挑戦!シナリオライター(映画・ドラマ)

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「華麗なる一族」と「ハゲタカ」

2007-03-04 17:39:19 | ドラマ・映画
「華麗なる一族」
今回の展開は面白い展開だった。
民事訴訟は大変だ。特に不法行為は原告側がその不法
行為を立証しなければいけないからだ。

これが使用者責任による不法行為による訴えになると
使用者側が不法行為が無かった事を立証しなければい
けないので、原告側は記録等をつけていれば有利な展開
を期待できる。

そんな法律知識を持って見ると今回は楽しく見れるが
そういったものが無いとどうだろう、このストーリーは。

どうも万俵鉄平を主役にして物語を動かそうとしたのに
無理があったように感じる。
特に結末を考えると尚更そう感じる。

「ハゲタカ」
途中見ていないので、あらすじから今回のドラマを
見たが、NHKらしい手堅い作りで遊びがない。
カメラワークやカット割りもNHKを主張している
ようで個人的には肩が張る。

内容は決して悪くは無いが、特定の人が好んで見る
作りになっているのが残念だ。
私もこの手の話しは嫌いではないが、この作りでは
来週も見るかは怪しい。

出来るならもう少し遊びがあって、心動かされる作
りにして欲しい。

そして、経営に近づいたことがある人間から見ると
残念ながら今回は極めて甘いストーリーだった。
経営や投資に関わる人間、つまりは「金」を扱う仕
事をする人間は、こと仕事となると人間味を捨てる。
また、捨てられなければそこまで行けないのだろう。

リークの件を新米記者に流すこと自体、確実にやらな
い。そこに、「心」など関係無いからだ。

ファンドマネージャーは確実に勝ち、利益を得るために
はリスクが少なく効果的な手法を取る。
流すとしたら実績のある手堅い老練な記者か、市場関係
者に耳打ちするだろう。

このドラマは現実に彼らを見たことがある人間からはあ
まり関心を持たれない。
あまりに現実に彼らがやっている冷徹な仕事振りとかけ離
れた話しだからだ。

ドラマとして脚色するなら仕事は冷徹で、プライベートに
戻って仕事との狭間で悩む主人公という形がもう少し視聴率
が取れたドラマだった。

ということで、途中から今回は興ざめしたドラマだった。