それでも生きるために

「生きづらい」人びとのためにいくらかでも役に立つ情報を提供したり、共に生きるための提案や呼びかけをしたいと考えています。

社会的孤立、コロナ禍が加速

2022-10-14 | いろいろ
 感染症の流行にともない、ここ2年以上にわたって、ソーシャルディスタンスと呼ばれる行動様式が強調されました。食事をしながら会話をすること、集まって歌ったり踊ったりすることなどが好ましくないとされました。在宅ワークやオンライン授業も広がりました。

 親密なコミュニケーションが減少したことで、社会的孤立を深め、孤独感を感じる方が増えました。サービス業、小売業などで仕事が減ったり、失職した方も増えました。社会的孤立と生活苦が重なると生きづらさが深刻になります。特に女性や若い世代で不安や悩み、言葉では表現しにくい重苦しい気持ちをかかえる方が増えています。

 仕事も住まいも失った女性の苦難を描いた映画「夜明けまでバス停で」(高橋伴明監督)が公開されています。2020年にホームレスの女性がバス停で暴力行為の被害を受けて亡くなるという事件が起きています。

映画「夜明けまでバス停で」公式サイト


 生活苦や孤独感を背景として万引きなどを繰り返してしまう高齢者も多いのが現実です。孤独死(孤立死)の不安から逃れようとする高齢者を描いた小説『一橋桐子の犯罪日記』(原田ひ香、徳間書店)がNHKでテレビドラマ化されています。
「一橋桐子の犯罪日記」NHK


物価高で生活苦、どうすれば

2022-10-14 | いろいろ
 円安が進行し、ウクライナでの戦争が続く中で、電気・ガス料金、食品などが値上がりしています。家計のやりくりに頭を痛めている方、生活苦におちいっている方も多いと思います。節約を心がけてもそれ自体がさらなるストレスになりかねません。
 社会運動や政治運動によって、いくらかでも問題解決につないでいければいいのですが、考えるべきことが多いため、これはまた別の機会にゆずりたいと思います。
 かといって、生きのびるためにはなんとかしなければないのも現実です。
 例えば、身近な人びとと余っている食品などを融通しあう関係をつくれたらいいと思います。ただ、社会的孤立状態にあるとそれもむずかしいことでしょう。栄養状態が悪化すると心身の健康を損なう原因になります。例えばカップ麺や菓子パンに頼るよりは、低価格の食材で自分で調理したほうが好ましいと言えます。これについても、食料品の買い物や自炊にもそれなりのスキルなどが必要なため、実際にはむずかしい方もいるでしょう。
 困った時には、自治体で実施しているフードバンク、民間団体が行っている食料支援活動や子ども食堂などを利用するのはいいことです。あきらめないで、支援の情報をさがしてみてもらえたらと思います。また公共料金や社会保険料の減免制度もありますので、できるものは活用しましょう。