改めて思いました。
トリックとは何故こんなにあまのじゃくなものなのでしょう、あたかも僕ら人間のように生きているようにすら思えます。
先日、とある有志とのセッションで、こんなにも短時間で見せたいものが次々とできるとは・・
久しぶりに僕自身まだできるトリックはたくさんあるんだ、ということを思い出させてもらいました。
こだわりを持った練習をすることや、極端に偏った物へ固執するのは自分の勝手なのですが、それができない→だから毎日そればかりやる→それでも一向にできない→できるものが何一つない、そんな心境に陥ってしまう負のサイクルがあります。
メインに練習しているもののクオリティーが100とした場合、それに対しレベルを70~80程度におさえ「メークできる」「披露できる」ものがかえってモチベーションを上げてくれることがあるのは時々気づいていましたが、例により最近すっかりそれを忘れて意固地になり過ぎていました。
去年の秋に大会で披露できたハイリスクノーリターントリックがあり、それが今年明けたタイミングで一度完全にできなくなりました。
メーク率こそ良くないものの、そんなに何時間もかけることなくそれなりにメークできたものです。
できないことが許せなくて、意地で2時間以上かけてメークした?(ただ単に戻っただけ?)頃には身体も精神も壊れ果てて、こうなることが嫌でまたさらにその練習をしなくなる、といった悪循環から抜け出せずにいたところ、なんと彼とのセッション中にいとも簡単にメーク、当然毎日練習なんてしていなかったものにも関わらず、です。
僕はもの凄く嬉しくこの上ないどや顔をキメ込んだかも知れませんが 笑、やはりノーリターンぶりは健在らしく、いただいた賛辞も、
すごいです!
・・でも、やっぱりよくわかりません!
笑
それでいいんです。
僕はその瞬間天にでも舞い上がりそうな気持ちでした。
同時に何人かで練習をすることはありますが、セッション(交代交代見せ合い合戦)は久しぶりで、その大切さや愉しさを改めて噛みしめました。
また、その時にヒントをもらった動きを、今日の第2ラウンドで初メーク、続けてもう2回メーク!
手の内を明かしたくないので詳細説明は控えますが、日々メインに練習しているもののうち、約10年ほど前から練習しているものがあります。
そのトリックの入りは結構つかめてきているため、後半をばらしてポイント練習をした部分の初めてのメークだったのです。
これで後々一連の流れとして繋がれば、苦節10年いよいよ完成の暁を迎えるかも知れません。
今年中目標に取り組んでまいります。
まあ、明日乗ってみれば、トリックはまたそっぽを向いて知らん顔かも知れません。
そんな切なさ、儚さが、途轍もない魅力なのでしょう。