自然文化研究科

NPO法人大阪府高齢者大学校 「自然文化研究科」の活動をアップします。

おおさかの環境問題と取組

2014年01月22日 | 環境
1月21日     1/22 UPの続き掲載.

本日の授業は 「おおさかの環境問題と取組」について学びました。

講師は (地独)大阪府立環境農林水産総合研究所 俣野 良造 主任研究員に講義して頂きました。

「環境問題」は下記の様に広範囲に及びます。
• オゾン層破壊
• 酸性雨
• 砂漠化
• 生物多様性の減少
• 有害廃棄物の越境移動
• 熱帯林の減少など・・・

本日の講義内容は
1 大気
2 水質
3 廃棄物
4 地球温暖化
5 環境アセスメント
に就いて講義願いましたが、一項目に対してもすべてを書き尽くせませんので、1部割愛させて頂きます。

環境行政の歴史
1877 鋼折・鍛冶・湯屋三業取締規則(大阪府)
1890~足尾銅山鉱毒事件
1950前後~ 自治体の公害防止条例
(東京都(1949)、大阪府(1950)など)
1955~ 4大公害病
(イタイイタイ病、水俣病、新潟水俣病、四日市ぜんそく)
1967 公害対策基本法(典型7公害、環境基準等)
1970 公害国会(公害関連14法成立)
1993 環境基本法(地球環境問題等への対応)
1997 京都議定書(地球温暖問題への対応)

環境行政の歴史を見ますと、今年は2014年なので137年間、公害との戦いが続いている。

① 大気

写真(上)1995年と2006年に同じ場所から見た大阪城
   (下)1960年西淀川区淀川上空

戦前は富国強兵の時代で、鉄鋼を始め基幹産業が石炭燃料からの煤煙を多く排出した。
又、戦後は自動車の増加でNOxの様な新たな汚染も加わった。

上表の様な大気汚染対策が講じられ、それ以外にも下記の環境基準(行政目標)が作られた。
・MOx(二酸化窒素)
・光化学オキシダント (光化学スモッグ) オゾン層の破壊問題
・SMP(PM10) 粒子状物質 PM2.5とか
・SO2 (2酸化硫黄)
・CO (一酸化炭素)




最近メディアで話題に成っているPM2.5
クリックで大きくなします・
PM2.5とは粒子の断面がが2,5μm以下の物で今中国からの飛来が問題になっているが、埃、海岸で風で吹き上げられてる塩などが有り、今後吸引によって人体への影響は定かでない物質もある。


② 水質



BODは水中の有機物質が好気的(酸素のある状態)に微生物によって消費されるときに必要とされる酸素の量です。これは炭素化合物、窒素化合物を分けて測定することもできますが、一般には5日間で炭素化合物に関連する酸素消費量として求めています。1mg/L以下であれば自然環境として、また、水道水の1級として扱われます。

各河川とも平成5,6年以降、特に神崎川、大和川の水質が良くなって居るのが解ります

BODがの酸素が有る状態(水中の有機物質が好気的(酸素のある状態)に対しての酸素のある状態を表すのにCODが有ります。

基準達成率は、河は5日間と言う短期間だけに達成率は良いが、海に於いては大阪湾の形状により海水の入れ替わりが少ないのがうかがえる
(下図参照)


生活排水の問題

産業排水に就いてはグラフの様に規制などで、かなりの減少が見られるが、その現象に比べ、生活排水の改善は鈍い。

上図に見られるように生活排水の割合が8割を占めている、皆様も個人が努力しなければ、大阪港に流れ込む汚水は減らない。

③ 廃棄物



フレックス計画は我が国初めての試み    下部画像は大阪湾処分場拡大

最終処分量は減少しているが、総量はあまり変わって居ない。

産廃の不適切処理の一例

1995年からは各製品に対してのリサイクル法が施行された。

3R 昨年9月の伊勢遷宮の檜の再利用でも聞いたお話でしたね。

良く大阪は「ワースト1」の物が出てきますが<県民性>そうでは無い事を信じます。


④ 地球温暖化




2000年以降温室効果ガスは≒2%削されて居る。

しかし二酸化炭素排出量は余り変化が無い。
エネルギー転換部門は進んでいるが、産業・家庭部門では増加している。


大阪府地球温暖化対策実行計画の例


⑤ 環境アセスメント





評価される項目