく売られていますが

この積水化学のやつ、ちょっとお高めですが切りやすく表面が滑らかなんです。

おまけにFRPの剥離が非常に良いというのも理由のひとつです。

FRP工作するときは型を紙で作ることが多いのですが、この養生テープは

紙の型の強度アップにもなるし、とにかくポリエステル樹脂が張り付かないっていうのが

非常に作業上良いわけです。

 

 

FRPの張り込み中は手が汚れているので写真はありません。

こんな感じで張り込み乾燥させます。

全体を2プライで張り込んでいます。

だいぶ暖かくなってきたので約30分程度で結構固まってきます。

べとつきが無くなってきたころを見計らって離型します。

FRP工作をする過程の中で最もワクワクする瞬間です。

メキッメキッって感じで型から抜けてこんな感じの物が出来上がりました。

表面を180番くらいのペーパーで馴らします。

カウリングには淵の部分でリベット留めですかね。

きれいにFRPで接合してスムージングっていうのもアリですが

ここはちょっと無骨感を出したいので小さめのリベットを多めに打って取り付けようかと。

 

あとはパテ埋めして塗装して完成。

まだ塗装してませんが・・・

LEDヘッドライトも防水とか書いてありましたが

う~ん、何ともいえないのでエンビ板かアクリルでカバーしますか。

次回はカウリングに装着の穴を開けてはめ込みです。