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三国志(八)

2009-09-29 20:57:56 | BOOK
宮城谷作品の単行本 最新刊が出ていました。

七巻からかなり経ってますが、無事出てよかったです(^^

七巻で曹操が魏王について、
八巻はいよいよいわゆる普通の三国志と言われるものにおける
第一部クライマックス、といったところです。

前に書いたかどうかわかりませんが、
この作品は他の著者における三国志とはちょっと趣が異なってそうです。

これまで氏のほぼすべての作品を読んでいますが、
これに近い作品としては、そうですね。。。。
晏子や子産が近いかもしれません。

小説、というより、三国志の時代の中でのエピソードを氏の解釈で書きおろしていく、という感じです。
いわゆる主人公、というものが存在しません。
そしてそのエピソードを描いていく中で、著者による人物の解釈や感想のようなものが添えられています。

かなり新鮮に読んでいます(^^


今まで自分が読んできた三国志作品と照らし合わせて思い返すことが多く、
「ああ、なるほど」 と思ったり
「いやあ、そこはやっぱり」 と思ったり。
その辺りもかなり楽しいです(^^


八巻で印象に残った場面をいくつか。。。。

● 曹操軍とは戦うが、曹操とは戦わない。劉備の進退にはそういう意思があるとしかおもわれない。劉備の謎のひとつである。

● いまや関羽は孤影である。
  劉備が諸葛亮と水魚の交わりをはじめたころから、劉備との距離が大きくなった。
  それでも苦難は劉備と関羽を隔絶させることはなく、かえって共感をよみがえらせた。が、長い苦難のときがすぎて、荊州四群を獲得するという安定のときにさしかかって、関羽は劉備から離れた。主従の関係はつづいていたが、関羽は劉備の何かに失望したかのように、すすんで劉備を佐戴するというをかたちをみせず、政庁のある公安にも姿をみせず、江水の北にとどまっていた。
  --関雲長は何を考えているのか。
  苦労をともにしてきた張飛にもわからなかった。

● 曹丕は諫言を容れる精神のひろやかさをもっていなかった。その狭量が王朝から豊かさとしなやかさを奪ってゆき、すくない数の臣が権力を備蓄してゆく政体をつくることになる。

● --孫権が関羽を殺したのだ
  しかも孫権は呂蒙をつかって公安と江陵をだまし取った。荊州三群は劉備の支配するところと認めておきながら、関羽が魏軍と戦っているのに、それを援けもせず、密かに魏に通じて関羽不在の群を盗み取った。これほど悪辣な者が海内のどこにいようか。曹操と曹丕が帝位を簒ったというが、その悪も、孫権のそれよりもはなはだしくない、と劉備がおもったので、呉へむけて兵をすすめるのである。孫権の悪を天が宥しても、われは赦さぬ。劉備はそういう強い意いで兵を率いている。


後、孫権の狡猾さに比べると、曹丕が人が良く見えてくる、みたいなところがあったはずですが、
ちょっと見つかりませんでした(^^;;
まあ、またすぐにもう一度読み返しますので、どのあたりかを把握しておくことにします。


この作品を読むと、劉備と孫権の人となりがとても不思議な人に見えてきます。
特に劉備は途中で著者が幾度となく「わからない人」という風に書いています。
八巻で印象に残った場面でもそのわからなさを示しているような感じです。


九巻はいつになるかわかりませんが、諸葛亮と司馬懿が中心になってきそうな感じです。

楽しみに、気長に、待つことにします(^^

いろいろと開幕

2009-09-13 21:25:36 | その他
金曜の夜からネットワークが調子いいです。

先月くらいに、ようやく復調か? と記事にしたら
次の日くらいにまた不調におちいったので
今回も油断はできませんが、今は調子がいいです。


さて、8月半ばあたりからいろいろと秋~春のスポーツが開幕しています。
プレミアは4節終了して、今週が第5節。
昇格のバーンリーがマンUをやっつけたり、
リバプールがシャビ・アロンソ離脱の影響が大きく、既に2敗していたり。
去年も序盤はハル・シティの旋風が巻き起こりましたが、今年もなかなか面白い立ち上がりです。

BIG4の一角にマンCとトテナムが割り込んでこられるか、というのが注目になりそうです。

ヨーロッパリーグ獲得組である、エバートン、ヴィラ、フラムが
そこにどうからんでくるかも注目ですね(^^

E.N.GやFOOT といったサッカー情報番組もスタートして
毎日テレビを見ている感じになっています(^-^


先週からTOPリーグが開幕しています。
2019年のワールドカップ日本開催が決まりました。
今大学、高校辺りの人たちが中心にならなければいけません。
TOPリーグがどれだけプレーヤーを惹きつけられるか、ということで
結構気合を入れ直しているような感じです。

今年も2強+1 という構図自体は変わらないと思っていますが、
各チーム間の差 というのはなくなってきていると思われ、
思わぬ番狂わせがあるかもしれません。
去年度は終盤にちょっと見に行ったくらいでしたが、
今年は中盤辺りや、大学のゲームも見に行きたいな、と思います。

個人的には昇格のリコー、早稲田の豊田が入ったコカ・コーラウェストに
注目しています(^^
楽しみです(^^

スポーツの秋、ですね(^^