こんにちは。
小さなホン屋パモン堂です。⇒
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昨日、ご利用者様のご家族とランチをしていた時のこと。
その朝、父から電話があったことを話していました。
父とは、母が亡くなってから、あまりうまくいっていませんでした。
理由は自分の将来に関して、私ではなく弟を選んだこと。
私は地元にいるというだけで、弟夫婦に自分の介護を任せたことが
許せませんでした。
私と弟夫婦の間には、母の介護をめぐってのトラブルがあり、
それがまだ解消されていてないということも大きかったのです。
(だから安心して任せられない)
すると、ご家族の方がこう言いました。
「ああ、田舎はそうなんだよね。息子夫婦が側にいるのに、
わざわざ都会から娘を呼んだとなると、周りの人に何を
言われるか分からないから、それで無理やり弟さんに介護を
頼んだんじゃないかしら?」と。
周りの目―。
今迄私の中にはない視点でした。
私は二十代の前半に田舎を出てきていましたし、
すぐに家族を持ったので帰ることもそうそうありませんでした。
第一、私自身がそういったものを排除して生きてきたのです。
だから、そんな〝目〟を意識することもなかったのです。
そして都会で生きるとは、そんなものを意識しないでも済む生活なのです。
あ~あ、といくつか思い当たるふしがありました。
弟が「都会と田舎は違う」と言っていたこととか、
母の初盆の今年の夏、いきなり間近になってから、
「帰ってこい」とごり押ししてきたこととか。
初盆には帰らないとは前々から言っていたのに、
なぜ直前になってからそんなことを言い出すのか、
訳が分からなかったのですが、
そういうことだったのです。
つまり、「なぜ母親の初盆なのに、娘たちか帰って来ないのか」と
人の口に上るのが嫌だということだったのです。
私は妙に納得しましたよ。
ストンと胸に落ちる感じ。
そして今まで自分を責めていたことに気が付きました。
今回の父と弟の結託に私は少なからず傷ついていたのですが、
それは私のことが嫌いだからだろうと思っていたのです。
でも私のせいではなく、周囲の目をあまりにも気にする
彼らの体質のせいだったのだ、
ということがようやく分かったのでした。
なーんだという気がしました。
私のせいではなかっのたに、
無駄に傷ついていたのだなと。
自分を責めていたなと。
でも、それを知ったからと言って、
彼らを許す気にはなれません。
結局のところ、彼らは世間体を気にするあまり、
他のメンバーの気持ちも考えずに
勝手に同居を決めてしまったのですもの。
それによって娘二人はあの家から排除されたのですもの。
自分たちの保身のために、
私達を捨てたのです。
それはやはり許せない行為です。
彼らにとって、地域社会が大事で、
一番の身内など、どうでもよかったのです。
娘たちの気持ちなどどうでもよかったのです。
(自分が生き延びるためなら、娘も切ると)
そのことがよく分かりました。
正直なところ、今まで父の介護のことをどうしようか
と心の底で考えていたことも、馬鹿馬鹿しくなり、
すべて弟夫婦に任せようと思ってしまいました。
それが彼らの望むことならば、
私達の協力などいらないことです。
むしろ迷惑でしょう。
だったら、私たちももう彼らに協力することもないなと
思ってしまいました。
まあ、これまでもそう思っていたのですが、
ただ、今まではさすがに自分の親のことだから
ほっかむりは出来ないと思っていたのですが、
あちらが私たちを排除したことには代わりはないので、
もう関わり合いになるとはやめようと思いました。
父が今後どうなろうと、私のしったこっちゃない!
どうぞご自由に生きてください、ってなもんです。
今朝、自分の心の中を覗いてみたら、
大きな傷がぱっくり割れて中が飛び出して見えました。
これだけの傷を負っていたのだなあ…と思い、
悲しくなりました。
だから怒りが消えない筈だ。
私はこれから、身内に受けた心の傷を、
少しずつ癒していこうと思います。
☆それでは今日もよい一日を。