ちょっと古いニュースになりますが、かつてのアルビ戦士である木寺と鳴尾の2人がアルビレックスのスクールコーチとして就任したということです。新潟日報の片隅に掲載された小さなニュースだけど、これはとても嬉しいことですね。
「組長」の愛称で親しまれ、ノザと共にアルビのゴールを守った”いぶし銀”のゴールキーパー木寺浩一。そしてFWとしてJ2時代のアルビを牽引した鳴尾直軌。まぁ鳴尾についてはJ1昇格後にサポーターになったボクとしては、「イケメンのレディース監督」ってイメージが強いですけどね。その後シンガポールの監督なども務めていたようですね。
そんなかつてのアルビ戦士達が、サッカースクールのコーチとしての第2の人生を、この新潟の地でリスタートさせるというこのニュース。新潟という地が彼らに「また戻ってきたいなぁ」と思わせる魅力があったとしたなら、こんなに嬉しいことはありませんね。
これでサッカースクールのコーチには、高橋直樹やファビーニョに加え、新たに2人の元アルビ戦士がコーチとして加わったことになります。これはサッカーを習う少年達にとってもすばらしい人的環境ですよね。Jリーグで活躍したあこがれの選手達が直にプレーを教えてくれるのですから、練習のモチベーション的にもこんなにいいことはありません。
他にも新潟市の市会議員として新潟で活躍する梅山修さんや、昨年の海本慶治コーチ(あれ?今年はどうしてる?)など、他にもスタイルは異なるけれど第2の人生をこの新潟でスタートさせる選手がいること。つまり選手達にとってすれば多くのチームを渡り歩いてさまざまな土地で生活した経験があるにも関わらず、「第2の人生を新潟で送りたい」と選択してくれたという事実。これは新潟というチームを愛し、そして支えているサポーターにとって誇りに感じることであります。
かつて木寺が広島に移籍するために新潟を去る時に、「将来はアルビのサッカースクールの送迎バスの運転手になりたい」みたいなことをコメントしていた時に、「はっはっは、木寺らしいとぼけたコメントだなぁ」と笑って聞いていましたが、それはあながちリップサービスではなかったということが今回はっきりしましたね。
元Jリーガー達も全員がサッカー解説者や監督への道を歩むことができるわけではありません。そして彼らは、サッカーに関わる仕事に従事する土地として、他の多くの土地の中からこの新潟を選んだわけです。選手時代に「いい思い出」や「新潟の人情」や「美味い魚と米」や「新潟美人」や「ステキな町並み」や「サポーターの温かさ」などを感じてくれて、「再び住みたいな」と感じてくれたのだとしたら、これほどサポーター冥利に尽きることはありませんね。
「新潟の地で元アルビ戦士達がたくさん生活している」って、ある意味ではすごく誇りに思っていいすばらしい現象なのだろうなと、ボクは思っております。