北京ダック「日本鬼嫁・中国オニシュウトメ」日記。

再開しました。 私は今、夏に居ます。

不定期連載「私北京ダックと姑ハナ子」その5 (シドニー激闘編) 

2005-05-06 | ㊥シュウトメ・ハナ子。
パパが帰ったその日の我が家は、かったる~い空気に包まれていた。
空港で泣きじゃくっていたハナ子は、疲れたのかとっとと寝に入る。勿論、我が家のリビングで。
そもそも1ベッドしかない家なのだから、泊り客というのは無理がある。 リビングって言っても広いので、短期間なら不都合は無いのだが、昼間唐突に寝られるのは、やや不快。
いーさいーさ、年も年だ・・・と顔を見合わせる私たち。
過酷な一週間(日頃の仕事+観光ガイド兼財布業務)を終え、目の下真っ黒である。

居場所が無くなった私たち、ベッドルームにてミーティング開始。
曰く、「今週は物凄く忙しい、今日も今からオフィスにいかなきゃならない。 おかあさんのことは、あと3週間だから我慢して。 買い物とかついでがあったら連れてってやって。 でも無理しないで普通に生活してね。 それからコレ→中国語の基本会話メモ→でよろしく頑張ってくれ。」
頑張ってくれ、じゃないだろう誰のかあちゃんだ、と思ったが、両親滞在中に1日休みを取ったし、他の日も早く帰ってきたりなんやかんやで、確かに忙しいはず。
しょーがないね、ってことで
「おっけーわかった。 じゃアンタ、とっとと仕事行って、早く帰ってきなさい。 疲れてるんだから今晩早く休んだ方がいいよ。」
いそいそとスーツに着替え始める彼。
そういえば、と思い出し。
「おかーさん、お金持ってるの? 私一人出かけてるときとか、3週間も居れば彼女だけで出かけるときもあるだろうし。」
それなのよね、と彼は振り向いた。

そもそも、パパの居た1週間の間、パパとハナ子はビタ一文のオージーダラーも持っていなかった。
全額おごられモード全開である。 こづかいや、乗り物代まで。
確かにオーストラリアは、中国人にとって高い。
でも、エアチケットはの招待、宿代フリー。
滞在中のこづかいまではどーかなあと思う。
まあ、百歩譲って、こっちも出してあげるよモードだったし、両替屋も自分じゃ行けなかっただろうし、よしとしよう。 パパが居たのはたかだか1週間だ。

「実はさあ、さっきの空港の喧嘩、金のことなんだ・・・」
言いにくそうに、恥ずかしそうに語りだす我が夫。 大丈夫、何があってもキミのせいじゃないから・・・
「おとうさんは、おかあさんの滞在中の小遣いとか、ちゃんと置いていったの。」
あら、いいじゃない。 何か問題でも?
「でもそれ、俺においていったの。 適宜渡すか、彼女の買い物を支払ってあげてください、って。USドルだけど、日本円にしたら4万ちょいくらい。」
多くは無いけど、中国じゃ下手したら誰かの月給って額である。 そもそもパパハナ子夫婦は共働きの別会計体制。 パパから彼女にあげる、3週間分の小遣いとしては立派だと思う。
「おかあさんはね、それを彼女本人じゃなくて、俺に置いて行ったのが気に入らなくて、怒ってたの。 でも、彼女に渡したら、絶対全額使わないで、俺たちに出させて、お金は(ハナ子の)実家にあげちゃうから・・・

だから、なんでだよ。 実家が食うに困っているんならともかく、そんな話は聞いたことも無い。 それに、仮に実家がそこまで困ってたとして、そう言うときは、「シドニー行かなくてもいいから、その分のお金を、半分でもいいから実家のサポートに使ってください」とか言うんじゃないだろうか。

なんだか非常に不安かつ不快な気持ちとなり、口を利くのもかったるくなった私。
その様子を見て取ったはもう一度「ごめんね、あんな母で・・・」と謝り、私を散歩に誘った。 オフィスまでは徒歩15分くらいなので、私は彼を送っていき、帰りに買い物でもする。 1週間ずっとハナ子と一緒だったのだ、少しくらいいいだろう。 寝ているハナ子に置手紙を残し、私たちは外出した。

帰りがけ、偶然会った友達と、軽くお茶して帰宅したのは、およそ2時間後。
そこで私が見たものは、私のキッチンを、好き放題にしているハナ子の姿だった・・・。
しかも、私たちのための料理をしているのではなく、彼女のための食べ物ばかり。 さらに、私の冷蔵庫にあった(彼女にとって)不思議なものは、ことごとく賞味している模様。

ハナ子、恐るべし。
私は事態が悪化する前に、テリトリーとか家庭内のヒエラルキーをきっちり教え込む必要性を感じ、敢然と闘いの場に踊り出た。
悪いが、嫌でも一生付き合わなきゃならない相手に対して遠慮をするほど、私はお人好しではない。

続。

㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥  

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5 コメント

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続き (sawayaka)
2005-06-23 00:31:40
ものすごーーく楽しみにしてます!!



でも、北京ダックさんの旦那さんは、ほんとうに妻思いですね。

うちなんて、簡単な中国語さえ教えてくれた事ないですよ。「書けばわかるから!」

コレです。

それに、1ベットルーム。今のうちのアパートだってそうですよ。付き合ってた頃から住んでいるアパートで、子供が生まれても1人なら十分な広さだから引っ越さなかったんですけど。ババが住み着くとは・・・。

リビングにカーテン引いて暮らしてますよ。



それでは、またお邪魔します!!
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質問 (sawayaka)
2005-06-23 00:49:19
ちょっとというか、かなり質問させてもらってもいいですか?もし、答えたくない質問があれば、無視してもっらって大丈夫です。



私達、今カナダに住んでるんですけど、今年中に中国に帰る予定です。北京ダックさんも最初はオーストラリアでしたよね。まぁ、カナダもオーストラリアも似たようなものだと思うんですけど、どちらの国が好きといか、住みやすいというか・・?

北京に来てよかったって思います?

それとも、オーストラリアに帰りたいと思います?



ほんで、中国に住む時なんですけど、カナダやオーストラリアだと、とりあえず移民の申請しないといけないですよね。色々待って6ヶ月から1年で終了となると思うのですが、中国の場合どうなんでしょう?どのような手続きをふんで、中国にずっと住む事が出来るんでしょうか?移民にはなれないですよね。



まぁ、こんな事旦那にきけば早いと思うと思うんですが、家の旦那書類関係がキライで、カナダでの移民の申請の時に結構苦労したんです。

今も、中国は金さえ払えばどうにでもなる!とか、大丈夫。簡単簡単!の一点張りで、イマイチ信用できないんですよ。



ほんでもって、独身証明書も、実は私達中国では婚姻してないんです。日本ではもちろんしてるので、この書類私は取れないんですよー。

これも、コレ関係の人に聞いた時に、大丈夫って太鼓判もらって安心してたんですけど。

なんか、あやしい。



すみません。ちょとめんどくさい関係の質問なんですけど。

お暇な時にでも!!
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こんばんは。 (北京ダック)
2005-06-23 02:34:55
どっちが好きって言うと微妙・・・正直、帰りたいと思うこともありますが、今の方が恵まれていることもありますし。中国、悪くないですよ。



天気や環境汚染に関することはオーストラリアの圧勝ですが、アジア人の国の方が気分的にラクです。 日本に近かったり、フルタイムのお手伝いさん(=アイさんと呼ばれている)を月1万円から1万五千円くらいで雇うことが出来ます。 うちにはアイさんはいませんが、お子様が小さいうちは、助かると思いますよ~。



とはいえ、何よりも「政治的に不安定」なので、中国永住はあまりお勧めできません。



カナダの永住権をお持ちなら、逃げ道は確保されているわけで、一時的に中国に住んでみるのもいいと思います。なんと言っても、好きで一緒になった相手の国ですし。



だんな様は、パスポートは中国のまま?ですよね? であれば、sawayakaさんは配偶者ということで、1年単位のビザが下りるとは思いますけど・・・。 日本人は、ビザ無し入国可能ですので、入国後にビザの申請に行きます。 



日本で先に籍を入れてらっしゃるのは、ちょこっと面倒かもしれません。 上海とか北京とか、どこの管轄かにもよるのかもしれませんが、いろいろ証明書とか必要だと思います。 最近は結婚手続きが簡略化されたり、いろいろ緩くなってきてはいますが、一応調べた方がいいと思いますよ。 中国で籍が入ると、「結婚証明証」っていう、二人の写真入りの赤い本を、二人それぞれにくれます。 ソレを受け取るまでは、油断せずにがんばってくださいね。



中国では、係員ごとに言うことや手続き方法が違っていたり、ありえないことがイッパイあります。 何が起きてもメゲずに、粘り強く!が大切です。



ところで、1ベッドに婆同居は辛過ぎです・・・。 何か策を講じて叩き出しちゃえ!



無理してると、「苦手だなー」程度の感情が、「憎い!」までいっちゃって、お互いよくないです。

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こんにちは (sawayaka)
2005-06-24 03:07:31
お返事&掲示板の書き込みありがとうございました。ちゃんと削除しておきましたので!!



婚姻関係は、昨日もう一度旦那に確認したら、ちゃんと調べてて、こっちの結婚証明が使えるそうです。

お騒がせしました・・・。



北京ダックさんは、中国にずっと住むつもりですか?日本にいつか帰る予定ですか?



私はどうも、カナダは肌ガ合わないというか、好きな所ももちろんあるんですけど、中国の方が性にあってるかな・・?って感じがします。

でも、住んでみないとこればっかりはわかりませんけどね・・・。



ヤフーのアドレスにメール送ってもいいんですか?



今度、また時間のあるときにぜひぜひ送らせてください!



それでは、また覗きにきますよ~~。
返信する
はい、いつでも送ってね。 (北京ダック)
2005-06-25 22:38:56
中国義理母に悩む人はみんな仲間のような気がする



永住は、今のところ未定です。

中国も、選択肢のひとつではあります。



ダンナにも、一回日本生活を体験してほしいので、一度は日本に帰りたいとは思うんですが、いつになるやら。



オーストラリアは、いいところたくさんあるけど、好きなところたくさんあるけど、でも・・・という感じですね。

自分たちが、それなりに財産や社会的地位を持っていれば、日本や中国よりも素敵と思いますが、普通に平民するならアジアの方が楽しそうです。

カナダもそうでしょうか?
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