20INCHERS

RIDING LIFE

煉瓦通りの唄

2013-08-29 20:43:00 | Weblog
8/25(日)
KOG round2 神戸


8月に入り、漸く今年一番の「乗れている」波に乗ることができたか日々のライディングは絶好調。
珍しく大会で発表したい作品の反復も前向きに取り組むことができ、「あと◯◯日しかない!」ではなく、「あと◯◯日もあるんだ」と落ち着いてこつこつと苦手要素の潰しにかかった。






1.今できることは何か?


本来ならカウボーイもバックライディングもディケードも、欲を言えば怒り龍もローレイドも見せたい。
偏ったひとつの系統よりも、多彩なスキルを発表できることがライダーとして最も尊敬の対象となる。

今までそれを常に意識していたこともありどのルーティーンも同じ入り、というのを意識的に避けていた。
だが、それ故に全ての精度が上がらないのではあまつさえ大会へ臨む意気込みさえ失いそうだ。
ここはひとつ発想の転換だ。

現時点で最も固めやすいと思ったのはバックライディング系のスタイル。ひとつのテーマに絞り、その中でのバージョンをいくつか披露してみてはどうだろうか?と、一番手っ取り早く固められるであろうテーマを定め、それと同時に現実的な作戦へと心構えが整った。

そうだ!
近代フラットランドの詰め込みまくるスタンスもいいが、ひとつの大きなトリックを大胆に見せるオーラ、魅力だってあるはずだ。それに自信を持って行こう。
大会1週間前にバーが折れ、18年前のgraveyardを再び装着するなり亡くなったRichardの遺影がふと瞼の裏側に映った。



ハードに繋ぐよりも、lawnmower spinひとつを無敵にクールに魅せるRichard。
これだ。
亡き英雄、功労者の魂を受け継ぐ気持ちを忘れず、OGバーの装着に恥じないライディングを目指そうと決意が固まった。
所詮KOGに自分のライディングが向いていないのは百も承知だ。
評価の対象となれば勿論光栄だが、リザルトに拘らず披露したい気持ちがあれば自分は関西でもどこへでも行く。
今度の航海は往復約1,100km。上等だ。







2.限りあるメンタル、モチベーション


約一年ぶりに訪れた神戸。
空模様は生憎ご機嫌斜め。だが、いつもよりも自信と希望に満ちたエントリーを前に、西洋文化の街並みは自分のハートに色付けては微笑んでいるようだった。



クラスの中において成績の悪いライダーの出番は早い。出走順?いや、この際それは大した問題ではない。
2分間でのミスの回数よりも、メーク数を数えよう。コート内を教室と喩え、ふとこんな詩を思い出した。

部屋の隅に咲いている花ほど強くなろう

と。
会場入りし、気持ちを落ち着かせたところでフロントがパンクしていることに気づいた。
1週間前のバーと言い今回のパンクと言い、相棒よ、もう少し、







空気読めえ!!!!







罵詈雑言失礼しました。
瞬殺でチューブ交換しいざプロクラススタート。
マシンOK、メンタルOK、モチベーション及び体調もOK。

本番コート内は対角のライン取りをすればスペース的には許容範囲内だ。
落ち着いて行ってみよう。
今回自分の中ではかなり固めてきた自信はあったのだが‥
いまいちメーク数は少なかった。先の名古屋に比べれば断然良かったが、それでももう少し魅せたかったというのが率直な感想だ。

14位。やっぱり自分にはこのポジションがお似合いか。
会場を後にすれば降り続いた雨も上がり、綺麗な夕焼け空がやけに切なく見えた。










3.旅はどこまでも


どうあれ、ひとまず解放された爽快感からみなとのもり公園へ未完成の作品を煮詰めに行けば、そこには既に同志の姿が。
決戦の瞬間に納得行くライディングができなかったライダー達が、血相を変え躍起になって乗り込んでいる。
彼等も皆、自分と同じ予選敗退組。その誰もが一様にして憮然たる表情で己のライディングに反復と云う名の喝を入れていた。

今回のテーマに納得が行くまでは、この路線を煮詰めてみるしかない。
大会ラッシュは秋まで続く。それまでにどこかの大会で出し切れるように、また明日から仕切り直しだ。


闘いに挑んだライダーの皆さん、お疲れ様でした。
Keep on riding.




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

幻覚果実

2013-08-18 08:58:14 | Weblog
自分が初めて出た関西の大会、それは16年前に行われた服部緑地公園のDUB CUPだった。
関西のレベルの高さ、層の厚さに呑まれHiクラス最下位。当時から何ら変わっていないメンタルの難(笑)

当時まさしく東洋BONGの全盛期において、発祥の地大阪にその生みの親有り、いや、現在進行形で神々しく存在する神、E君。
大阪に行くからには是非ともお目にかかりたい、切にそう願っていた。
E君を最後に見たのは8~9年ほど前のメリケンパークだった。
見ることはなくとも、様々な方面から武勇伝は聞いており興味は膨らむ一方だ。

そんな日本のKevin JonesことE君と乗れる??関西ツアー最終日、念願の服部緑地公園へ。
新御堂筋を南下し、近づくにつれどうにもこうにも落ち着かない。朧気な記憶しかないものの、車窓からの景色を俯瞰するなり聖地の接近に足が地に付かない感覚だ。
いざ、駐車場へ向かおうとしたその時!


衝撃の絶景が眼に飛び込んできた。
外気温摂氏38℃。
その景色こそ陽炎の揺れる地面に背景の大きな池。一瞬だけ16年前の勇敢な戦士達、E君を筆頭にジャニー君、巽君、つねさん達の幻覚が見えすぐに消えた。

幻?ではない。
見える景色に心奪われ、向かった先には緑の美しい木陰でひとり果敢に攻め込むHang five。




E君だった。









‥‥‥‥‥
‥‥‥‥‥‥‥‥
‥状況の判断にしばし時間がかかった。
乗らない日はないとの話は聞いていたが、ルーティーンというルーティーン全てにおけるフルオリジナルの踏襲。
恐れ多くもセッションに混ぜて頂くや否や、いきなりのアンダーテイカー合戦。

何なんですかその精度の高さは‥‥
Kevinのアンダーテイカーと瓜二つ。
間髪入れず続いて両足ロックのディケード。これはDorkin 4~5あたりでJohnが両足の靴ひもを一つに縛り付け跳ぶ、そう、あのトリックを生で初めて見させて頂いた。

ライディングを凝視するなり眼の中、記憶へと必死に録画するも、バリエーションの多彩さに脳内メモリーの容量が全く足りない。

出てくる出てくるトリックの宝箱。
矢継ぎ早に次はノーズウィリー。フォームにかなりこだわりがあるらしく、ノーズが苦手な自分ごときに耐えるポイント、耐えられる位置を丁寧に教えて頂いた。
そして!最上級の贅沢三昧、なんとE君が自分にノーズウィリー擬似体験をさせてくれることに。
リヤを支えてもらい、バランスとる位置を体感させてくれたのだ。
ここまでしてもらったからにらは、礼儀として必ずやマスターしようと思った。

E君曰わくまだまだ未完成のルーティーンは多々あるそうだ。
先輩が今もこうして現役全開で乗り込んでいるその姿は、まさしく自分の目指すところだった。聞けば約25年に渡るE君のライディング史において、ブランクは最大で4日とのこと。
22年間でブランク最大10日の自分は合わせる顔がなかった(笑)

伝説の事件、大阪城のハンドレールで乙幡君と連続で顔着した次の日も、腕を数十針縫った次の日もライディングは続けたそうだ。





‥いつ以来だろう、いろんな意味でこてんぱんにぶっ飛ばされた。
ライディングは疎か、しばらくその場から動けなかった。乗り出せば周りの何がどうだろうがまずは技のメークを徹底的に追いかける自分が、それよりもE君のライディングを見ていたいと思った。

かつて東洋E-flatを武器にオクラホマのBSで入賞した時のエピソード、キャノンボールシティーで大会に出ずmonoマガジンの取材を受けていたエピソード等々、自分のライディングライフで常に羨望の眼差しで見つめていた出来事の思い出話は、いつまでも色褪せない回想シーンの如し。




今、自分は至福の時間を過ごしている。
これまでに何度も訪れた大阪でも、間違いなく今回が一番満喫しているが、同時に背中の後ろを着々と近づいてきている切なさも次第に膨れ上がる一方だった。

ふと天を仰げば群青に染まる空がお別れの時を告げる。
つい先ほどまで過ごした服部緑地も、3日間を通して行き来し覚え始めた国道沿いの街並みも、暑い昼間に涼んだあのレストランも、あれは夢だったの?

踏み込むアクセルと共に、そんな気持ちが込み上げ、高速のインターを目指し流れる夜景を見つめ自ずと涙が溢れてくる。



名神茨木インター
料金所を通過した時、現実へと目が醒めた。




special thanks
みゆさん&勇也君
かいた屋さん
花園ローカル戦士
三田ローカル戦士
E君&服部緑地の諸先輩方
その他貴重な時間を割いて共にライディングして頂いた方々

ありがとうございました。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ローカルとそれぞれの色

2013-08-17 05:22:38 | Weblog
寝たい時間に寝て、起きたい時間に起きる。
そんなセレブな関西ツアー2日目。


ずいぶん前よりとある方面から、国内に世界一乗りやすいスポットがあるとの情報は頂いていた。
国道176号を西へ、並行する中国道の大渋滞を横目に向かった先は。

大阪の隣兵庫県は三田市、人と自然の博物館。
なるほど、世界一の異名は伊達ではなく、計算され尽くしたフラット感に最小限の摩擦抵抗。また、スポットを囲む鏡面状のガラスはライディングの鮮やかな見栄えに一役買っており、トリックによってはフォームの修正など、自分のトリックを客観視するのに良さそうだ。





三田ローカルの島川さん。
神戸のKOGで何度かお会いしたことがあり、スキルの高さはもとより微妙にところどころ自分とパーツの好みに共通点があることもチェックしていた。
ライディングは夢中でセッションしていたため写真が皆無だが、あらゆる瞬間において1ハンドのスイッチを極めている。

そんな楽しい時間の満喫中、出先での恒例行事?とも言えるマシントラブル、今回はワイヤー切れ‥
しかしブレーキライダー冥利に尽きこんなシチュエーションは百戦錬磨だ。
スペアは常時携帯している。マッハで交換しライディング再開。

しかし同じ関西、隣り合う大阪と兵庫でもローカルのカラーは全く違う。
エリアごとに醸し出すそれぞれの風情、決してひとりとして被ることのない個々のライディング。
その場にしかないリアルをひしひしと感じている間もライダーは乗り続け、常に進化を遂げる。

一期一会に感謝し、ローカルにお邪魔できたことを噛み締め日暮れぎりぎりまで乗り込んだ。
さすが三田ローカル、未完成の2013 4thが垣間見え隠れするほどの最大瞬間風速も。

軽く夕食を済ませた後の第2ラウンドは、これまたちらほら小耳に挟んでいたウッディタウン中央駅へ。
地下?ガード?内の限られた通路だが、そうと来ればここぞとばかりウォールで遊ばせてもらい、恒例の記念撮影。
みなさんありがとうございました。





楽しい時間は電光石火の如く駆け抜けて行く。
大阪へ戻る途中に宝塚駅や、かつて歴代の著名ライダーを輩出したと言われる池田駅でそれぞれ記念撮影。
やはりローカルスポット=ライダー流観光地である(笑)







早くも日付は変わり関西ツアー最終日へ突入、起きたら問題の「あの」場所へ。





続く




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

UMIKAZE JAM 2013

2013-08-15 21:01:42 | Weblog
関西ツアーレポートの途中ですが、ここで一旦CMです。




YOKOSUKA UMIKAZE jam 2013

日にち:2013年9月15日(日)
雨天:翌日にジャムりたいと思います。

場所:横須賀うみかぜ公園

時間:10時~17時(受付9時~10時)時間厳守なので、遅れて来た方はエントリー出来ません

entry fee:\1000(エントリーは当日のみとなります)

CLASS:ビギナー ノービス オープン

賞品:ビギナー、ノービス 賞品一位~三位 オープン 賞金一位~三位

スポンサー:hommage.CAVE WAREHOUSE.JYKKJAPAN.rockbar FUCK YEAH! TRINITY.SLOPESHOT.RedBull.THE SECOND FLAG.うみかぜ公園

自分が乗る時のCDを出来れば持って来て欲しいです。

9時~10時 エントリー時間

10時30分~ ビギナークラス 一人一分(決勝無し そのまま順位)

11時~ ノービスクラス 一人一分(決勝無し そのまま順位)

12時~ オープンクラス予選 一人ニ分(8人?決勝残し)

オープンクラス終わり次第お昼休憩&スクール&生バンド演奏

15:40?~オープンクラス決勝

集計終わり次第 閉会式

片付け・その他、ビールは18時くらいまで。

☆注意事項☆

うみかぜ公園は一般の公園なので、乗る場所などは係員の指示に従って下さい。

公園を借りている時間帯がありますので、時間(8時~18時)はお守り下さい。

SKATE PARK側では当日SKATEBOARDの大会をやっているので、立入禁止になります。

ゴミは受付の場所に設置いたしますので、分別等ご協力をお願いいたします。

この日はうみかぜ公園の駐車場は普通に使えます(一日\600)が、バーベキューなどで満車の恐れがありますので、早めにお越しになられるか、電車でお越しをお勧めいたします。


宜しくお願い致します
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

route 171

2013-08-15 20:31:20 | Weblog
大会以外で乗りに来たいね!


地方で会うライダーにこう告げるのも今やもう数え切れないが、社交辞令ではなくいつだって本気でそう思っていた。
大会ついでではどうしても満喫するには時間が足りなすぎる。自分の身の回りの環境が変化したこともあり、日程さえ決めれば動けるスタンスが整った。

行く先は関西。
大会に出始めた頃からずっと憧れの土地だった。普段見れない新鮮さと相俟っているのもあるのか、関西のライダーが披露するライディングはとかくレベルが関東の数倍上を行っている印象だった。

ただ、自分のイメージする関西BMXシーンは10数年ほど前より止まってしまっている。それならば!
リアルな関西のシーンを肌で感じに行こうと思い、旅は道連れみゆさんの協力もありお盆休みに照準を合わせて、遂に前々からの囁かな夢でもあった「ライディングのみの優雅な」遠征?航海?は実現した。

昔から何度も訪れている関西だが、こんなに時間がゆっくり流れている訪問は初めてだ。近年稀に見る炎暑列島の勢いは留まることを知らず、割り切って真っ昼間は関西ならではの食ツアー?に、夕方前からのんびりライディングスポットに出かける。
この上ない贅沢な気持ちだ。







初日はずいぶん前から名前は知っていた老舗のshopかいた屋さんへ。
店内は古今東西歴代のアイテムで溢れており、見てるうちについつい昔話を語り始める始末。
続いて、いよいよ自分の知らないライディングスポット、噂の花園ローカルへ。花園ラグビー場の傍らにあるスポットということだが、個人的にはこれまた局地的な世代の読者にしかわからないネタにつき失礼、昭和不良文化を如実に描いた名ドラマ「スクール・ウォーズ」がフラッシュバックした。
ライダーから話は聞いていたのだが、照明ありライダー数ありと夜としてはなかなかの環境。

ショップ×ライディングスポット
これぞライダー流観光スポット2トップ。

斯くして本格的に関西ツアーは幕を開けた。
普段なかなか一緒に乗れない顔ぶれ、この場においてひとり自分の世界に籠もってしまうのは勿体無い。
そこそこ見せられるトリックでのセッションが楽しかった。

消灯後は近くに場所を移動し外呑みの宴に混ぜて頂き、東西のノリ、カルチャーの違いなど笑い交じりに夜更けまでに及ぶ語らい節は熱く、この時点でほぼ24時間起きていたこともあり、睡魔に襲われつつあっという間にツアー1日目は終わった。




続く






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夏休み

2013-08-10 22:19:27 | Weblog
やっと待ちに待った夏休み。

だが、夏「休み」とは名ばかり、明日のヨコスカンを皮切りに激烈ハードに動く予定。
体力、気力の持つ限り。

各地でライディングを共にする方々、よろしくお願いします。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

YOKOSUKAN SCHOOL #25

2013-08-01 21:19:36 | Weblog
1 2 3! 1 2 3!
これが これが ロックンロール!!


‥失礼しました。
今月もテンション上げて行きますか!


BMX SHOP CAVE WAREHOUSE後援
ヨコスカンスクール#25

8/11(日)横須賀 うみかぜ公園
12:00~14:00



他校に比べ多少荒っぽいノリかもしれないが、とにかくBMXを思いっきり乗り回したいライダー、大歓迎です。
不良でも良い、たくましいライダーに育ってほしい。

そんな暑苦しい気持ちを込めて、お待ちしております!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする