YAMAHA GX750 ホイール編 その2

2010年05月11日 | GX750
リヤハブのセンタースプラインが合わないとなると、もう打つ手はひとつ!

XJ750EⅡのデフを付けてしまえ~

ってことで早速作業。

ところがですねえ、メーカーは常に技術進歩しているわけで

こんな時に弊害になることがあるのですね。(そんな改造するなって・・・

何がって言うと、外見は非常に似てるし、寸法的にもほぼ一緒。

しかし、よ~く計測すると、5mmほどXJのデフは、全長が短いのでした。

どういうことになるかって言うと、リヤシャフトの穴が、前後にずれてしまうわけです。

当然ホイールは装着出来なくて、何とかクリアさせなければいけません。

この5mmの差ですが、GXのデフは、スイングアームとの間に、デフギヤのバックラッシュ調整機構があります。

しかし、XJはこれが内蔵されているのですね。

GXのそれはシムで調整するのに対し、XJはねじ込み式の機構になっていました。

そりゃ、その方が楽ですよねえ~

さすがメーカーです。

そんなこと言ってる場合ではありません。

早速、こんな物を旋盤で作りました。



デフに装着するとこんな感じです。



このままでは厚すぎますし、ただ挟んでボルト固定なんていうのも怖いので、両方に差し込むように加工しました。



ホイールを装着したら、だいぶイメージ変わりますねえ。



かな~り背景が汚いです。ご勘弁を!





なんてウキウキして、ひと段落したところで、更に・・・・

続く

YAMAHA GX750 ホイール編 その1

2010年05月10日 | GX750
ホイールですが、当初は1型の標準である、スポークでいく予定でした。

しかし、リヤホイールのスポークが販売終了・・・

あちこち探してみたものの、そんなもの無いですねえ。

大阪でスポークを製作してくれる会社を見つけました。

さっそく問い合わせて送る準備をしながら、リヤハブなんぞもきれいにして、装着しながらニヤニヤしていた時です。



「キャストにしちゃえば・・・」

もう一人の自分が、耳元でささやきます。


でもなあ~ 2型以降のキャストを付けるのは、同じものが存在するわけなので、なんとなく気乗りしないし

おまけに結構な値段で取引されてます。

かと言って、リヤシャフトだから、どれでも装着出来るわけでもないし・・・


そんなことを思いながら、ヤフオクを散歩してたんですねえ。

気が付いたら、ポチッ!としてしまいました。



あるじゃん! イケるのが。


もちろんポン付けの確証はありませんが、同じ排気量のヤマハでしょ!

この辺りは実にアバウト。

でも、何となくイケそうな気がしたんですね。

XJ750EⅡ

いいよ! いいよ! これ。

結構安値で落とせたし、状態もなかなかです。

フロントは、カラーを装着することで、割とあっさり付きました。

そうそう、GXのノーマルと、XJのフロントアクスルシャフトは、径が違います。

その辺りを考慮したカラーになります。

前がすんなりいってしまったので、後ろも・・・ なんて思っていたら、ここからがまた峠の始まりでした。

これがGXのリヤハブにあるセンタースプライン





こっちがXJのセンタースプライン




こんなに違うのかよ~

当然ながら、そのままではGXのデフに装着出来ません。

あぁぁぁぁ・・・・ と思いつつ   



その2へ続く

YAMAHA GX750 シートを作る(その3)

2010年05月05日 | GX750
いよいよ、最後の表皮張り付け。



シートベースに、タッカーが打てないので、接着です。

私はコーキング剤を使いました。

これって、割と密着性もよく、適度な柔軟性があるので、表皮の素材に優しいですね。

外周を引っ張って、なんとか出来上がり。



乾燥したら、余分な表皮を切り取り、ステー類を取り付けて完成~

現物合わせで作っただけに、カギも「カチッ」と気持ちよくかかります。

YAMAHA GX750 シートを作る(その2)

2010年05月05日 | GX750
その1に引き続き、シートの製作編

作ったシートベースは、1プライなので、更に積層を加えて、着座しても歪みが少なくなるくらいに補強しました。

そして、出来上がったシートベースから、バリを取り除きます。

FRPは乾燥すると、とにかくカチカチですから、ほぐれた繊維についた樹脂が、まるでトゲのようになるわけで

こいつを取り除かないと、後で怪我をしたり、表皮を破いたりしますので。

そして、特に滑らかに整える必要があるのは、エッジの部分

ここは、表皮に力が加わる部分ですから、出来るだけ表皮に優しくないといけません。

今回は、U字断面のゴムを1周被せてやりました。



ベースの準備が出来たら、表皮を立体的に縫製します。

まずは型紙作りから。



ある程度、想像はしていたのですが、この型紙を作る際、出来上がり寸法より若干小さく作るのがいいようです。

何故かって、ちょっとキツめの方が、引っ張った時にきれいに張れるからです。

まあ、これが正しいかどうかは、わかりませんが、職人さんはこのような「ちょっとしたコツ」みたいなものを持っているから

きれいに出来上がるのだろうなあ~ などと考えてしまうわけです。

何でも、実際にやってみて、初めてわかるものですね。

取った型紙から表皮を切り出します。

今回は3分割にしました。



縫った合わせ目には、防水のためにコーキング剤を塗布しておきました。

お尻が濡れるのは嫌ですから。

続く・・・

YAMAHA GX750 シートを作る(その1)

2010年05月03日 | GX750
当時のシートベースは、スチールで出来ていて、表皮もトゲのようなツメに引っ掛けるのですが

これがもう、サビサビで修復不可能(少なくとも直す気にはなれませんでした)

なければ仕方がないので作るしかないのです。

幸い原型をとどめているスポンジの裏側に、養生テープを張って、こいつを型にFRPで自作しました。



養生テープの表面は、FRPが密着しないので、ちょっとした型の剥離処理としては、お手軽です。

こんな感じでクロスを置いて



樹脂を塗りこんでいる最中は、手がベトベトなんで、写真なんて撮れません。

というか、早くしないと樹脂が固まってしまうので、せっせと塗りこんで、乾燥したらベリッ!と剥がします。



1プライしか積層していないので、ペラペラですが、ひとまずスポンジにピッタリのシートベースが出来ました。



この後、スポンジに密着する面に、補強の積層をしていきます。

この上に座るわけですから、かなりしっかり作らないといけません。

続く・・・