GX750 セミトラ製作(完成⇒装着⇒試走)

2013年11月07日 | GX750

ついに完成しました。

ってほどの事でもないのですが、電子工作なんて滅多にしないので

自分としては、何となく力作?

 

本当は、まずセミトラ装着のみからテストするべきなのでしょうが

来週、今年最後のお山へ行こうと予定しているので、全体的なリフレッシュも兼ねて

ポイント周りの配線リフレッシュも、同時に行うことにしました。

 

まずポイント周りですが・・・

こんなになってまして、当然ながら結構熱の溜まる場所でもあります。

そこにむき出しの配線ですから、熱による劣化も起こってるわけです。

手で触っても、コードが固くなってますから、抵抗もかなりあるんだろうと推測出来ます。

この熱から配線を少しでも保護したいのですが

先日コメントを頂きました高速有鉛さんも仰っていたように

配線にも保護を被せた方がいいと思い、ポイントへの配線にシリコンチューブを被せました。

リード線もスケア数の高いものに換えています。(2sqだったかな)

こんな感じで装着です。

だいぶ保護されることを祈って、カバーを閉じました。

 

 

そしてセミトラ本体はというと、シート下にピッタリ収まるスペースがあるので

そこへ嵌め込むように設置します。

あとは、コイルからの線も固くなっていたので、これも引き直しです。

電源端子は、もちろんメインスイッチ経由でないといけないので

フューズBOXのメイン配線を分岐させてやりました。

しかし、ここで計測してみると、バッテリー⇒メインキー⇒フューズと

電源を取る場所をバッテリーから最短の位置にしたにも拘わらず

電圧が12vに達していませんでした。

こりゃ、メインハーネス引き直しなのか・・・

まあ、そこは今回目をつぶって、装着完了!

 

 

早速エンジンを掛けてみましょう。

 

キュルル・・・・

反応ないです(悲)

プラグを見ると、まったく火が飛んでいません。

とりあえずセミトラの箱を開けて、回路の確認です。

 

 

地味な作業が続いたせいか、結線を間違えていました。(汗)

 

 

今度はどうか

キュルル ブルン ブルン ブルン・・・

あっけなく始動しました。

しかもノンチョーク。

ちょっと今まででは有り得ない始動です。

そのまま900回転くらいをキープして安定しています。

音もだいぶ力強い感じがします。

気持ちのせいではなく、車庫内だと反響するので、ちょっとの違いがよくわかります。

 

しばらく放置しましたが、まったくとまる気配はありません。

暖気後に走ってみました。

 

まず一言

これ絶対いい!

 

パワーアップしたとかいう感じではないですが、とにかく3000回転くらいまでの

トルク感は確実にアップしています。

5速に入れっぱなしで、1500回転くらいから、パッとアクセル開けても

街中ではまったくシフトダウンの必要がくらい軽く加速する感じです。

気持ちいい~

 

10kmほど走行した感想として。

 1.始動性は格段に向上。セルのちょん押しで掛かるようになった。

 2.低速から中速にかけてのトルク感は確実に太くなった。

 3.ガスが濃い目のせいか、アイドリング時のガス臭ささがなくなった。

 4.全域で振動が激減した。(これはちょっと副産物的で驚き)

 5.暖まってからの再始動がやや困難だったが、あっさり掛かるようになった。

 6.電気式タコメーターの針が安定した。

 

面白い結果が出ました。

どれもよく考えれば当たり前なのかもしれませんが

特に1番は嬉しいです。

驚いたのは4番。ホントうそみたいに振動が減りました。

 

完全に火が弱かった証明になりますね。

 

走行後に、セミトラユニットの熱をチェックしてみましたが

手で触っても、ほんのり温かい程度で、熱いとか感じるような温度上昇は

まったくありませんでした。

 

ちなみに、ユニット故障の際には、すぐにノーマルに戻せるような配線にしていますが

配線の引き直し効果も体感することが出来ました。

セミトラ無しでも確実に良くなっていました。

とにかくカプラーは緑青だらけだし、酷い状態の中を電気は流れていたのですねえ。

明らかに電気の供給が増えたのは言うまでもなく感じられました。

メインハーネス引き直したら、もっといいんだろうなあ~

しばらく様子見で走ってみようと思います。

 

GX750 セミトラ製作(その4)

2013年11月04日 | GX750

単純な回路を作るのに、4回も引っ張ってしまいました。

今日はさっさと完成させてと行きたかったのでが

クッチョロのディスク板交換があったので後回しでした。

 

で、内部配線は一気に片付けてしまったので、途中経過はありません。

最終的にこんな回路になりました。

 

もう、電子工作をする方が見たら、何でこんな太い配線引いてるの?って

言われてしまいそうです。

とりあえず市販のケースには、なんとか収まったので一安心。

アルミ地の蓋をすればこの通り、何となくブラックボックスっぽくなりました。

 

リード線は裏側から引き出しています。

 

一番手前の赤い線は、プラス接続

 

残りは2本セットで、ポイントとコイルへそれぞれ繋ぎます。

なので、この接続をギボシかカプラーで繋ぎ、ノーマル配線も同じ接続方式にすれば

いざセミトラが壊れた時、配線の繋ぎ替えだけでノーマルに戻せるようになります。

形だけですが、各配線に番号を付けてみました。

電子部品屋さんへ行くと、まあ色んなものがありますね。

 

製作編はこれにて終了として、次回は装着⇒試走となります。

どれだけ変わるのか、ちょっとワクワクです。

変わらなかった時は、お遊びということで!

 

まあ、コイツを装着する前に、ノーマルの点火系配線を引き直さないと。


カジバ クッチョロ125 ディスク板交換

2013年11月04日 | CAGIVA クッチョロ

実にクッチョロの記事は2年ぶりです。

弟が仕事で使っているので、その間もメンテはちゃんとしております。

外車って壊れやすいイメージがあるのですが、もう10年が経とうとしてるのに

未だに調子はいいです。

 

今回は薄く摩耗したディスク板を交換したのですが

こういう時って、レア車は困ります。

何と言っても、ポン付けのパーツなんぞありゃしません。

これがクッチョロのディスク板なんですが

外径が240mm、内径が68mm

これでネット検索しても、該当するようなパーツが見当たりません。

NSR50のサードパーティー製が、内径こそ合うものの

外径が220mmで、こういうバイクですから小さくなるのはいいのですが

キャリパーがフォークに当たって装着出来ないんですね。

厚みなんてこの通りですから、早急な交換が必要なわけで

この際、加工有り!で探したところ、YAMAHAセローがヒットしました。

購入したのは、純正ではないですが、これなら何時でも入手可能ということで

今回はこれを使うことにしました。

 

 

しかし、いざノーマルと比べてみると・・・

外径は5mmほど大きく(245mm)、内径に至っては86mmもあるじゃないですか。

と言っても、他に使えそうなものが見つからないので

例によってアダプターを製作しました。

我が家のスーパーミニ旋盤で削ったところ、半日は掛かりました。(疲)

 

こんな感じではめこんで

ホイールに装着します。

 

 

外径が5mmほど大きいですが、キャリパーとディスクの隙間が

元々あったので、こちらは問題ありませんでした。

無事車体への装着完了!

 

それにしても、新品ディスクは当たりが着くまで効かないです。

安物だからか・・・

 

 

とりあえず交換できたので、しばらくは安心です。

少しナラシ期間ということで、効き具合については様子を見ることにします。

 

 

 

 


GX750 セミトラ製作(その3)

2013年11月02日 | GX750

秋の夜長工作は続いております。

今日はトランジスタの固定と基盤への結線を行いました。

まずはトランジスタの取り付け位置です。

側面に取り付けることにしました。そのための穴あけをします。

合計6ヶのトランジスタを使用しますので、片側側面に3つ穴を開けました。

側面にした理由ですが、まず底面に取り付けようとした場合

どうしてもトランジスタ同士が接近した位置になってしまいます。

スペース的な制約からこれは仕方ありません。

しかし、トランジスタ同士が接近するということは、少ない範囲のケース面に

放熱をさせるということになり、当然ながら放熱効果も落ちるわけです。

出来るだけ均等な面積に対して放熱させるためには、側面配置しかないわけで

このようなレイアウトとしました。

 

そして、トランジスタを取り付ける前に、リード線の取り出し穴を開けなくてなりません。

あれこれ考えましたが、片側に寄せて出すことにします。

リード線を保護するために、ゴムのグロメットを入れます。

グロメットって、こんなゴムのブッシュです。

外周上に溝が切ってあり、ケースの切り口にそこがハマるようになって

金属面にリード線が当たらなくなります。

 

3つの穴にグロメットを装着しました。

 

さて、いよいよトランジスタを固定するのですが、放熱効果を高めるために

接着面にシリコングリスを塗布します。

電子部品屋さんで売っていますが、結構高かったりします。

まあ、そんなに頻繁に使うわけでもないので、グレードの良い物にしました。

 

ビスでトランジスタを固定して基盤にリード線を結線します。

 

どうせ蓋をしてしまうのですが、ちょっと配線には拘ってみました。

トランジスタはこんな感じでしっかり固定されました。

 

 

これらを3つ繰り返して、リード線と基盤をハンダ付けします。

 

3つ並んで、同じように配線すると、何だか複雑っぽい感じになってきました。

実際にはすごくシンプルな回路なんですけど。

これは、元の設計者が上手く作られたおかげですね。

 

後はトランジスタに抵抗とダイオードを繋いで

外部への配線引きをすれば完成です。

 

次回に続く

 


GX750 セミトラ製作(その2)

2013年11月01日 | GX750

平日の作業は、仕事から帰るのがだいたい9時前後なので

それから僅かな時間を車庫で楽しんでいます。

なので、進みは遅いですが、細かい作業は少しでも進めたいので

音の出ない作業などをコツコツとやっております。

 

さて、セミトラですが、ケースに基盤となる「ラグ板」を設置するところまで

進めてみました。

この100mm×80mm程度のケースに、3気筒分の回路を収めなければなりません。

色々と思案しながら時間ばかりが経過します。

まあ、インターネットでラジオも聞けて、癒しの時間でもあるわけですが・・・

 

さあ、まずはケースの真ん中に、基準とするラグ板固定の穴を開けます。

 

ラグ板の両端には固定用の3mm穴が開いていますので

ケースにラグ板を置いて、穴からマジックペンで印をつけて・・・ってな感じです。

 

 

次に、ラグ板はケース底面から浮かせて固定したいため

ゴムの台座を作ります。

気休めかもしれませんが、防振対策ですね。

 

 

市販の物でももちろんOKなんですが、ゴム板って安いのでいつもストックしています。

そして、革製品を作る際に穴あけするポンチで、ゴム板をくり抜きます。

ゴム板に垂直に立てて、ハンマーでゴツン!とやれば簡単にくり抜けます。

更にくり抜いた丸いゴムの中心に、ネジの通る穴を

これまた裁縫用に使うポンチで穴あけします。

開け方は同じくゴツン!です。

これらの材料って、100均で揃っちゃいます。

まったく便利な世の中ですよねえ~

 

 

こんなものが出来ました。

穴位置が若干センターからズレたりしてますが

裏側なんで 気にしない 気にしない!

 

 

それにネジを通して、ゴムの台座を嵌めて

 

ラグ板を固定します。

 

あまりキツく締めてしまうと、防振効果が薄れますから

ラグ板が少しグラグラするくらいにしました。

後でボルトの頭を、ちょこっと半田で固定してもいいですね。

 

 

3つ共に同じことを繰り返して、こんな感じに基盤固定出来ました。

 

ケース底面は、ラグ板でほとんど占領されました。

 

そもそも、トランジスタは発熱するようで、放熱のためにも

アルミケースにシリコングリスを塗布してベタ付けする必要があるみたいです。

放熱が上手く出来るかどうかで、故障の頻度が変わるそうです。

 

じゃあ、どこにトランジスタ付けるのか?

とっておきの場所を考えました。

あすの夜に続きをやりましょう。