ごっつぁんです!

ぶらり気まま旅の日記です

相撲への想い

2008-01-16 12:28:59 | 相撲

大相撲初場所も三日目が終わり、早くも三役以上での勝ちっぱなしが、横綱の白鵬と関脇の安美錦だけという、いつもながらの状況になってます。

そんな中、勝っても負けても、紙面を飾るのは朝青龍。

今朝のスポーツ報知やスポニチなどは、取り組み後、花道に下がるときに、西のタマリ席に座っていた横審の内館委員をにらみつけたというのが一面でした。

昨日のトップニュースがそれですか???

井上康生の結婚より、そっちが大事???

まあ、どっちもどっちですが・・・

これはもう相撲の記事ではありません。

というか、ニュース記事と呼ぶこと自体が恥ずかしい・・・

まあ、現代のマスコミは数字が命なので、いかに視聴率や部数を上げるかで、狙った獲物を持ち上げたり突き落としたりと、内容よりも派手さが勝負なんでしょうね。

ホリエモンや亀田一家のときもそうでしたから。


そんなことより、お騒がせな朝青龍に対して、「横綱としての品格」というものが問いただされてますが、私は彼の品格を問題にはしていません。

たしかに品格に欠けていますが、それを語りだすと、話は朝青龍に留まらず、白鵬にしろ、ほかの力士にしろ、文句を言い出したらキリがないので、それはまた別のときに。

話を戻しまして、記者をにらみつけたり、若い衆を投げ飛ばしたりなどは、朝青龍に限らず、かつての名横綱と呼ばれた人たちも、みなやってきたことだと思います。

決してそれを肯定はしませんが、厳しい相撲界の頂点に立ち、綱を守り抜くためには、四六時中、優等生ではいられないでしょう。

それよりも私が許せないのは、朝青龍が巡業を安易に休んだことと、今でもそれをまったく反省していないことです。

普段の稽古を休むのは、結局最後に損をするのは自分ですので、とやかく言いません。

しかし、巡業を休むというのは話が違います。

何年に一度あるかどうかの地方巡業を楽しみにして、体育館の床に敷かれたビニールシートにガムテープで区切りをしただけの桝席に、本場所と同じだけの高額なチケットを買って見に来てくれるファンへの裏切り行為です。

ちなみに、桝席は1桝4人で45000円で、これにお弁当や飲み物などを合わせると、ちょっとした温泉旅館の一泊分に相当します。

入院するほどの重症ならともかく、モンゴルに帰ってサッカーができるくらいなら、土俵入りをするだけでも、巡業には参加すべきなんです。

本場所同様に大切な地方巡業をないがしろにし、謝罪することなくモンゴルへ逃げて行った朝青龍に、土俵に上がる資格はありません。

当然、それを指導できない高砂親方も、部屋を持つ資格はないと思っています。

横審の内館牧子さんが「私の中では引退した人」とおっしゃってますが、私も同感です。

(以前、内館さんはあまり好きではありませんでしたが、少し前の東北大学相撲部の特集番組を見て、イメージが変わりました)

ですから、今場所、朝青龍と対戦する力士は、「自分が相撲界を守るんだ」という使命感を持って、ぜひとも勝ってもらいたい。

いや、勝たなければならないんです。

それだけに、二日目の稀勢の里の勝利は心の底から嬉しかったです。

大関に手が届きそうで届かず、三役から陥落したものの、今場所は前頭筆頭まで戻ってきた稀勢の里。

いつも顔を真っ赤にして、気合に満ち溢れ、それが空回りすることもしばしば。

若干21歳の若武者は、今年は何かをやってくれそうです。


私たち(かみさんも同様です)は相撲を格闘技だとは思いません。

私たちにとって、相撲は「相撲道」です。

じゃあ、相撲道ってなんだ?と突っ込まれても、きちんと説明できませんが、理屈じゃないんですよね。

土俵の上での勝負のみならず、力士たちの人柄や、親方と弟子との結びつき、礼に始まり礼に終わる姿勢など、すべてを含めた「相撲」という世界が好きなんです。


さて、今日の注目の一番は、なんと言っても結びの朝青龍vs豪栄道。

豪栄道はこの三日間で1勝2敗と星は上がってませんが、相撲内容は悪くありません。

とくに昨日の琴光喜戦は、左前廻しを取ってからの一気の攻めは見事でした。

一方、朝青龍は以前のような強さがまったくなく、勝った相撲も張り差しや、フライング気味の立ち合いや、強引な投げ技でかろうじて勝った相撲ばかり。

仕切りの最中や、時間いっぱいになってからの所作も、いつもと違ってぎこちないです。

今年、もっとも飛躍を期待されている豪栄道が挑む初めての朝青龍戦。

今場所最高の好取組ですね。

どういう展開になるか楽しみです!!!