ぴらにあの写真館 in 伊豆大島→都会へ(新・日記帳)

8年間の伊豆大島生活から都会へ移住しました…
旧日記帳(ODNまいぺーじの思い出)は、BOOK MARKよりどうぞ!

ちぴらと男の旅2005(その6)

2005-08-15 22:04:33 | おでかけ(国内)

『峠を越えてとおりゃんせ』の巻・・・

 アンパンマンミュージーアムは面白かった。アンパンマンのキャラクターもさることながら、あちこちに子供を楽しませる色々な仕掛けがある。扉や壁の下の方、ちびっ子しか気が付かないような場所にひらがなの注意書きがあったり、ヘンな所にヒミツの覗き窓(これもかなり下の方)・・・。地下にはパン工房やばいきんまんの宇宙船?の操縦席があったり、アンパンマンの国のジオラマがあったり、ちぴらあちこちに走り回って楽しんでいる。上の階には本格的な美術館もあって、やなせさんのきれいな原画が見られるから大人も面白い。平日でそこそこ空いているのもよかったです。(ミュージーアム内部の詳細を書くのもヤボなので以下省略・・・)

 さて、アンパンマンの夢も叶ったら海が見たくなった。香北町から太平洋に出るには、国道195号線を土佐山田方面へ戻って、ちょっと南下すればすぐ海だけど、せっかくなら山を越えて安芸市あたりに出たいと思った。地図を見ると、195号線をもう少し徳島方面に走ると、県道29号線経由で安芸市へ抜ける道がある。でもこの道、地図で見ても狭いらしい。途中のどこかが崖崩れで通行止めということも考えられるし、土佐山田に迂回した方が早いかも知れない。どうしようか悩んだけど、やっぱり初心貫徹で行ってみることにした。ダメなら戻ろう・・・

 アンパンマンから10Kmほど徳島方面へ、物部村の永瀬ダムの手前で右折して県道29号線へ入る。とたんに道幅が狭くなり、軽トラが来てもすれ違えないような感じだ。周りは一面の杉林、沢側のガケにもガードレールは無し、慣れないレンタカーで道を踏み外さないように、慎重に進んでいく。2~3Km走ってカーブを曲がると、突然ユズ畑に囲まれたおとぎ話に出てくるような集落に出る。家の数は5軒くらいだろうか、人影は見えないけれど洗濯物も干してあるし、庭も花も手入れされているから廃村ではないようだ。また2~3Km進むと同じような集落、ふと道ばたを見るとバス停、なんと一日に村営バスが3往復している。乗用車も苦労するような山道に、いったいどんなバスが走っているんだろう?・・・。国道の分かれ道から10Kmも走ると、とうとう集落も無くなった。所々軽い落石の後があったり、杉林を伐採してそのままの場所も、斜面の上も下も一面材木のモトが転がっている。もし一本落ちてきて車に当たったら、もうダメだと思いながらも地図を信じて進んでいく。

 さらに進むと、いきなり現れる十字路。手作り風の道路標識に『←安芸市 ↑夜須町 →キャンプ場』と書いてあるので、左折して安芸市方面へ向かう。少し上がっていくと峠のトンネルが現れる。いきなり向こうからバイクが10台くらい走ってきた、「よかった、とりあえず抜けられるって事だ・・・」と思ったのもつかの間、道幅は少し広くなったけど、今度はガタガタのダートになる。アンパンマンで疲れて後ろでお昼寝中のちぴらは、首をグラグラ揺らしながらも起きる気配がないのでそのまま走る。1時間以上も山の中を彷徨っただろうか、やっと人里に出る。地図を見ると安芸市の山奥、畑山という集落で温泉もあるらしい。やっと安心して安芸駅方面へ走っていくと、工事中で止められた。「お兄さん、どこ行くの?」と警備員のおじさんが聞くので、「安芸の方へ行きたいんですけど・・・」と答える。すると信じられないお言葉、「樹木の伐採中だから1時間くらい通れないよ、看板見なかったの?」と・・・

 確かに、途中途中に災害復旧工事で時間通行止めの看板はあったけど、今日は作業無しで終日通行可と書いてあった。「あぁ、色々工事やってるから、難しいよねぇ」とおじさん。「迂回路は無いんですかね?」と聞くと、「ない!」と一言・・・。もぅ、どうしようもなく途方に暮れてしばし休憩。2~3分待っていると、「ホントは怒られちゃうんだけどさ、頃合い見て通してあげるから・・・」と言うが早いか、反対車線の車を通し始めた。「どうぞ~!」と白い旗を振るから、「ホントかいな?」と思いつつ車を走らせる。途中、チェンソーを持ったおじさんがこっちをにらんでいるけれど・・・。粋な警備員のおじさんのおかげで、1時間待ちの予定が55分も短縮した山の中でした・・・
コメント
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