連作詩・Ⅴ

　　　　　泣いている人の手を
　　　　　そっと
　　　　　にぎってみたら
　　　　　かなしみといっしょに
　　　　　やさしさが
　　　　　伝わってきたので
　　　　　いつも冷たいわたしの手が
　　　　　すこしばかり
　　　　　あたたかくなった


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　　　　　あなたは
　　　　　あなたという鏡に
　　　　　うつったものを
　　　　　正確に
　　　　　デッサンしてゆく
　　　　　けれど
　　　　　絵の具は
　　　　　いつも
　　　　　かなしみの色しか
　　　　　使わない


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　　　　　何もしたくない日は
　　　　　悪魔も天使も
　　　　　わたしに
　　　　　何をさせたらいいのか
　　　　　わからなくて
　　　　　困っている日なのかもしれない
　　　　　きっと　そうだ
　　　　　それなら
　　　　　わたしは
　　　　　そのあいだに
　　　　　ほんとうにしたいことを
　　　　　みつけよう


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　　　↓；皆さんの幸福を祈って。