乃琶の独り言

ピアノを勉強している管理人(現在術後療養中)が、日々で想うこと、練習やレッスン、聴いた曲の感想などを徒然に書いています。

「深さ」と「肩」

2005年02月27日 22時16分15秒 | ピアノ・音楽


今日はレッスンでした。

今日のポイントはズバリ、「深さ」と「肩」です。(笑)

ラヴェル「水の戯れ」。
やはり出だしの弾き方が不安定で、なので演奏も不安定で(^_^;)
何度か注意を受けて弾き直ししますが、先週集中して指導されたところは何とかスムーズに行ったように思います。
ただ、今日は細かい音の不揃いを、まず言われました。
この曲はとにかく細かい音がいっぱいあるから、音の粒を揃えることが大変重要です。
そのうえでメロディーが良く浮き出て、美しく奏でられる、と言うのが理想なんですが・・・。
^_^;
メロディーが良く鳴って歌えていても、その下で流麗にさざめく水の流れが、
よどんで停滞していては・・・(^◇^;)
で、ポイントになってくるのが音を打つ深さを揃える・・・。
しかし、「揃える」と一言で言っても、どうしたら揃えられるのか、そこはとても難しいです。
まず、個人によっての指の癖。私は特に2と4の指がくせ者で、それが抜けやすく、抜けないためにはどうしたらよいか、その打ち方などを詳細に教えていただきました。

特に中間部の箇所が、家での練習時にも
一拍目の長い音は綺麗に響いて鳴っているなあと思う反面、その内声、細かい音がどうもぬけがちで揃わない、と自分でも悩んでいて
押しつけていないか、タッチのスピードはどうかとか、自分なりにいろいろやってはいたものの、
解決できなくて、煮つまっていたのでした。^_^;
先生に、もう一度弾いているところをみていただくと、
なんと、指の用意の仕方に問題があったことが判明!それで指の緊張が強まって
指が容易に動かなくなっていたのです!!!
で、今度は用意の仕方に注意を払って弾いたとたん!「音が鳴る!ちゃんとなって綺麗!」
\(◎o◎)/!
音が揃ったら、それまで凸凹だった曲が突然、巧くなりました!(笑)
先生もおっしゃっていましたが、「音を揃える」という一言のことが、
どれだけ重大なことであるか、身に染みました。
一時、鍵盤を押しつける弾き方になっていたので少しテンポアップして、指を離す、と言う方向で練習していましたが、またゆっくりに戻して、じっくりとタッチの練習です。

ショパン「エチュードOp.25-6」。
久々に三度のエチュードです。
無駄な動きをしないように、と言う心がけが、また「固まる」という動作に繋がってきてしまっていました。(^_^;)
きちんと重心を下にして、きちんと弾んで弾くことを意識したら、少しはマシになったのですが・・・。
肩の力が抜けて、巧く腕が使えて、スムーズに三度の音階が開けていく箇所と、
肩に力が入り、腕が使えず、結果、指が自由に廻らないため、三度が揃わない箇所とが
できてしまい、曲がちぐはぐな印象に・・・。
とにかく、この曲は「肩」ですね。巧く行っている箇所の身体がどうなっているかというのを
自分で良く確認して、他の箇所でも使えるように練習していくことが課題です。
中でもコーダが、ここのところ、スムーズに弾けないので、今日は特にそこに時間を割いて指導していただきました。
高い音域から低い音域への三度の音階、低い音域では割と楽に弾けるのですが、高い音域がどうも・・・。
高い音域でのまず姿勢、そして腕の高さや角度、それによって手首が違ってきて指にも影響が出ます。
先生には様々な角度から、何度も何度も自分にとっての効率的で、楽に、そして音が揃って弾ける弾き方を指導していただきました。これは、なかなか手強くて、本当にまだまだつかめていないのですが、それでも最後の何回かで、それまでよりも明らかに腕や指が楽になってきた手応えがあり、「あ、この方向かな」というのが見えてきました。
その場で、すぐに出来て変われて曲が見違えることは、確かにとっても嬉しいですが、
こうして本当に苦手な部分で、なかなかすぐには克服できない場所で
「この方向でこういうやり方で持っていけば、必ずできる」という指針を持てる、というのも
ものすごく嬉しくて、心底レッスンのありがたみを感じました。(^O^)
この曲も、またゆっくりのテンポで練習ですね。

今日のレッスンでは、本当にただ時間をかけて練習すればいいのではなく、曲それぞれの場所に相応しい弾き方をまずちゃんと身につけること、それが何よりも大事、と再認識しました。
といっても、一朝一夕でできるものじゃなし、やはり時間もかけないといけませんね。
またがんばります。