YAMAHA GX750 カウリング製作(その2)

2011年10月12日 | GX750

今日は珍しく写真がたくさんです。 

何故なら、手が汚れる作業をしていないから・・・ 


前回では、以前に作ったカウルを当てがって、イメージだけ確認しました。 


まずは、実際のカウリングとなる形のマスターを作ります。 

材料は発泡スチロール。横軸の中心に基準線を引いています。 


よくネットに掲載されている、FRPによる製品製作では 

マスター型の材料として、発泡ウレタンを使用しています。 

これは、FRPのポリエステル樹脂に溶けないという利点を活かすためなのですが 

これが案外高いもので、ちょっと買っても数千円してしまいます。 

複製品をいくつも作って、商売になるのなら当然使用しますが 

ワンオフですから、ここは工夫ということでスチロールを使います。 

写真の板で600円くらいですから安いものです。(幅900mm X 高さ450mm X 厚み50mm) 

ですが、スチロールも色々で、カウルが丸々作れるブロックとなると 

案外値段が張ってしまいます。 

おまけに、後々のゴミ処理も、ブロック分の廃棄物が出ますから 

ここは、平板で立体を作っていく手法を採りました。 

中心に引いた基準線はそのためのものです。 


スクリーンにも先端部分の中心にマークをしておきます。 



まずはスクリーンの直下にくる部分のケガキ線を入れます。 


スクリーンを端に置いて、曲線部分より50mmほど前方に、切り出し線を入れました。 


このサイズのスチロールですと、残りの長さが560mmでしたので 

80mm間隔で、この曲線部分と同じケガキ線を入れていきます。 




こんな感じで、ケガキ線が入りました。 




最初の分を含めて、8枚に分割します。 



切り出しには、糸ノコの刃を使います。 



カッターでもよいのですが、刃がシナりやすいので、切り出し面が斜めになりやすく 

軟らかい素材ですから、ノコ刃でゆっくり真っ直ぐ引けば、案外きれいに切ることが出来ます。 

ただし、まわりが雪景色になりますので、掃除機は必需品です。 

すぐにこんなになちゃいますから・・・ 




切り出した8枚を重ねてみます。 




正面から。スクリーンも載せてみましょう。 




この時点において、多少のズレはお構いなしです。 

あとで整形しますから、だいたい同じように切れればOKです。 




ここで一工夫ですが、重ね方を変えることにより、雰囲気が変わります。 



例えば、昔の耐久レーサー風の丸っこい感じにするには 


ずらし量を少なめに、かつ均等にすると、ふっくらした感じになりますね。 


ちょっと今風の尖がった感じ 


ずらし量を多めに、かつ上下のずらし量を変えてます。 


今回は、こんな感じにしてみました。 



出来上がりのシルエットは、追々の日記で見てくださいね。 

何故なら、イメージ図なんて書いてないからです。 


これら8枚を、少量のホットボンドで接着していきます。 

接着するのは、なるべく裏側がいいですね。 

理由は、切削面にホットボンドが出てくると、あれって削れないんです。 

意外に処理が面倒なので、極力裏側で接着しています。 



次はおおまかに切り出します。 

ホントにおおまかでOKです。 

以前、TVで仏像師が言ってましたが、常に出来上がりをイメージしながら削るそうです。 

なので初めはガンガン荒く削ってしまうそうですが、常にイメージすることによって 

勝手に刃が動いてくれるとか・・・ 


自分はそんなこと出来ませんから、ほんの初めだけザクッ!といきました。 





おおまかに切り出したところで、スクリーンをテープで固定します。 

スクリーンの曲面に合わせて削るためです。 

スクリーンには、養生テープを貼ります。 



これって、FRPで侵されにくいんですね。 

最終的にはわずかに浸透してしまうのですが、その前に樹脂が乾きますので 

マスキングに好都合な素材です。 おまけに安いので! 



いよいよ、滑らかな曲線を出す作業に入っていきます。 

削る道具ですが、これが中削りには最高。 


名前は忘れましたが、ホームセンターで普通に売ってます。 




とにかく、ひたすらイメージしながら、このブラシでガシガシやっていきます。 


ある程度、形になったら、サンドペーパーの100番くらいで 

表面を滑らかに整えていきます。 




で、今日はここまで出来ました。 

まだ完全に形にはなっていませんが、なんとなくカウリングって感じにはなりました。 





次は、更に細部のディティールを詰めていきます。



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