乃琶の独り言

ピアノを勉強している管理人(現在術後療養中)が、日々で想うこと、練習やレッスン、聴いた曲の感想などを徒然に書いています。

癒しのタルト。

2006年07月21日 22時41分54秒 | 料理・お菓子
実家の母が、先月より我が家の目と鼻の先の、H歯科に通っています。
H歯科の奥様R子さんは私のお友達、息子さんはびびと同じ幼稚園の同じクラスでした。
で、家族ぐるみでお付き合いさせていただいているのですが、そのH歯科、最新設備が整い、先生の技術も高いと評判の歯医者さんでもあります。
それで母も通い始めたわけですが、H歯科が我が家のすぐそばということもあり、
母は診察ついでに頻繁に我が家に寄って行くようになりました。

一昨日もお昼に診察があり、その後家にくると言うので、ランチの準備と、
朝のうちに焼き菓子を一つ作りました。



焼いたお菓子はタルト・シトロン、レモンのタルトです。
これは先日仕込んだブリゼ生地の三台目を使用したもの。
やはり昔習って、良く作った懐かしいお菓子の一つです。
ちなみにこのお菓子は椎名眞知子著「焼き菓子教室」「少量で美味しいフランス菓子のルセットゥ第5巻」などに載っております。



普通、レモンのタルトと言いますと、甘いシュクレ生地にカスタードベースのレモンクリームが乗っていて
そのうえにイタリアンメレンゲが乗っている・・・と言うようなものが一般的だと思いますが、
これはアパレイユが少々変わっていまして?焼き上がった時は、ぷるぷるとして完全には固まっていません。
冷めると固まって、周りのブリゼ生地のさくさくと非常に良く合って美味しいのですが、
かなりお砂糖が入るので、それに負けないレモン果汁も必要となってくるのですが、
その甘さがダメ、と言う方もいらっしゃいますね。(^_^;)



母は、先日の叔父の葬儀でかなり疲れていたので(手伝いなどもたくさんしていたので)、
まず私が作ったお昼ご飯、豚バラとキャベツのアーリオオーリオのパスタを食べたあと、
「疲れてあまり食べられない」と言って、一度は断ったのですが
「やっぱり・・・レモンのタルト一切れいただこうかしら」と。(^^)
私がお皿に取り分けたタルト・シトロンを一口食べると、
「ああ、美味しいわね~。本当に美味しい」としみじみ喜んでくれて、私もすごく嬉しかったです。
ああ、ホントに良かった・・・。

そして今日です。
先日、ガトーショコラを持って行った友人が我が家に来ました。
彼女はびびの小学校の同級生の、つまりびびのお友達のお母さんです。
お互い都合が悪かったり、約束したらその日に子供が調子悪くなったりと^^;、
メールや電話でやり取りはしていましたが、会ってゆっくりとお話しするのは
本当に超久しぶりでした。
そこで、彼女のためにタルト・シトロンを一切れ残し、そしてもう一つ、
かねてからずっと作りたいと思っていた焼き菓子を作ることにしました。
一昨日ぐらいから準備を始めて、昨夜遅くに焼き上げたのが
タルト・アブリコ、アプリコットのタルトです。



これは杉本都香咲さんの「スポンジ生地とタルト生地」に載っていたもので、サクサクのブリゼ生地に、クレームパティシエール(カスタードクリーム)とクレーム・ダマンド(アーモンドクリーム)を混ぜたクレーム・フランジパンヌを敷いて、缶詰のアプリコットを並べ、その上にシュトロイゼル(お砂糖、バターなどで作ったそぼろ)を散らして焼き上げると言うもの。
シュクレ生地でなら、このような構造のお菓子はわかるのですが、ブリゼ生地との組み合わせ、
そしてそのブリゼ生地には砂糖が全く入らない、と言うことでちょっとどういう感じなのかな?と
私自身がとてもワクワクして作りました。(^^♪



タルト・シトロンでも大喜びしてくれた彼女と、
「どういう味なのかなあ~♪」と言いながら、食べたところ、
最初の一口目では「ん?」。
中身の濃厚さに、周りのブリゼ生地がちょっと頼りないかな?と思ったのですが、食べ進めて行くうちに
それがほど良いバランスで、上手に口の中で調和して行くことに気づきました。
「ああ、美味しいね」「うん、美味しいよね~♪」と二人であっという間に食べてしまいました。^^;
中身が濃厚と言っても、けっしてくどくなく、それが無糖のブリゼとも合っているのかも、とも思いました。
それと、割とそれまでインパクトのあるお菓子を食べていたので(笑)、始めは少々軽く感じられたみたい、ですね。



学校から帰って来た子供たちは(こちらはまだ夏休みではありません(^^ゞ)びびのお部屋で遊ばせて、
私たちは二人でお茶を飲みながら、食べて、いろいろなお話をして、大いに笑って・・・。
楽しい時間は瞬く間に過ぎて行きました。
ああ、残念・・・。だけど、本当に良い時間を過ごすことが出来ました。良かった・・・。

彼女には、タルト・アブリコを少しお土産に持って行ってもらいました。
今頃、ご主人とゆっくり食べていてくれていると思います。(*^^)v

お腹も心も癒してくれた、二つのタルトでした。



最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
偶然♪ (Y)
2006-07-22 00:20:25
乃琶さま♪

焼かれましたね~タルト・シトロン!!すごーく小さく一切れ頂きたい気分です(笑)上部の焼け具合と中の感じが”習った通り!”と思いました。綺麗に焼けていますね♪素晴らしい!

お母様やご友人の方もお喜びなられたようでよかったですね。私も両親にお菓子やパンを焼いてあげるようになって「美味しい」と言ってもらえるとシミジミ嬉しく感じるようになりました。小さい頃との立場が少し逆転気味ですが、親孝行と今までの感謝の気持ちを考えれば、色々としてあげたくなります。



ところで偶然というのは…私もアプリコットのタルトを焼きたくて先程クレーム・ダマンドを仕込んだところです。先日のクラフティーの残りのブリゼ(14センチタルトリング一台分)があるので、フレッシュアプリコットで何か作ってみようかと…。本を色々見ていたらみんなシュクレなのですが、ブリゼでチャレンジです。カスタードも炊こうかと思いましたが、とりあえずクレーム・ダマンドだけで作ってみますね。明日の夜中あたり我が家からいい香りが漂うでしょう(笑)



びびちゃん、お母様似説。演奏されていらっしゃるお写真ですよね、乃琶さま。最初にびびちゃんを拝見した時、パッとみて”ママ似”と思いましたよ♪もちろんご主人様を拝見していないので何とも言えませんが、想像以上に似ているものです親子って。うちの両親の顔は全然違うのに父と歩けば「お父様そっくり」母と歩けば「お母様似ね~」なので、思っている以上にくりそつなのかもしれませんよ☆ちなみに兄と私は全く似ていなくて、大学生の頃一緒に歩いていたら恋人同士に間違えられてお互いムッとしました(笑)
返信する
嬉しい偶然♪ (乃琶)
2006-07-22 17:36:11
Yさん、こんにちは。

タルトシトロン、作りましたよ~♪(^^)写真でもわかるのですが、綺麗な円形ではなくて、ちょっとお恥ずかしい。これ、実はタルト型が歪んでいるんですよね。^^;少し見栄えは良くないのですが、出来は真面目にすごく良かったのです。Yさん、ぜひ召し上がっていただきたかったですよ♪



そして、素敵な偶然、嬉しい偶然ですね、アプリコットでタルト。フレッシュなアプリコットだなんて、すごいですね、羨ましい。やはり育てていらっしゃるのですか?

おっしゃるとおり、アプリコットのタルトってシュクレが一般的のようです。なので、この杉本さんの本を見たとき、すごく新鮮で、ある意味冒険でした。結果は

ご存知の通りです。(^^♪

14センチなら、とってもかわいらしくキュートなものが出来上がりそうですね。作られたらぜひぜひ、教えてくださいね。



親子って、他人から見たら本当に似ているみたいです。確かに、びびが夫といると夫に似ていると言われますし、また、それぞれの親戚で、父方、母方に分かれたりして本当に面白いですよ。

Yさん、お兄様がいらっしゃるのですね。私は大学時代、そうやって恋人同士に間違えられる兄がいる友人が、すごく羨ましかった一人です。(笑)



返信する