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20INCHERS

RIDING LIFE

拝啓 Dave先輩へ

2025-04-03 22:17:01 | Weblog










今度の航海は忍者の里、三重県伊賀市。
この方が来ると知ったからには、是非とも挨拶をしに行きたい、その一心で夜明け前からひたすらかっ飛ばすこと5時間、西へ、西へ。




僕がBMX を始めた約34年前、先輩から借りたビデオ101TRICKS。
ファーストトリックはLAWNMOWER、今でもLAWNMOWERは大好きなトリックです。




その当時はそれに登場するライダーの偉大さや、誰がどのくらい著名なのかもわからず、ただただ鮮やかなトリックに猛烈に惹き込まれるまま繰り返し凝視する毎日でした。
まさか「それ」に出ていたライダーに逢える日が来るとは・・




3/29(土)
FOUR BLOCK












Dave Nourie先輩。
今年で御歳59とは思えないトリックのキレ、何と言ってもとにかく常に笑顔を絶やさない、ライダーの鏡に映りました。




何と言うか・・存在が貫禄そのもの、とでも言いましょうか、あえてシンプルな形容に「ただただ格好良い」その一言に尽きるでしょう。
トリック云々以前に、マシンに乗っている、駆っている姿、立ち漕ぎの仕草、不思議と見入ってしまい周りのライダーの動きも止まります。




身体とマシンとのバランス、文字通り生き字引トリックのチョイス、僕が出会ったアメリカのクールなBMXフリースタイルがそこには在りました。
がんばっている感がなくあくまでも自然体、乗ることに躍起にならず「嗜んでいる」感じがクールなのです。




マシンは往年のマスターやレッドラインを彷彿とさせるジオメトリーを再現した、レクラメーションバイクスのオリジナルカスタム。
対マイアミホッパー戦闘仕様の左右で長さの違うペグ、サイドグライド時に即座にバーとシートをセットできるようシートクランプはクイックレバーのワンタッチ式。














特筆すべきは・・なんと、今また再びこれが日の目を見ることとなる現実に思わず目を疑ったサンツアーの36Hコースターブレーキ。
コースターブレーキが現存、現役とは・・
二郎くんが付けていたのを見た遠き在りし日の少年時代の郷愁も甦り、頭の中に心の中は大忙し、卒倒寸前です。




また、Dave先輩をお目にかかろうと集まった面々からも目が離せません。
謂わば先輩の更に先輩、偉大なる先人達が乗っていたシーンがあるから今の僕らがいるんだ、それを思うとあまりにも恐れ多く、僕は遠くから羨望の眼差しで見るばかりでした。




Dave先輩の本来の目的であるバイクアカデミーの傍ら、合間合間のフリーセッションは、僕にとっては刹那的な夢のような時間でした。
でも、そんなひと時はあっという間に過ぎ去ってしまうものです。




夕方頃、集まった多くのライダーへ向けたDave先輩からの座学は、思わず目頭が熱くなるような内容で、「トリックは自分で考えるもの」それは重く、かつありがたく心に響きました。
また最後には前述の101TRICKのビデオと併用し研究していた書籍「自転車BMX教室」にも記してあった、同じ忠告をいただきました。














失敗してもめげた表情は禁物です
いつも笑顔を忘れないことです





いつもひとりで勝手に一喜一憂しては、ジェットコースターのようなメンタルの浮き沈みに疲弊する僕の日々、心が洗われるようなお話をありがとうございました。
この日を僕は忘れません。






BMX Plus! // 101 Freestyle Tricks Part 1 // 1987










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みんなにはなくて、自分にはあるもの

2025-03-10 22:05:30 | Weblog




本番ではなく、練習中に渾身の一撃を披露し、同時に運も使い果たしてしまうライダージンクス。
ただ、見てくれた人、証人がひとりでも良い。
それが今回は自分ではなく、彼の練習中の一撃、僕は確と見届けました。





民谷くん










3/8(土)
CHIMERA A-SIDE 熊本城




今年も大会シーズンが始まりました。
少し前に、ここ1年ちょっとの間、自分の決めた課題に対して意地になりすぎていたことを振り返ってみました。




もちろんそれを大会で披露することは忘れてはいません。
ただ、普段練習している他のトリックにも見せたいものはあり、それら全てを無視してひとつのものだけで持ち時間全てを費やすのはつまらなく思えてきたのです。




意地になることで、自分を納得させていた時期、その時はそれで自己解決できていました。
人の気持ちとは、その時その時でどんどん変わって行くものです。




先日記事にも書きましたが、後から着手したものが、時間がかかりすぎているものを追い抜いてしまうパターンが今回も例に漏れずあり、熊本まで行くからには旬で楽しいものをいくつも発表したい、大会とは発表会でもあることを改めて見つめ直してみました。




それプラス当日に慣らしと託つけて乗り過ぎ、次第に沼に嵌まってメンタルが崩壊してしまった過去を教訓に、公式練習では綺麗にメークすることなんて考えないようにしました。
あくまでも、本番でひとりきりになり広々スペースを使えればそこそこできるはずだと言い聞かせて。




出走順はAグループの7番目、ヤスくんの次です。
普段から苦手意識の強いG-SWING、景気付けに初っ端から出してみましたが、まあ何度やっても決まりません。
続いてスピン軸Gターンのノーフット、カウボーイに持ち込めず戻ってしまい、こちらもまだまだ練習に時間をかける必要がありそうです。




全体的に広く浅く中途半端で終わってしまったランでした。
でも、その代わり今回をきっかけにまた目標がいくつも見つかり、だから僕はこれからも大会には出続けて行くでしょう。




頭をさっさと切り換えられるようになったことが、遅ればせながら迎えた僕の成長でしょうか。
その傍ら、不甲斐ないランに対する自分への怒りを露にしているライダーもいました。




気持ちは痛いほどわかります。
僕もかれこれ醜態をこれでもかと晒した自分への怒りから、身投げが脳裏を過ったことが何度もあります。




悔しいのは、納得が行かないのは、それだけ自分が成長している証拠でもあるんです。
逆に考えれば普段、既にもう数次元先のラインを走れているからなんです。




いつか君の番も必ずやって来ます。
お互いに諦めず乗り続けて行きましょう。



 











夕方からは旅の醍醐味、ご当地グルメツアーへとなだれ込みます。
ご当地の美味しい食は勿論、積もる話の中僕のスピン軸Gターンのノーフットについて理解者からの熱いコメントをいただけたこと、それだけでも来た甲斐があったというもの。




この場やトークの最中は説明の便宜上Gターンという言葉を使っていますが、実際のところこれはGターンではないのかも知れません。
そもそもGターンとは回転軌道の延長線上前進から後退へ切り替わるのがGターン、路面にタイヤ痕でアルファベットの「G」が描けるからだと僕は解釈しています。




ノーフットについても、両足の離し方の美学、爪先の向きにまでこだわりは妥協できません。
トリックは「ただメークした」それだけでは何の意味もないものになってしまうのです。













予てより長いこと大会ではGターンをやっているため、今回のテーマである回転軸の違いは解りやすいとは言えず、あまつさえもともとできるものだと思われているかも知れません。
ポイントは切り返す前に「点」ができた瞬間にもう一度前に1スカッフをする、この軸の変化に、加えて2スカッフ目一瞬ですがノーフットを入れていることに気付いてくれる人は何人いるでしょう?




切り返してはいけない、1スカッフごとの点(軸)その繰り返しがいわゆる「メガスピン軸」です。
リヤのメガスピンを思い出してみましょう、後ろに1スカッフするごとにマシンは自ずと前に切り返そうとする動きの習性がありますよね。




それをフロントで行う、そんなイメージです。切り返して後ろに下がった途端に回転力は落ちてしまいます。
Gターン使いの代表格は言わずと知れたポールオシカ、フランスのジミーペティットもやっていた?ような記憶があります。




他にも国内屈指の個性派、周りに淘汰されず己を貫いているライダーは少なからず健在です。
あまりのオーラに夢中で盗撮させていただきました 笑













楠本くん
画像プラス熊本でのアテンドありがとうございました。




















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ライダー至上主義

2025-03-02 22:04:42 | Weblog










自分で探し、自分で見つける。
答はひとつだけでなくて良い。




自分で考えるから、自分のトリックになるのです。
何が正解で何が不正解なのかもわからず、そもそも決まったやり方自体がないのかも知れず、ただただひたすら試行錯誤しながら、光が見えるのを待つ。




仮に、やり方、模範というものがあったとして、それを理屈で頭に叩き込んだ場合に「メーク」というゴールまで多少道のりは近くなるかも知れません。
でも、BMXでトリックをすることが何たるか?根底にある「それ」次第でゴールの景色や質は大きく変わって来るものです。




僕にとってそれは自己表現であり、「自分はこうでありたい」そう思う気持ちの現れそのものです。
アーティストが絵を描く、楽器で音楽を奏でる、そういった位置付けである限りは、自分ひとりで造りあげる他に明日はありません。




今日、久しぶりに思い描いたものが、初めて一連の流れとしてメークすることができました。
こんな気持ちで夕焼け空を見上げるのは、いつぶりでしょう。




あまりにも時間がかかりすぎて、不覚にも着手した当初のきっかけを思い出すことができません。
おそらく最低でも6~7年は経っていると思います。




一度光を見いだし、問題の「峠」を通過したところを動画に保存はしていますが、それは戻りで敢えなくノーメーク。
それを動画を撮るのに躍起になっていたのも、数年前に記憶こそ朧気なのですが、ジープリアルゲームス?(タイトル不詳)とやらのオンラインコンテストがあり、ガラにもなく周りに肖って目指してみたものの納期に間に合わずDNS。




要はその時期からずっと悩み続けているわけで・・
あの動画を撮った時のことは鮮明に憶えています。
有明防災公園で広大なスペースで追い風に乗ってそこまで行けたきり、その日を最後にそこまでたどり着けることはありませんでした。




あの日何故峠を越えることができたのでしょう?
その数年後に自分なりに考えた別のやり方に変えてみたりもしましたが、そこから数年間は変化なし。




刺激がなくマンネリ化する反復の中、新たに別のトリックの発見があれば、当然そちらが楽しく靡いてしまい、後からの課題が追い抜いてしまう始末。
その時、放置期間というものが生まれます。




ある日の晩、もう一度有明での動画を見直し研究してみました。
バーを跨ぐ時期はやはりこの動画に収めているやり方が正解なのか?




もはや恥も外聞もないでしょう、会社を出るなり夜な夜な動きをひとつひとつばらしてみて、二輪でリハーサルを行ってみたのです。
極めて微かな感覚ですが、片足でバーを跨いだまま、もう片足は跨がずにフレームはキャッチできる、僕のバーの高さ、幅なら確かに膝の下は通せる、バーの内外出入りは可能だ!その発見がターニングポイントでした。時として去年の11月半ば。




始めからもともとのやり方を続けていれば、きっともっと早くできていたのかも知れません。
ただ、遠き在りし日のどこかで、




こうしたらできるんじゃない?




そんな声が聞こえたのです。
それに、有明のタイミングでは何度動画を繰り返し凝視しても、バーを跨ぐ時期については疑問符が生まれませんでした。




盲点に気付かず、僕らしい相変わらずの遠回り。
桃栗三年 柿八年 茄子の大バカ十八年 などと言いますが、6~7年かけてやっと今日スタートラインに立てたのです。




ずっと思い描いている戻りの背面ローンモアまで背伸びしてみましたが、数年間の肩の荷がやっと降りた安堵感に疲労が限界に達したため、ひとまずこれを大きな区切りとして胸に刻み込みました。




形容するなれば、
G-SWING TO BAR SPLIT BACKFACE CATCH
収拾付かないためトリック名を考えた方が良さそうですね 笑

















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人生は最高の暇つぶし

2025-01-26 23:11:51 | Weblog










報われようが報われまいが、懸けたものには生涯打ち込む。
それができるのは表現者だけです。




ライディング、暮らし、仕事、と何かにつけて問題が多くどこか気持ちに余裕がなかった今週いっぱい、どうにかこの負のサイクルに終止符を打たなくてはと考えていました。
万事において時間がないことから、無意識にそれらの物事全てを詰めて詰めて行くことが、ストレスにも繋がっていたようです。




暮らしと仕事の話はさておき、ライディングにおいては思えばさほどいつもより特別調子が悪いわけではありません。
もともとメーク率なんてないようなもの、それは今に始まったことではなく言って見ればいつも通り、お似合いのスタイルです。




難攻不落のフィルドラン抜き4周は今までに通算6回メークしています。
今までは戻りにランディーロールを介して戻っていましたが、金曜日の晩には初めて4周からのペダルキャッチでメークすることができました。




7回目のメーク、しかも戻り方をアップデートしてメークできたのに喜びよりも満身創痍、途方に暮れるのみでした。
初めてできたのに素直に喜べない、それはなんて悲しいことでしょう。




納得が行かないのは、思い描いているビジョンが既にもう2~3次元先を見据えているからでしょう、それは意識的な進化と捉えることもできますが・・




幼い頃初めて自転車に乗れた時の気持ちを憶えているでしょうか?
BMXでトリックに挑戦している以上、幸いにも僕らは今でもその気持ちを味わうことができるのです。




土曜日に4時間、日曜日にも4時間、公園で自分の乗り方を見つめ直してみました。
謂わばマシンとの対話です。




いつまで経ってもメーク率が上がらない、ではなく、ゆっくり、じっくり時間をかけてみよう。
メークできない回だって間違いなく練習にはなっているはずだ、と、メーク率皆無の現状を逆手に取って、頭を切り換えてみました。




すると、できない、入れない回のストレスがまったくなくなったのです。
同時に頭に血が昇ったら負け、とも言い聞かせつつ気楽に、気楽に。




他のトリックの練習にもその心構えで臨んだところ、今日はスピン軸Gターンでのノーフット入りからカウボーイ3周、意外にもそれらが繋がったのは初めてでした。
ひとつひとつに時間をかけてみよう、この気持ちは正解だったようです。




乗り終わった後の帰り道も気持ちは落ち着いたまま、何かから?それはきっと自分自身なのでしょうが、勝手に追いかけられている感覚からも解放されました。
ゆっくり時間のある週末だからたまたま?うまく行っただけかも知れませんが、このゆとりを他の物事にも反映させてみよう、練習が思いもよらないそんなことを教えてくれました。





















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パーキングロットジャム

2025-01-02 22:20:52 | Weblog










@forkone_撮影&画像ありがとうございました。
1/1(水)初乗り會 於 等々力緑地




明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。




今年も例に漏れず元日の風物詩?の初乗り會にお誘いいただきました。
いつ来てもここは、僕の思うクールなBMXの在り方としてど真ん中なんです。




駐車場。それはBMXの、特にフラットの乗り場としてこの上ない格好いいロケーションと僕は思っています。
車から降りるなりライダーがくわえ煙草でそのまま乗り出すようなイメージが好きで、また、車が目の前に置ければいちいち荷物を持ち歩く必要がないのもいいところです。




なかなか時代と共にこの環境を維持するのも難しくなってきていますが、今でもこうして少ないながら残っている大切な場所は守って行きたいと思っています。
それには、同じ価値観、同じ気持ちの温度のライダーが複数いることが必須で、かつ、人数が多ければ良いという訳でもありません。




ライダーが多くても、また、無作為に増やしても本質を理解しない限り、格好いいものも本来あるまじきおかしな姿に変わって行ってしまうでしょう。
それを思うと、今は安易にライダー人口が増えてほしいなんてこれっぽっちも思いません。




今回も然り、変わらぬ面々がそれぞれ思い思いに乗っている様は、いつでもどこかほっとするものです。
特にここはBMXに対しての向き合い方が僕のスタンスと同じことが多く、物理的な部分でも、あるシンクロするところがあります。それは、




その場では伝えることを失念してしまいましたが・・
乗り方、トリックに入る前に僕は一回り軽く走り込んでからトリックに入る位置決めを行う癖があります。




今のシーンでは専ら、乗り出すなりその場でトリックに入れるライダーがほとんどです。
大会ともなれば走れるほどのスペースがないというのもありますが・・




等々力ローカルで古くから乗り続けている滉一君は、トリックに入る前の走り込み方が僕と全く同じスタンス、BMXと言えども「自転車」である以上は単純に漕いで加速する楽しさ、気持ち良さの感じ方が僕の感覚と同じなのかも知れません。













また、滉一君は僕と同じく今や絶滅危惧種とも称されるOG(ORIGINAL GRAVEYARD)バーの現役ユーザーでもあり、製造時期別形状の変遷について検証したりと、一を言えば十わかる知識の持ち主でもあります。




CPとグレー、仕上げの違いからどこか形状にも誤差があるように錯覚し、挙げ句の果てにはノギスまで持ち出しスペック、ジオメトリーを確認し始める僕ら 笑
年明けそうそう、実に濃い一日となりました。




後は春までにどこまで自分を上げられるか?
春が来れば今やっているトリック達ともきっとお別れ、乾燥が著しくブレーキが利かない真冬の今こそ、甘がけトリックを仕上げるチャンスなんです。








2025初乗り會











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本当の実力とは

2024-12-15 23:30:30 | Weblog












12/8(日) 今年の俺発表会
@松戸 森のホール




毎年恒例、年の瀬の風物詩?今年もエントリーさせていただきました。
いつもスケジュール調整が付かず日暮れ間際に滑り込みの僕、今年は午前中からのライディングスタートができたからには、じっくりノルマ達成に漕ぎ着けられるでしょうか?




ここは生粋のライディングの場、顔馴染みの面々もとにかく乗る、乗る、乗る。
僕がいつも思うこと、ここの集まりが好きなのは、みんなそれぞれ乗れない言い訳をしないところです。




会話が始まるなり、開口一番ネガティブな話ばかり並べる人も少なくありません。
僕は「いい歳して・・」という言葉が嫌いです。好きなことや、打ち込むものに対し年齢を理由に自分で勝手に限界や終わりを決めてどうなるのでしょう、僕にはわかりません。




一方で、同じ志と書き「同志」という言葉が好きです。
ここに集まるのは正しく同志、心をいつでも輝かしていなければならない、改めてそう気付かされます。




問題の出来高の方ですが・・
最低限見せたいものは、普段から単身ノンストップで乗り込んでもメークまで1時間前後なら御の字、この場のテンションでどこまで自分を上げられるか?俺発ミラクルは舞い降りるか?




・・結果、なんとか2つメークはしたものの、無理矢理感が拭えないお粗末なクオリティーでした。
世界レベルのこの場に乗り込むことを視野に、相当乗り込んできましたが、同時に腹も括ってきましたが、率直な感想から述べるとまだまだ自分の無力さを痛感しました。




それでも楽しむことだけは忘れてはいけません。
力量不足は自分の中で呑み込み、それを思い出すことで明日からのライディングの励みにしようと割りきり、その後は周りのライダーがここぞとばかり引っ提げてくる新作の踏襲にエキサイトするばかりだったのは言うまでもありません。




ギャグがギャグではなくなる瞬間、夢が夢ではなくなる瞬間、誰も通ったことのない道を切り開くのは死ぬ思いです。
いつの時代も第一人者、先駆者がリスペクトされる理由はそれに尽きます。




答は何処にもなく自分で造り上げるしかない、それが正解か不正解かもわからず、何年、何十年という時間を費やす労力。
今、5~6年前に奇跡的に一度だけ繋がったことがあるスイッチがもうすぐやっと2度目ができそうなところまで来ています。




やり方が違っていることに気付かず5年以上、しかも何故違っていることを疑わなかったか?
昔から数えきれないほどそれを繰り返し今に至りますが、今回も然り「この5年間返せよ!」スキル不足を棚に上げ理不尽にもそんなことを言いたくなる感情がこみ上げてきます。




きっとこの繰り返しがライダー人生なのでしょう。
今年もお誘いいただきありがとうございました。




当日の激熱な模様を石嶋くんが動画に収めてくれています。
Must watchというやつでしょうか 笑








MATSUDO YEAR END JAM 2024











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人間と見た目

2024-12-02 23:15:05 | Weblog






Thanks photo by Hikaru Funyu










白い季節の風に吹かれ、寒い冬がやってきました。
季節は廻れど僕はただただ乗るだけ、ただそんな僕も言わずと知れたライダーという顔、働く顔、今はもうひとつ別の顔も持っています。




それは、半年ほど前の春先から、今年度僕の住むマンション内にある自治会役員という立場でもあるんです。
集合住宅、共同住宅という住み処にお住まいの方はわかると思いますが、自宅と言えども共有資産、住んでいる以上は全員が公平に資産を守る義務も生まれてくるのです。




予てより一年ごとに隣の家から輪番制で役員に任命される仕組みだったようですが、家にははっきり言って寝に帰るだけ、ご近所付き合いも何もない僕にとってそんなこと知る由もありませんでした。
一方でその昔、僕の両親がまだ健在だった頃、当時かなりマンション内でのサークル等に積極的に参加していたようで、僕が相手を知らないだけで、周りはほとんど全員僕のことはよくわかってくれているようでした。




ただ僕も、いざ隣の家からの役員任命の通達が来た時、一度は猛烈に拒否、拒絶しました。
1時間から2時間程度とは言え、週末の昼間にそんなことに時間を取られるなんて!と身勝手な返答もしました。




でも、少し時間を置き落ち着いて今直面している問題や立場というものを見つめ直してみました。
それがきっかけで、今回の話だけに限らず様々な場面において同じ距離感で情況を俯瞰することができるようになったのです。
それは、




大変なのは自分だけではない




ということでした。
恥ずかしながらこの年にしてようやく気づいた僕、「様々な場面」というのは仕事にしても忙しいのは自分だけではない、BMXの大会なら悔しいのは自分だけではない、みんな同じ思いをし、大なり小なり同じものを背負っているのです。




たった一年頑張ればいいんだ、自分なりでいいから前向きに行こう、頭を切り換えました。
昭和の村社会然とした高齢化住宅とはなっていますが引き受けた以上は一生懸命やろう、亡き父の顔に泥を塗るような行動だけは避けようと考えるようになり、逐一行われる交流イベントも次第に楽しめるようになってきたのです。




ガラにもなくお祭りごとでは司会進行まで頼まれ、ここはひとつ開き直り勝手に自分がその場を思い切り遊ぶ勢いでやらせていただきました。
そんなこんなで多少乱暴で雑な進行ではありましたが、意外にもお褒めの言葉もちらほら。




そんな矢先、住人と色?十人十色?でやはりいろんな人が住んでいるものです。
なんとなく毎月の定例会でも雰囲気は察知していましたが、同じ役員という立場であるひとりは先のお祭りや催し物中にも嫌々オーラが顕著に見え、遂には反省会でも悪態をついては、役員を放棄し去って行きました。




なんで自分がこんなことをしなければいけないんだ




仰る気持ちは手にとるようにわかります。
僕だって最初はそう思っていました。でもたぶんそれはみんな同じ、みんな大人だから割りきってやっているんです。




それなりの罵詈雑言を突き付け全員を敵に回した手前、以後顔を合わせるのが気まずかったのでしょう。
ビジュアルは紳士で真面目そうな方でしたが、人間見た目じゃないんです。




僕は紳士ではないかも知れません。
ビジュアルがアレでアレだからきっとダメなのでしょう。
その代わり真摯な姿勢を見せてきて良かった。




自分の居場所とは、こうして築くものだということがわかりました。












Thanks photo by Hikaru Funyu











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微かな囁き

2024-11-18 23:24:43 | Weblog









ベストトリックジャム、何を隠そうそれは僕の専売特許です 笑
・・とまあ、僕の信じるコンセプトから波紋が生まれたのでしょうか、多少なりとも影響を受けていたとしたら嬉しいです。




11/10(日)
FLATARK@赤レンガ倉庫




国内最高峰とも位置付けできる大会にて、思いもよらぬ柔軟な対応、その場のノリでの臨機応変なスタンスに思わず感動してしまいました。
天候不順によるものとは言え、寧ろそれが功を奏したようです。




FLATARK版ベストトリックジャムは、1人持ち時間35秒、1ミス交代、逆に35秒を超えても0点です。
内2本メークしたルーティーン+渾身の一撃を採点するといった単純明解なもの。




僕のグループは5人20分間のジャムで、それぞれが他のライダーの持ち時間を削り合う、謂わば血で血を洗う修羅場のような雰囲気。
でも、いざ始まってみればこれがなかなか面白いんです。




完璧1ミス交代は厳しいですが、逆に前のライダーがミスる度に、その都度自分に出走順が何度も回ってくるため、乗りながら次第に緊張も薄れてくる、こんなに華やかな大舞台を実に贅沢に堪能している、そんな気持ちでした。




問題のライディングは・・昨日の名古屋城の延長線でと行きたいところですが、ベストトリックジャムの独特なフォーマットを前に、空気を読みながら出方を考えました。
勿論、今できる一番旬なベストトリックに挑んでこそのベストトリックジャムですが、楽しむことによる相乗効果を考え、前半は過去ネタ。




今日はそういう日だったのでしょう、まあろくにキマりません 笑
ということは?ここはやはり・・




ベストトリックに真っ向挑みなさい




という女神の微かな囁きが聞こえ、後れ馳せながら悪あがきの特攻兵を演じました。
結果、最高の路面に申し分ないスペースを前にしても、自分的ベストトリックは披露できませんでした。




でも、最高に楽しかった、楽しませてもらいました。
そう思えるだけで、エントリーした価値があったというもの。




神戸の高浜岸壁で開催していた頃からずっと思っていましたが、今回も然り改めて思いました。
やっぱりFLATARK、格好いい。




FLATARK、最高。

















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天守閣

2024-11-16 07:43:41 | Weblog




頑張った分だけうまくなれる。
もちろん素直にそう言いたいところですが、本音はなかなかそんなに綺麗な理屈では片付かないのが常です。




11/9(土)
CHIMERA A-SIDE 名古屋城















怒涛の大会ラッシュの最中、現場に居なくとも毎日のように画面の中から戦友達の鮮やかなライディングが瞳に飛び込んできます。
大会ラッシュも後半戦に差し掛かり、今更感は否めませんがなんとかぎりぎりまで目一杯追い込んでみよう、ここまで自分を奮い起たせたのは久しぶりでした。




さて、問題のフィルドラン抜きですが、2周で戻ってしまう癖がついてしまっているここ最近、逆を言えば普段から3周の練習をしているから2周が本番でキマるようになったんだと思います。
でも大会で見せたいのはやはり最低3周、ということは?




・・単純計算でも普段から4周ができていないといけない、ということなるのでしょう。
今のところ一世一代のマックスが4周、5月下旬に1度だけメークしています。




3周は去年は1年間で4回だけ、今年に入ってからは今までに69回メークできている事実を前に、これでも相当上がっている実感はありますが「3周のメーク」それを練習の内容としてまとめるようにカウントしているだけでは、いつまでもぬるま湯に浸かったまま、朽ち果てて行ってしまうだけ・・




身体は、酷使するから可動域が広がるんです。
きついからと動きに制限をかけ始めたら、そこが老化の入り口です。




腹を括ってあえて凍てつく地に踏み込む決意をしました。
3周でさえメークにいつもあれだけの長丁場に持ち込んでいるのに・・といつもなら意気消沈していたところですが、フィルドラン抜きは今他にもう2パターンのバリエーションをメークすることができます。



半年前とは違う、常に自分にそう言い聞かせ、合計3バリエーションメークを1セットとし、それを一日何セットこなせるか?
・・結果は1セットがだいたい1時間半、それを2セットクリアしたところで気が狂いそうになりました。




その後は幻の4周・・2日間かけて約半年ぶりに通算2回目の4周をメーク、でもどうしたのでしょう?
本来それは喜びや達成感と共に自信に満ち溢れるはずですが、何故か何かが全く足りていない、及んでいない感覚に陥ってしまったのです。




公園で座り込み考えました。
トリックをキメても素直に喜べない、それはとても悲しいことです。
身体、メンタル共にバグってる?そう思い大会前日は思いきって一旦BMXから距離をおき、気持ちをリセットしてから名古屋に行こう、そう自問自答するばかりでした。




これだけやったものは、何らかの形で必ず身に付いているはず、大会の出来がどうでも自分自身に手応えがあったならそれでいい、悶々としては大会当日会場でも依然として低迷するライディング中、少しでも気を抜くと崩れ落ちそうなメンタルをなんとかこらえ、いっそのこと練習をやめたりもしました。




いざ決戦の瞬間は、入りでのミスが相変わらず立て込むも、2バリエーションはどうにかメーク。
そして・・
ラストにカウボーイ入りのバージョンに踏み込めた時、メークこそなりませんでしたが、頑張って練習してきて良かった!初めて今回そう思えたのです。




具は揃いました。        
あとはこれを煮るなり焼くなり、これから僕なりのレシピで料理していくだけ、持ち時間内最後の最後でほんの一瞬だけでしたが、表現したいものが少しでも伝えられたなら、それだけで僕は嬉しいです。




夜更けにたまたま見かけた名古屋城の夜景は、苦労した自分へのご褒美のように映りました。
この時ばかりは、あたかも天守閣にでも昇った気持ちに浸れたこと、ずっと忘れません。



















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プライスレス

2024-11-03 05:55:55 | Weblog














10/27(日)
C3 JAM KATO




バイブスからの余韻も冷めやらぬまま、大会ラプソディーは続きます。
その場の勢いで合流したライダーと、そのままのテンションで行動を共にする、これもまた大会、遠征の醍醐味です。




旅は道連れ 世は情け




・・と言いますが、まさしくそれを実感できるのがライダーのロードトリップであり、スケールの大きい送り迎えに待ち合わせも、高速のSAやPAでよく見かける行き先を掲げたヒッチハイクとはまた違うんです。
「BMXライダー」それは僕ら共通のパスポート、そこに絆があるから2つ返事で意気投合できるのです。




大会、特に遠征を伴う場合は、本当にそれだけで途轍もないドラマだと思うんです。
それを僕はずーっと長いこと、本番数分間のライディングにおける出来不出来だけで雁字搦めになっていました。




予選を落ちようが、決勝に上がりバトルで負けようが、優勝しない限りは五十歩百歩で大差はありません。
逆に優勝したとしても、ただただそれだけ、今後の成功が保証された訳でもありません。




捉え方としては、究極のハードトリックと在り方は見事にシンクロしていると思うんです。
様々なもの、数えきれないものを失い犠牲にして、苦節十余年という長い年月を費やして渾身の一撃をキメたとします。




僕の経験則から言えるのは、きつければきついほど、クリエイティブさがあればあるほど「メークした」本当にただただそれだけなんです。
その時目の前にあるのは、何もないだだっ広い平らな路面だけ。




満身創痍その場に倒れ込み、果てしなく広がる群青の空を見上げ考えました。




好きだからやっているんだ。
それに見返りなんてものは無くて当然だ。




それならば!
大会にしろトリックにしろ、楽しまないと損だ、と改めて思うようになったのです。
気持ちの持ちようでいくらでも楽しめる場にいながら、長いこともったいないことをしてきてしまいましたが、その分これからは自分のランはもちろん、それプラス有志達の応援を全力でしようと思っています。




楽しくもあり、どこか帰り際にはいつも切なくなる、これが旅です。
・・時間よ、止まれ・・




さっきまで、みんな目の前にいたのに・・
道すがら見る見るうちに過ぎ去ってしまう見慣れた大阪の夜景。




ありがとう、また来るね。
心の中でそう告げ、思い出、記憶はまたひとつ更新されました。







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