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絶影の剣、鬼哭の剣

2007-08-31 07:38:06 | BOOK
北方作品です。

日向景一郎シリーズのⅢとⅣ。
主人公が景一郎から弟の森之助へシフトしていきます。

シリーズⅠのように旅するわけではありませんが、
舞台は杉屋から地方へ移ります。
地方へ行く人(Ⅲは医師、Ⅳは薬師)についていって、
そこでいろいろ起きる、という展開ですね。

Ⅲはまだ景一郎が主人公という位置付けですが、Ⅳは完全に森之助です。
そのⅢも中心にいるのは丸尾修理という医者です。
前半の激しさと、後半の静けさがなかなか面白かったです。

Ⅳは森之助の成長がメインという感覚です。
何をやっても兄にはかなわない。。。。という葛藤と戦っていき、
最後はその兄と立会いまでいきます。
主に景一郎の成長を描いているシリーズⅠと比較してみるとまた面白いですね。

シリーズⅠ、ⅡとⅢ、Ⅳの間が結構あいてしまったので、
そのうちⅠ~Ⅳを一気に読み返してみようと思います。


次はもうほとんど読んでしまったような感じなので、
北方三国志に手をつけたいと思います。

最初の方をちょろっと読んだ感じでは、
最初に出てくる人物が劉備。
馬商人である張世平が出てきます。

ということは、大元は演義でしょうね。


三国志絡みで一番最近読んだのは、3~4年位前に講談社文庫で刊行された
安能務氏著 の「三国演義」 全六巻です。
演義=物語 という前提で描かれています。
口調に少年っぽいところが残っている、というのが安能氏らしいと。。。。。
同氏の始皇帝もそんな感じでしたし(^^ゞ

ま、北方作品も演義が元である。という前提で読んでいきます。

秘本三国志(陳舜臣氏著)や蒼天航路(モーニング)がお気に入りのワタシには、
劉備があまりご立派な人物だとかなり違和感があるのですが(笑
まあ、その辺り北方氏がどう描いているのかも興味があります。
全十二巻はちょっと長いのですが、頑張って読んでみようと思います。