長澤まさみ「そのときは彼によろしく」
この映画が予想通り苦戦している。原作自体流れは
よくないが、全体のストーリーは最後はそれなりに
本当は泣ける物語だ。
「いま、会いにゆきます」同様シナリオがうまく処理
できれば動員数は相当なものになっただろう。
「待ち続けた男の前に眠り姫が目覚めて初めて会った
ときのように現れる」なんてストーリーは、普通この
ロングストーリーだけでうるうるしてくる。
確かに長澤まさみの演技力が相当不安定なのも映画の
動員数に影響しているが、ここのところはそれよりシナ
リオの問題が大きい。
東宝の至宝と東宝が思っているか疑問と先日来書いてい
るのは、採用するシナリオライターが岡田恵和さんとか、
尾崎直也さんとかのいいシナリオをコンスタントに書く
人たちでないことにある。
安くできて長澤まさみの名前で動員できる映画やドラマ
に出演させているように見える。
才能が無いならともかく「世界の中心…」で見せた坊主
頭の演技はそうはできるのではない。
いい女優はいいシナリオで育つことを東宝には気づいて
欲しいものだ。