バンザイ

本(絵本も)を中心に、息子たちとのくらしをつれづれなるままに。ウレシカッタコト、ハッケンを。

静かな美しさ

2005-11-30 23:50:00 | 絵本
先日、いつも行く図書館で、新書コーナーに
置いてありました。
その美しい表紙にすっかり魅せられ、
借りてきました。
でも、きっと、にいにたちには、わからないだろうな。
って。
手にもしないかも。
でも、私が、じっくり味わいたい。
と、思った一冊です。

それは、『よあけ』

ユリー・シュルヴィッツ, 瀬田 貞二 / 福音館書店(1977/06)
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初版は、1977年。
子どものときには、出会った記憶はありません。

作者が紹介されているところに、
モチーフは、唐の詩人柳宗元の詩
「漁翁」と、ありました。

早速、調べました。
一番わかりやすかった、
あいりんさんのサイト「ぱ~ぷるへあ」
http://www.geocities.jp/airin_1983/index.html
を、参考にさせていただきました。
あいりんさんの柳宗元の「漁翁」のページはコチラから


漢詩を読んだのは、学生のとき以来でしょう。
まったく、原文を読んでもわかりません。。。。
現代語訳を読んで、
私としては、
少し絵本のイメージとは異なるかな。
と、いう印象です。

さて、本題の絵本。
夜明けを迎えるまでの様子が
描かれています。

その静かな中にも、
その美しさが散りばめられていて、
神聖な気分にさせてくれます。

私が夜明けを体験したのは、
きっと小学生ぐらいのときかな。

祖母のところに遊びにいった時、
イカ釣り漁船が帰ってくるのを
浜辺で待っていたことがあります。
(考えてみれば、すごい体験ですね。。。。)
私にとっては、
それがリンクされました。

そこは、海ですから、
絵本のような美しい緑の山々はないのですが。

静けさと夜明けの喜びみたいなのが、
とても絵から伝わってきます。

さて、うちのにいには、どう思うのでしょうか?

まず、読む前に、
「よあけ」
とは、何か?
と、いうのを少し説明しました。
夕焼けではないのよ。なんて。
夕焼け、大好きなんで。

読むことになるのは、一度きりかも。
と、思いながら、読み聞かせると。
なんと、じっと聞いているではないですか。

その神秘さみたいなのが、伝わってくるのでしょうか。
途中で、
「だれも出てこないね。」
と、言っていましたが。

だんだんに絵が明るくなっていくのが
わかったらしく、真剣な表情の中にも
嬉しそう。

ただ、読み終わっても
「なんで、この海みどりなの?」
と。
湖を知らないし、山々が映し出されているというのは、
わからなかったみたいですね。
当然ですが。

終わったあと、ひとりでめっくていたので、
何か感じたようです。

私の勝手な思い込みで、与えないのも
違うな。と、つくづく感じました。
こどもなりに、感じるものはあるんだと。