挑戦!シナリオライター(映画・ドラマ)

シナリオライターを目指す徒然なる一言(携帯でもリンクで飛べるようになりました♪携帯でもご覧ください)

長澤まさみ「そのときは彼によろしく」と「喰いタン2」

2007-06-02 20:27:42 | ドラマ・映画
長澤まさみ「そのときは彼によろしく」
長澤まさみ主演作品で初めてシナリオライターが原作を
ちゃんと読んでいたと分かるラストだった。

とはいえ、映画が良かったかといえばとんでもなく面白く
ないと言えるのが長澤まさみの不運のような気がする。

これまでは、シナリオライターがロクに原作を読んで理解
していないためにひどい映画だった。
今回はラストシーンだけ切り出せば良いといえる。
わたしがシナリオ書いても似たようなラストシーンだろう。

原作を読んでいない映画評論家が能天気と批評記事を書い
ていたが、歩けるまでリハビリしたと理解すれば気にならな
い程度のことでもある。第一、原作ラストがそれで感動を
呼んでいるので作らないわけにはいかないシーンだ。

しかも、長澤まさみで終わらせなければいけないのだから
当然顔つきや体つきなどどうしようもないだろう。
原作のように10年後などとしていればリハビリを想像させ
るシーンは入れられただろうが。
また、ストーリーがうまくいっていればそんな理屈はどう
でも良かったともいえる。

わたしの考えと違うのはファーストシーンから中継ぎのシーン。
まず、30分以上も子供時代のシーンが出てくる映画など
ありえない。観客は現在の二人ないし三人の関わりを見に
きているのをこのシナリオは忘れている。

そして、この原作では謎を三つ設定して少しづつ謎解きし
ているのに、映画では一番重要な謎を最初にバラしてしま
っている。
そのため、最初から興味がなくなる。

わたしならファーストシーンは長澤まさみのモデル撮影シ
ーンと長澤まさみ演技の映画のワンシーンをいれる。
そして、撮影場所での突然の眠気。休憩時にバッグから取
り出す雑誌に見入り突然その場から立ち去る森川鈴音。

次にTRASHで働く智史。そこに、手にバイトのちらし
を持ち店に入ってくる森川鈴音。

といった具合になる。当然の如くラストシーンも同じにな
る。

東宝は長澤まさみの才能をどう見ているのか、最近疑問に
感じる。確かに美しいがそれで通じるのは20代までだ。
30代では演技力、表現力がなくては主役はやれない。
「世界の中心で…」で見せた坊主姿と演技力は偽者ではな
い名女優の将来性を感じさせた。
だが、今のようなドラマ、映画の使い方では将来性を摘む
ことになるのではないかと危惧している。
東宝なのだから、シナリオライターから監督まで超一流を
揃えられるはずだ。
そろそろ、そんな布陣で長澤まさみの才能を育てて欲しい。

いい女優は早く大切に育てて欲しい。

「喰いタン2」
ようやくいつもの「喰いタン」になってきて推理もスムー
ズなストーリーになってきた。
終わりに近づいてだが、ようやくタイトルに沿ったドラマ
になってきた。
この調子でバカらしさを醸しだしながらドラマが進んで欲
しい。