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私のだらしな日記

「更科日記」ならぬ、私の〝だらしな〟日記。(^^;)
日々のどーでもいい事を、だらだらと綴っていきます。

『沈まぬ太陽』

2009年10月26日 | こんな映画を見た
初日に、「沈まぬ太陽」を見てきた。

丁度今、ドラマで「不毛地帯」をやっていて、
原作読むのも大変そうだし、よし、見てこようと思って、
観にいったのだが、途中で休憩が入るなどして、
都合3時間22分もの超大作だった!!
(ひぇぇぇぇ~しらなんだ)


でも長いにも係らず、
飽きさせず、
とても見ごたえがありました。

特に御巣鷹山の飛行機事故を連想させるシーンでは、
本当にその場に居合わせたような臨場感で、
震えがきました。

体育館に並べられた沢山の棺・・・。

それを一つ一つみていく遺族達・・・。

本当に辛いシーンでした。


丁度この事故が起きた時、私は20歳で、
OL1年目の夏でした。

この事故後、会社で、写真週刊誌の現場写真を
社員同士でみていて、何気なく私に渡されたとき、
私は、それを一瞬みただけで、もう見ることができませんでした。

それくらい悲惨な事故現場の写真でした。

そんな中でも、短い間に遺書を残す人もいて、
“死”というものを考えさせられた事件でもありました。


突然死ぬと分かった時、私はそんな感謝の言葉を
家族に残すことができるのだろうか・・・?と
考えたものです。


あれから25年経ち、今なら、その時のかたがたの気持ちが
分かる年代にようやくなれて・・・。
そんな時に、この映画を観ることが出来て、
良かったなあ~と思います。

(ちょっと前ならやっぱり難しかったと思います)


生と死の尊厳―。

それを考えさせられたあの事故のことが、
今、自分なりに振り返ることができるような気がしています。



しかし、さすがですね。

事故をちゃんと見詰めながら、そこにきちんと一線を
張っている。

決してベタベタとお涙頂戴のドラマしていないところが、
さすがだなあ~と改めて思いました。

原作者の力量なんだろうなあ~。


そして、国民航空の内実をうまく暴きだしています。



私などは、そこまで会社に尽くす意味があるのかなあ~?
などとすぐ思ってしまうのですが、
やはり、山崎作品には、きちんとした企業人が描かれています。

(私は、ある団体にパートで勤めた時に、そこの職員さんたちの
同期意識の強さに逆にびっくりしてしまったものですが・・・
ずっとパート仕事を転々としてきた私には、ちょっと異常に
見えたのですが、あれがフツーの会社員の意識なんでしょうか?)


組織の中でどう生きるのか?

が大きなテーマですよね。



私はヘタレなので、すぐリタイアしちゃうのですが・・・。(^^;)


それにしても、力強い作品でした。






「沈まぬ太陽」公式HP




ブログ小説か~!? パモンデューのよんでみてチョ

「扉をたたく人」

2009年10月08日 | こんな映画を見た
関東では台風が去りました。
まだ風は強いけれど、
よく晴れています。

明日は晴れそうですね。

今朝は珍しく気分が悪くて、まだ布団の中にいます。
小説サイトの方のブログも更新できなくて・・・。
(というのも、そちらの方は、デスクトップ型の机に据え付けてある
タイプのパソコンなので、起き上がらなければならなくて・・・。
こちらは、Macのノートパソコン・・・)

つらつらとブログ更新なんぞをしております。

日曜日に、難民映画祭というものに行って来ました。

無料で見られるのですが、寄付をしてくださいとのことでした。

私は最近夫がハマっているジャンベという太鼓がでてくる
「扉をたたく人」という映画を観てきました。

これがなかなか良かったのです。

妻に先立たれて、人生に意味を見出せない大学教授が、
ある日、ニューヨークの学会に出席します。

そこには、別宅として自分のアパートがあるのですが、
いつのまにか、若い外国人のカップルが住んでいたのです。

彼等は不法入国者。すぐに出て行くというのですが、
行く宛てもない。

可哀想に思って彼等をしばらくアパートに住まわせることにします。

奇妙な三人の同居生活が始まります。

若者タレクの方はシリア人、恋人の方は、セネガル人。
タレクはジャンベ奏者。
感謝の気持ちに、彼は大学教授にジャンベを教えます。

最初は、おそるおそる触っていた教授も、
太鼓の音に魅了されていきます。
(そこが感動的です)

ところが、ある日タレクが警察に捕まり、
強制送還されることに?。

仕事を忘れて奔走する教授。
そこへタレクの母親マーナも現われて・・・。

というお話です。

映画の中で、9・11以降、移民に対して、
取締りが厳しくなったのだと言っていて、
なるほどな~と思いました。


ここから得た教訓は、

1、国からの書類は、ほっておいてはダメ!
必ず返事をしましょう。
でなければ、大変なことになります。

と言うものでした~。

 ↑

上記は、最近私も派遣で働いて、
そのあと夫の扶養手続きをするのに、
四苦八苦しているので、とても分かります。

(国の書類は分かりにくい~!
そして複雑~!
なのに、厳しい!
これが現実だー!)

と、思いました。


扉をたたく人







火天の城

2009年09月17日 | こんな映画を見た
タジョー丸に反して、「火天の城」は、
見たくて見たくてたまらない映画でした。

客層も“お年寄り”ばかりで・・・。


しかし、よかった! のです。

よかったの一言です。

なので、私のヘタな感想などいらなくて、
これを見てくださればいいのですが・・・。


火天の城



そして映画をみてくだされば・・・。




しかし、映画とは全く関係ないのですが、
ひとつ思ったことがありました。


この映画では、
母と娘、父と娘の関係がとてもよく描かれていました。


それが私と今の息子との関係にオーバーラップして、
見てしまいました。


我が家の息子は、今、受験生。

自分のやりたい仕事が決まっているのに、
全く勉強をしません。

それは何故かというと、
やりたい仕事とその勉強が、全く得意ではないと
いうことがあるのです。

だから成績も悪く、自信を失って、
やる気をなくしているのです。


親としては、自分の得意なことで、
得意なことを仕事にすればいいのになあ~と
歯がゆい思いでみていました。


ところが、よくよく話をしてみると、

自分が一番得意なことでは、
喰っていけないと思っているようなのです。

“自分の一番好きなことをすると、生活ができなくなる”


と思い込んでいるようなのです。



“どきっ”としました。

それって私のことじゃない?と。


子どもは私の挫折人生を見て、
それを教訓としたようです。

それを昨日の朝知り、
私は愕然として、この映画を見ていました。



映画の中で、主人公の岡部又右衛門も、
安土城を作るために、大変な努力をするのですが、
挫折の連続です。


そんな中で分かったことがあるのです。


それは、自分は一人ではないということです。

彼を支えてくれる、大勢の職人たち、妻、娘・・・

そういう人たちのおかげで、彼は頑張っていられるのだと
気づくのです。




それを娘に告げるシーンがあるのですが、
私には、ただただ、もう涙しかでてきませんでした。


そして思ったのです。

私の人生も挫折ばかりで、まったくいいところを
子どもに見せてやれなかったけれど、
そして、それを彼に対する悪影響だと思っていたけれど、

子どもはきっとそれをいつか自分の肥やしとしてくれるだろう・・・と。


挫折ばかりで、かっこ悪いけれど、
それでもチャレンジした姿を自分なりに
構築してくれる日がくるのではないか・・・と。


それは今は目に見えないけれど。



いつかきっと、分かってもらえる日がくるのではないか

とそう思いました。


結局親の仕事は、背中を見せるだけでいいのかもしれませんね。


言葉はいらない



改めてそんなことを感じてしまいました。





☆それでは今日もよい一日をお過ごしください。


小さなホン屋パモン堂


タジョー丸

2009年09月17日 | こんな映画を見た
昨日、レディースデーだったので、
チョー久しぶりに映画を見てきました。

「TAJOMARU」 と 「火天の城」です。


実は、タジョー丸はまったく期待していませんでした。

どうせ軽い映画なんだろうなーと思っていたので・・・。
(小栗旬だし・・・)←彼、ちょっと濃くありません?
顔も演技も・・・


芥川の「藪の中」が原作なのですが、

過去には黒沢の「羅生門」なんていう
名作もあるし・・・

なーんて思っていたのですが、
なんの、なんの、現代版「藪の中」という感じで
なかなかよかったです。

私の大好きな立ち回り、アクションも

しっかりしていたので、存分楽しめました。


ただ、一晩たって思い返してみると、
これでよかったのか・・・?という疑問も残りますが。。。


タジョー丸って、もともとは都のえらい貴族の次男坊で、
次男坊だから、家督は継げないんだよ~と前フリで、
いっておきながら、

“オラ、自由でよかったなー”という最後の結末・・・。

オイオイ、結局どっちだったんだよ

とか思っちゃいました。

「自由がいいよ~」と謳いながらも、
そんなに次男坊であることに
疑問をもっていないというか・・・。

昔も今もお前、自由じゃないか?
(長男じゃないし?)

あれ、そんなに貴族の生活嫌だったの?


と思ってしまいました~。
(ちょっと突っ込み)


それと、やはり、「少年ジャンプ」ですよね~。

愛する女を守る―

男にはこれしかないのか?



このテーマ、もうそろそろやめません?

「みんな! もっと、自分の人生考えようよ」
とか思っちゃいました。


君を愛するがための行動だったんだよ―


というのも、はっきりしていて、分かりやすいけれど、

やはり私は原作の「う~ん・・・女ってわかんない」
の方が面白かったりして・・・。


わかんなくていいんですよ、
人の気持ちは千差万別なんだから・・・

などと突っ込みたいパモンなのでした~。

まったく“藪”じゃない、
「藪の中」でした~。


TAJOMARU




☆それでは今日もよい一日でありますように。



小さなホン屋パモン堂