「１リットルの涙特別編」と「シェイクスピアＳＰ王様の心臓～リア王」

「１リットルの涙特別編」
総集編なら総集編としての作りにすべきだったなぁというのが
感想で。
中途半端に妹や同級生のその後から展開して回想シーンとして
「１リットルの涙」を使うとその当時の良さが半減したドラマ
に見えた。

オープニングと結末を計算したなら、作りは違うと感じる。
このドラマの主役は、やはり沢尻エリカだろう。とするなら、
オープニングはどんなシーンでも沢尻エリカから始まるべき
だった。
エンディングが沢尻エリカだっただけに、余計な登場人物の
エピソードを挿入した。

私がプロデューサーなら総集編か、妹、同級生いずれか一つに
焦点を当てたドラマとした。

もっとも上の３択ならネームバリューと商業的な面から考える
と総集編で沢尻エリカの演技を前面に出したものしか考えられ
ない。

それにしても、器用すぎる沢尻エリカの演技。
足りないのは目配り…のような気がする。

それが沢尻エリカの女優としての輝きを足りないものとしてい
るようだ。
どんな役でもできる…若い女優がそういった自信を持ちすぎて
伸び悩んでいる…としか思えない最近の沢尻エリカの人気の動
きだ。

「シェイクスピアＳＰ王様の心臓～リア王」
芝居好きからするとあ・き・れ・たの一言。

著名な脚本家も素直に舞台を見て欲しいものだ。せめてタイトル
で使うなら中味でも使うのが筋だろう。
「リア王」の舞台が小道具で使われているというだけでは何のた
めのシェイクスピアＳＰかわからない。
シェイクスピアを知らない人向けに興味を持ってもらうためという
企画意図なら、企画になっていないし、企画意図にそんなものがな
ければ、シェイクスピアＳＰとわざわざタイトルにつける意味もな
い。
まさに、無い無いづくしで舞台好きからは文句の数十万個も脚本家
には言いたくなるシナリオだ。

とにかく意図がまったく分からないドラマだった。