おはなし屋パモンの日記

おはなしを書くのが大好きなパモンの日記です。

ニャン太を探して

2009年07月31日 | ネコとくらす
我が家に以前いたネコは、ニャン太と言います。

そのネコは突然いなくなってしまいました。

もともと外飼いをしていたので、
出入りは自由にしていたのですが、
ある日帰ってこなくなりました。

帰ってこなくなったのには、
理由があります。

その頃の我が家は夫のうつ病で、
しっちゃかめっちゃか・・・。

毎日の生活がまるで戦闘状態のようになっていました。

夫のうつ病は、おとなくしなるというものではなく、
夜中に突然暴れ出すというもの。

それも決まって、夜中の12時からまるで
図ったかのように、始まるのです。

大声を出す、物を壊す、外へ走り出す。

それを制するのに、私はへとへとになってしましました。

また、翌朝になって、正気にもどった夫に、
そのことを言っても、

「いや、俺はやっていない!
お前がおかしいんじゃないか?」と
認めず、私はまるで口を封じられたように
なってしまいました。

まず子どもがおかしくなってしまいました。

夜中の大騒動のせいで、十分に睡眠がとれないことも
ありましたが、そんな生活の中で、おかしくならない筈もなく、
朝、学校へ行きたがらなくなりました。

やがて、それはニャン太にも及んできました。


精神のバランスを崩した夫が、
ニャン太を「汚い」と嫌うようになったのです。

そして、ニャン太をいじめる様に・・・。


私は、それを止めることができませんでした。


私の精神もぼろぼろで、それを止める力など
残っていなかったのです。

まだ、ネコで(子どもではなく)良かった・・・
くらいに思っていました。当時は・・・。



昨日、私は初めて泣きました。

今月に入って、夫がブログを始めました。

ようやく自分のうつ病というものを
振り返ることができたようです。

丁度、昨日、その頃のことを書いていました。

当時は、シラをきっていたことも、
本当は彼の心にもちゃんと残っていることが
分かったし、それを認めたことが、
私の心の鍵を開けました。

それを読んで、私は激しく泣きました。


私も当時のことは、泣くこともできなかったのだ!
それくらい辛い体験だったのだ!

と改めて思いました。


今、夫のうつ病は、これからどうなっていくか
分かりませんが、ようやく
新しい扉を開けたのだと思います。


私たちも、10年という長い年月を
この“うつ”という病と闘ってきたのだと
思いました。


うつの不思議さを語り出すと、尽きないのですが、
今現在苦しんでいる方や、そのご家族の方へ、
一日も早くその苦しさがなくなるように、
心からお祈りいたします。



そして私も今、当時の記憶を涙で流してしまおうと
やっと思っているところなのです。


(なんだか支離滅裂になってしまって、すいません)




それでは今日もよい一日でありますように。





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