1册、400頁ちょっと。 上下巻、一気に読んでしまった。 日中の気温が34度くらいまであがったようだ。 ちょっと動くと汗が流れて、その度に、ぬるめのお風呂にポチャンとはいる。 そして、扇風機の風にあたりながら、読書。 お盆休みも今日で終わり。
ひさしぶりに、小説らしい小説を読んだ。 まるで、コンピューターのように命令されたことをやってのける北朝鮮の特殊部隊のエリートの数名が、日本にきて、幼いころの故郷の情景を思い出したり、正義だと思ってやってきたことに、疑問を感じたりする箇所が3場面ほど出てくる。
「半島を出よ」の中から、抜粋
>ひとつにまとまって騒いでるやつらは、それだけで怖い
特に数が増えるとね。
>何かを見捨てようとするものは、そのことに触れない。
わかるような気がする。でも 触れると、自分が火傷しそうになることがあるし、喋ってしまえば、怨みが(記憶が)消えてしまうのが、怖いような気もするし・・・
>言葉遣いが丁寧で礼儀正しいのは、排他的で、閉鎖的であることの裏返し。
ラジオ講座で、コミュニケーションは、言語によりものは7%、あとは、抑揚や表情、ジェスチャーなどのnon verbal なものだと言っていた。 ただ、開放的であることを強調したいあまり、ネットであまりにもなれなれしい言葉を使うのは、諸刃の刃。
この本の中で、人間の霊魂についての記述がある。
母子の対話形式になってる。
:人間には3つの霊魂があるのよ。 一つは位牌に、もう一つは墓の中に、3つ目は「あの世」にあるの。
:「あの世」って何処?
そこで、母親は、石を見せて、
:この石の裏になにがある? 見えないでしょう? 見えるところが「この世」見えないところが「あの世」だと考えなさい。
三つの霊魂の話し、気にいりました。 少なくとも一つは位牌の中にあるわけだ。