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張騫

2007-08-22 07:39:02 | BOOK
塚本史氏の作品です。

結構な厚さの本でしたが、別々に3話収録でした。
短編集、という位置付けだと思いますが、それぞれはそれなりの長さでした。

張騫は漢の武帝の時代に月氏への使者としていわゆるシルクロードを渡るのですが、
途中、匈奴に捕われる形になり、監視下(になるのかな?)の下妻も得て数年生活。

数年後脱出して、月氏への使いを見事に果たす。という人物です。

その使いの様子を描いています。
月氏の国とその周辺の様子や、漢に帰ってきてからの人との交友など、
張騫がどういう心理状態だったかなどが描かれている感じですね。


ほかの2編も、時代は近くて、基となるのは漢の武帝でした。
司馬遷もちょくちょく絡んでくるような感じ。

漢の時代を描いている作家は少ないのでこれからも氏の作品には注目したいと思っています(^^
また、張騫については陳舜臣氏の作品もあるみたいなので、
気が向いたらそちらも読んでみようかと思っています。


今読んでいるのは 草莽枯れ行く 北方作品です。
相楽総三と清水次郎長が主人公ですね。
ですが、昨日水滸伝の11巻が刊行されたので、そちらを先に片付けます(^^