GX750 冬支度

2012年10月21日 | GX750

だいぶ寒くなってきました。

先週も伊豆にいきましたが、出発時間が早かったこともあって

ちょっと手抜きの服装ゆえ、どえらい寒さに体がガチガチ・・・

えらく首が凝ってしまって、まだ首が重い感じです。(あ~運動不足

涼しくなってから、2回ほどツーリングに行っているのですが

どうも上が回らない感じ、というか重い感じで

回しても気持ちよくない状態でした。

 

季節の変わり目にお決まりの、点火時期調整を行うことに。

 

我がGX750は初期型なので、点火方式がポイント式

いわゆる機械式のアナログな点火方式です。

ポイントの状態やら、摩耗やらもあるので、ある程度の距離を走ったら

調整の必要があるわけで、だいたい季節の変わり目に行うことにしています。

 

このポイント調整ですが、まずはちゃんと正しいタイミングで電気が流れるかを

測定することから始めます。

写真のように、銀色のマーク(縦線がある部分)と「1F」と書いてある回転部分の

縦線が一致するタイミングで電気が流れるのが、正しい点火タイミングとなります。

測定方法は?というと、テスターのマイナスがアースに、

プラスをまずは1番のポイントに繋げます。

キーはONの状態でメイン電源は入れておきます。

そしてクランクシャフトをレンチでゆっくり回していって
 
写真のように、マークが一致したとき、テスターの針が振れれば
 
正しい位置で点火されているということになります。
 
これを3つ順番に行うのですが、全て狂っていました。
 
遅れあり、進みありみたいな酷い状態・・・
 
これでは、送り込んだガスに、ちょうどいいタイミングで火が着かないですから
 
気持ちよく回るわけがありません。
 
ちょっと状態がよくなかったので、3つ共に合うよう
 
じっくりと調整しました。
 
タイミングの調整は、1番を基準にポイント基盤を左右に回して行い
 
2、3番は1番を合わせた後に同調させる感じです。
 
ただ、ポイントの開き具合も合わせて調整しないといけないので
 
結構、何回もあっちを動かし、こっちを合わせてみたいに
 
ちょっと慣れないと手こずる作業ですが
 
ちゃんと合わせることが出来ると、エンジンは正直に反応してくれるので
 
なかなか面白い作業でもあります。
 
 
写真は、ポイントのヒールという部分に給脂するフェルトに
 
油を染み込ませているところです。
 
塗りすぎはだめですが、ここが乾いていると、ポイントヒールの摩耗が進み
 
あっという間に、タイミングがずれてしまいます。
 
ちなみに、ポイントヒールというのは、クランクシャフトのセンターに
 
ポイントを開閉するためのカムがあって、そこと接触する
 
ベークライトか何かの素材で出来ている、小さな部分です。
 
 
しばらく調整作業に手こずり、完了したところでエンジン始動。
 
念入りに調整した甲斐あって、ピックアップも良好。
 
アクセルをちょん!と急開したときのツキがだいぶよくなりました。
 
もちろん始動性もよくなります。
 
で、GXのもう一つの儀式である、進角の確認。
 
機械式のガバナー(進角装置)なので、調整した時は一緒に確認しています。
 
こいつがイカれてしまうと、上がまったくダメになってしまうので
 
重要な部品ですが、もう買えないんだろうなあ・・・
 
 
使う道具はこれ
 
 
タイミングライトですが
 
こんな感じで、プラグコードに赤いクリップを挟んで
 
 
タイミングポイントののぞき窓に向かってスイッチを押します。
 
プラグコードに電気が流れると、それをスイッチにフラッシュが発光され
 
写真では撮れませんが、点火された時だけフラッシュが光るので
 
まるで止まっているかのようにタイミングポイントを見ることが出来ます。
 
アイドリングでは、進角されませんから、先ほど調整した位置
 
この状態が見れるわけです。
 
ちなみに1気筒ずつですから、3回それぞれ計測します。
 
そして回転を上げていくと、最大進角位置まで見える光景がずれていくのがわかります。
 
GXは1500回転くらいから進角が始まって、3500回転くらいで進角が止まるようですが
 
だいたいそのような動きをしていました。
 
とりあえずガバナーは、ちゃんと仕事しているようです。
 
今年もあと1回ツーリングがありますが、今度のお山では
 
気持ちよくエンジン回ってくれるかなあ~