亡くなった父に会った日

人間には、この世で３人『同じ顔をした人』がいると言う。


そんなことを心底痛感した一日でした。



私が結婚前まで勤務していた会社は一部上場しているそこそこの規模の建設会社だったのですが、バブルの崩壊と不景気の波に耐えきれず数年前に崩壊しました。
厳密にはその名前でホンの少しの部署は残っているものの、大部分の部署は他の会社に吸収されてしまいました。

私は結婚と同時に退職していましたので、まさに『バブルの恩恵だけをもらい逃げ』ということになりますが、もっとも嫁いだ先も建設会社なので、バブル崩壊のドキドキハラハラは更にもっと現実に身に降りかかって来たものです。


で、その崩壊してしまった愛すべき会社の工事部（私が居たところは設計部だったのですが、大枠で工事部の仲間なの♪）の集いに行ってきました。



仲の良かった女子の先輩や後輩たちとワイワイやっていると。。。。。。






（え？お父さん？？？）






このごろ老眼で、すっかり眼に自信のない私ですが、何度みても眼をこすっても自分からみてわずか数十メートル先に居るのは、父です。





しかし



そう！タイトルにある通り、私の父は私が小学生の時に亡くなっているのです。




　んなバカな？！　





こうなると乾杯の音頭もバイキングも、それどころではありません。
立食なのを良い事に、少しそばまで行ってみます。



いやはや、『似ている』というより『同じ顔』。





先輩に聞いてみます。
「あの。。。あそこに居る方はどなたでしょう？実はうちの父に生き写しなのです。」と。
（しかし、父は亡くなっているわけだから、生き写しではないんだけどね。）


そして勇気を出して声をかけます。



「あのっ！一緒に写真を撮っていただけませんか？」




（そりゃあ驚くよね。。。。わかるよ。。。。）


事情を説明し、一緒に写真を撮っていただいたのですが（★それが上の写真です。）、事情を知った周りの人も「そういえば似てるよね～！」と感心しています。（笑）

それにしても亡くなった人に似ているというのはイヤではないのかな？と思ったのですが、ご本人は「いや～！４０代で亡くなった人に似てるなんて光栄だな～♪」と喜んで下さいました。ヤッパリイイヒトダ♪





さて、この話には続きがあります。

家に帰ってデジカメの写真を母に見せると、明らかに混乱しています。
「あれ？これパパだけど。。。なんで？」



（なんで？って。。。。パパなわけないじゃん。。。。幽霊かっ！）



妻のお墨付きまでもらったパパもどきの課長にはもちろんこう言ってお別れしました。



「さよなら！お父さ～～ん！！どうかお元気で～～～！！」




　　　　　　　　　

記事が（チョッピリだけでも）面白かったらクリックお願いします。
（ランキングが上がってテンションも上がりますの♪）
　←あなたのポチッ♪が私の支え。お願い♪
邦楽ブログランキング



オマケお箏習ってみませんか？ぴっくんのお箏教室♪