日本酒ピンバッジ倶楽部

2021年3月26日、関西に住む日本酒呑み仲間と「日本酒ピンバッジ倶楽部」を発足しました。

喜多酒造「御代菊」日本酒ピンバッジ倶楽部

2022-03-26 11:58:58 | 奈良の酒

 喜多酒造さんは、1718年(享保3年)に創業され、初代の利兵衛さんは自身が納得いくまで水と米を選りすぐり、大和御坊村(現橿原市)で酒造業を始めたこだわりの強いお方だったそうです。

 代表銘柄「御代菊」は、1959年(昭和34年)に商標登録され、喜多酒造株式会社は、1961年(昭和36年)に設立されました。

 ピンバッジのデザインは、喜多由佳 常務さんのご意向で、20数年前に変更された御代菊ラベルと家紋「丸に三つ丁子(みつちょうじ)」を組み合わせたデザインとなりました。

 正暦寺で平安から室町時代に完成したとされる古式製法、水酛仕込み(菩提酛仕込みともいう)から、奈良は清酒発祥の地と言われますが、その正暦寺境内で採れた酵母「奈良うるはし」と、酒の神を祀る大神神社神域に咲くササユリから採取した「山乃かみ」酵母を使用し、菩提酛乳酸菌を用い、奈良県産米のヒノヒカリや露葉風を使う「御代菊」は、伝統と喜びを伝える大和の美酒として、ひと手間、ふた手間かかるとも、初代の利兵衛さんの遺志を受け継ぎ、奈良ならではのうま酒にこだわり尽くしています。

 御代菊の銘の由緒は、不明の様ですが、御代とは、天皇の在位期間であり、菊は、パスポートの表紙に「十六一重表菊」をデザイン化したものが使われていますが、1926年(大正15年)に皇室儀制令12条で菊花紋章「十六葉八重表菊」を皇室の紋章と定められています。

 


梅乃宿酒造㈱「純米大吟醸 備前雄町」日本酒ピンバッジ俱楽部

2021-09-05 11:33:34 | 奈良の酒

1893年(明治26年)奈良の葛城山の麓の地で吉田熊太郎が蔵を構えた「吉田熊太郎商店」、蔵の庭先の樹齢約300年の梅の古木から、『梅乃宿』銘柄が生まれ、1950年(昭和25年)三代目の吉田武司により、「梅乃宿酒造株式会社」の社名となります。

三代目は、戦後すぐの酒が売れた時期に、今後の酒造業界での生残りに、良品質・個性の酒が必要と考え、新銘柄『天下一』を展開し、地元銘柄酒として人気を博し1960年(昭和35年)には、3500石を売り上げます。

しかし、高度経済成長期には、灘や伏見の大手銘柄がもてはやされるようになり、大手酒造への「桶売り」にかじを切ります。

やがて、1976年(昭和51年)にピークを迎えた日本の清酒製造は、販売量が下降し、大手酒造の桶買いに依存していた中小の蔵は相次いで廃業していきます。

 このとき、三代目の養子として吉田家に入り、のちに四代目となる吉田 暁 氏は、「たたむかと思った蔵なら、俺にやらせてくれ」と苦境に陥った梅乃宿を継ぎ、「桶売り」から「自社ブランドへ」の回帰が必要であると考え、1979年(昭和54年)に、岡山産の「備前雄町」での「吟醸酒造り」をはじめ、雑誌『特選街』に「新進気鋭の吟醸蔵」として取り上げられ、東京進出と共に急激なブームとなったそうです。

梅乃宿酒造㈱の純米大吟醸 備前雄町は、全国の日本酒ファンに梅乃宿の名を知らしめた逸品で、2020年4月1日より商品リニューアルしたそうです。

幻の酒米とも言われる「備前雄町」を100%使用し、雄町米ならではの柔らかで落ち着きのある香り、米本来の旨みをしっかり引き出したお酒で、きりりと冷やして純米大吟醸ならではの贅沢な味が楽しめます。

ピンバッジはこのラベルを参考にデザインされました。


風の森 白 油長酒造㈱  日本酒ピンバッジ

2021-05-19 17:12:19 | 奈良の酒

 日本酒のピンバッジの収集をしています。

 そんなことを酒場や呑み仲間、酒屋さんでお話ししていると少しづつ周りに興味を示してくださる方々が増え聞きます。

 今回はその中の一人、梅田の浅野日本酒店で働くM君が、油長酒造で研修した時に入手したものを私にプレゼントしてくれたものです。

有難う、M君!

 


“ALPHA 風の森 TYPE 2-K”この上なき華 笊籬採り 油長酒造㈱ 日本酒ピンバッジ

2021-03-15 16:53:28 | 奈良の酒

昨日は、大阪は堂島で開催された「風の森を楽しむ会」に参加しました。

油長酒造の山本社長から「日本清酒発祥の地」奈良のお酒の歴史、「風の森」のお話などを風の森を呑みながらお聞かせいただき、目と耳と舌で楽しむ時間を過ごしました。

油長酒造は、十二代 山本長兵衛が金剛山の奈良県側山麓、御所市鴨神の風の森の飯米「秋津穂」を使用して無濾過無加水生酒を「風の森」として製造開始されたそうです。

油長酒造の風の森ピンバッジです。

紫色は、「ALPHA風の森TYPE 2-K この上なき華 笊籬採り」のノベルティでした。

 

ALPHA風の森は「秋津穂」を原料米とし、「TYPE2この上なき華」は、22%精米、笊籬(いかき)採り(上槽時に酸素に触れる事が少ない技術)で、生酒の飲み頃期間を長くする限定発売のお酒です。

「風の森を楽しむ会」での山本社長の説明の中で、何度か香りを色で表現されていました(例えば、グリーン:メロンやマスカット、イエロー:バナナ、ピンク:ベリー系、ホワイト:ピーチなどをイメージしているとの事でした)ので、「風の森ピンバッジはカラフルなものが多いので、そのカラーと関連しているのですか?」とお聞きしたところ、残念ながら関連性はないとの事でした。コレクターとしては、そのお酒の香りと、ノベルティのピンバッジの色に意味があると面白いと思ったのですが・・・。


“ALPHA 風の森 TYPE4”新たなる希望 油長酒造㈱ 日本酒ピンバッジ

2021-03-14 13:11:04 | 奈良の酒

“ALPHA 風の森 TYPE4”新たなる希望

丸いピンクのベースに銀色の「風の森」の字が浮き上がっている美しいピンバッジです。

油長酒造の「ALPHA風の森」シリーズでは、柔軟な発想と新たな技術で次の日本酒の可能性を求るとの事です。

 今回の発酵タンク以外のいかなる装置も使用しない、無酸素 無加圧状態でもろみから日本酒を分離する油長酒造の新技術「氷結採り」のお酒は、圧倒的な透明感と上質な日本酒の味わいであるとの説明でした。

 親父は、ピンバッジに目がくらみ、お小遣いをはたいて購入しました。

 開栓時にポンの音と共に栓が高く飛び、グラスに注ぐと細かな気泡で薄く白濁した感じです。かすかな甘い香りとシュワシュワ感がスッキリとした感じを思わせ、あとからほんのりとうすい苦みも好もしい・・・。

 そして、このピンクのピンバッジの色合いにはどんな意図があるのか、社長に伺ってみたいものです。

また、油長酒造では、風の森の原料米として使用している奈良県産秋津穂は、地元奈良県の契約栽培農家に生産を依頼し、持続性のある農業と酒造業との関わりを模索しいるそうです。