7/7(日)
CHIMERA A-SIDE @姫路城
今度の航海は播州・姫路。
この日記憶に刻み込んだ出来事は数知れず、あくまでも氷山の一角ですが、その中でも印象的だったことをご紹介しましょう。
僕は大会ではいつも、未だ見ぬライダーの発掘を楽しみにしていますが、例によりこの日も早速初めて拝見するライダーに視線が向きました。
まず最初に気になり目が離せなかったのは、その漕ぎ出しの仕草で、どう見てもハブの遊びが多いご様子。
ライディングスタイルから察するに、それは意図して多くしているのではなく、クラッチに何らかの不具合が発生しているものと思われました。
ですが、ハブの遊びはともかく、今回その珍しく周りに淘汰されていない乗り方、雰囲気に好感が持てたのです。
普段からずっと独りで乗っているのでしょうか、昨今の入門篇とは明らかに一線を画す往年の基礎、言わば僕の少年時代に辿って来た道、その時代の基礎を忠実に習得しており、このまま色目を使うことなく自分の走る道を貫いて行ってもらいたい、そう感じた次第でした。
続きましては、先に開催したベストトリックジャム@うみかぜ公園への相次ぐコメント、反響の話に移ります。
レポート読んだよ!
動画見たよ!
参加できなくてごめん!
とにかく気にかけてくれていることが嬉しいのです。
参加の是非はさておき、さすがは我らがライダー、会えなくとも毎日毎日ぼーっとしている筈がありません。
何人かのライダーからは、動画を収録したものの不本意な部分があるとの理由で未発表となっているネタを見せていただき、その撮れ高に大会始まる前からびっくり仰天有頂天、こちらも負けじと未完成のネタを裏でこっそり見せ合い合戦。
夢が夢でなくなる瞬間、無限の可能性に創造性。
次回?ベストトリックジャム開催の暁には、漏れなく声を掛けさせていただきます。
最後に、僕のライディングについて。
去年の東海バイブスの準決勝から出し始め、不完全ながら今回漸くメークに漕ぎつけました。
有志達からのありがたい賛辞もあり、自分なりの手応えは大きく、これから自信にも繋がる予感をひしひしと感じました。
これこそが大会の醍醐味なのだと思います。
地元に戻り毎日毎日気持ちも昇り調子で・・と行きたい矢先、おや?妙な不調感?からどうにもこうにも日を改めても抜け出すことができません。
そう感じる理由として「記憶」が大きく影響している気がしてきました。
それなりに自負している部分でもありますが、僕は良くも悪くも「記憶力」に長けているようです。
思えば、別に言うほど絶不調ではないのかもしれません。
もともとそこまでの完成度など持ち合わせてはいません。
ただ、一度迎えた高揚感、トランス感を忘れることはなく、今目の前で起きている状況と良いときの「記憶」とをどうしても重ね合わせては比較対象として捉えてしまう癖があるのです。
気分転換がうまくできないのも、調子が悪いなら他!と切り換えたくても「いつももっと気持ち良くできているものが今日は最低ラインまでもできていない」といった記憶が消せず雁字搦めになり、他の練習に移ろうにも気が気でなくどうしても気持ちが悪く、身体を傷め続けてでも躍起になって更にどつぼに嵌まる、火曜日から土曜日まで毎日乗り続けて最悪の境地にまで陥りました。
苦しいのにやめられない。
こんな効率の悪い反復、無駄とわかっていてもやめられない。
調べるところによると、こういった症状は強迫性障害と呼ばれるようです。
一回だけでいい、一回決まりさえすれば全ての痛みは消えるのに・・
そして日曜日、新たな入りから戻りまで、一連の流れが繋がり初メーク。
身体の痛みは消え、これで漸くこの日だけはゆっくり眠ることができました。
大会、終わってからが本当の試練なのでしょうか?
一方で、少しスピードを落とせ、休め、というお告げだったのかはわかりません。
どの道うまくなりたいのなら、立ち止まることも後ろを振り返ることもできません。
ライダーは走り続けるのみです。
25人中22位。
毎日練習してきた成果としてはまあまあでしょう。
何にせよ、僕にはこのポジションがお似合いかと思うのと同時に、早くも次の大会が楽しみになってきました。