昨日、千代大海が時天空に送り出しで負け7連敗となり、今日から休場することになりました。
今日は不戦敗で8連敗になり、来場所は11回目のカド番となります。
本人は休むつもりはなかったようですが、九重親方(元横綱千代の富士)が「毎日無残な相撲を見せるわけにはいかない。早く治療して春場所に向けて調整させる」と休場を決断させたようです。
決断させるのが遅かったように思えますが、とにかく今はきちんと怪我を治すことに専念して欲しいです。
来場所、出場するにしても、目標は勝ち越しでは困りますよ。
大関なんですからね。
さて、昨日は、将来の千秋楽結びの一番を想像させる素敵な取り組みがありました。
稀勢の里と豪栄道。
お互いに昭和61年生まれの21歳。
ちなみに、生まれ年は違いますが、同じ学年に栃煌山がいます。
この注目の一番は、神のいたずらか、それともご褒美か、取り直しとなりました。
一番目は、豪栄道がもろ差しになって一気に攻めたものの、物言いがつき同体で取り直し。
軍配は豪栄道でしたので、稀勢の里にとってはラッキーと言われてますが、スローで見る限り、豪栄道の左手が先に落ちているようでしたので、ラッキーだったのは豪栄道のほうかもしれません。
いずれにしても、相撲内容は稀勢の里が完敗でした。
そこで、取り直しとなった二番目は、一番目の相撲をまったく逆にしたような展開になり、今度は稀勢の里が一気にがぶり寄りで攻めきり、豪栄道を土俵に外へ。
これでこの日は1勝1敗ということになりましたが、成績の上では稀勢の里に白星がつきました。
同じ年ということで、お互いに「こいつにだけは!」と、負けたくないという意識が強いようで、花道を下がる豪栄道の悔しさを隠し切れない顔が、よかったですね~
何の世界でも、よきライバルがあってこそ、成長があるというもの。
かつての、若貴曙のように、切磋琢磨しあって、将来の相撲界を引っ張っていって欲しいですね。
さて、今日の注目の一番は、白鵬に琴奨菊。
白鵬も徐々に調子が出てきましたし、琴奨菊も気持ちが乗っています。
白鵬が全勝を守るか、琴奨菊が優勝争いをもつれさすか。
琴奨菊がもろ差しになれれば面白くなります。