20INCHERS

RIDING LIFE

播州慕情

2024-07-16 22:15:02 | Weblog











7/7(日)
CHIMERA A-SIDE @姫路城




今度の航海は播州・姫路。
この日記憶に刻み込んだ出来事は数知れず、あくまでも氷山の一角ですが、その中でも印象的だったことをご紹介しましょう。




僕は大会ではいつも、未だ見ぬライダーの発掘を楽しみにしていますが、例によりこの日も早速初めて拝見するライダーに視線が向きました。
まず最初に気になり目が離せなかったのは、その漕ぎ出しの仕草で、どう見てもハブの遊びが多いご様子。




ライディングスタイルから察するに、それは意図して多くしているのではなく、クラッチに何らかの不具合が発生しているものと思われました。
ですが、ハブの遊びはともかく、今回その珍しく周りに淘汰されていない乗り方、雰囲気に好感が持てたのです。




普段からずっと独りで乗っているのでしょうか、昨今の入門篇とは明らかに一線を画す往年の基礎、言わば僕の少年時代に辿って来た道、その時代の基礎を忠実に習得しており、このまま色目を使うことなく自分の走る道を貫いて行ってもらいたい、そう感じた次第でした。




続きましては、先に開催したベストトリックジャム@うみかぜ公園への相次ぐコメント、反響の話に移ります。




レポート読んだよ!
動画見たよ!
参加できなくてごめん!




とにかく気にかけてくれていることが嬉しいのです。
参加の是非はさておき、さすがは我らがライダー、会えなくとも毎日毎日ぼーっとしている筈がありません。




何人かのライダーからは、動画を収録したものの不本意な部分があるとの理由で未発表となっているネタを見せていただき、その撮れ高に大会始まる前からびっくり仰天有頂天、こちらも負けじと未完成のネタを裏でこっそり見せ合い合戦。




夢が夢でなくなる瞬間、無限の可能性に創造性。
次回?ベストトリックジャム開催の暁には、漏れなく声を掛けさせていただきます。




最後に、僕のライディングについて。
去年の東海バイブスの準決勝から出し始め、不完全ながら今回漸くメークに漕ぎつけました。




有志達からのありがたい賛辞もあり、自分なりの手応えは大きく、これから自信にも繋がる予感をひしひしと感じました。
これこそが大会の醍醐味なのだと思います。




地元に戻り毎日毎日気持ちも昇り調子で・・と行きたい矢先、おや?妙な不調感?からどうにもこうにも日を改めても抜け出すことができません。




そう感じる理由として「記憶」が大きく影響している気がしてきました。
それなりに自負している部分でもありますが、僕は良くも悪くも「記憶力」に長けているようです。




思えば、別に言うほど絶不調ではないのかもしれません。
もともとそこまでの完成度など持ち合わせてはいません。




ただ、一度迎えた高揚感、トランス感を忘れることはなく、今目の前で起きている状況と良いときの「記憶」とをどうしても重ね合わせては比較対象として捉えてしまう癖があるのです。




気分転換がうまくできないのも、調子が悪いなら他!と切り換えたくても「いつももっと気持ち良くできているものが今日は最低ラインまでもできていない」といった記憶が消せず雁字搦めになり、他の練習に移ろうにも気が気でなくどうしても気持ちが悪く、身体を傷め続けてでも躍起になって更にどつぼに嵌まる、火曜日から土曜日まで毎日乗り続けて最悪の境地にまで陥りました。




苦しいのにやめられない。
こんな効率の悪い反復、無駄とわかっていてもやめられない。
調べるところによると、こういった症状は強迫性障害と呼ばれるようです。




一回だけでいい、一回決まりさえすれば全ての痛みは消えるのに・・




そして日曜日、新たな入りから戻りまで、一連の流れが繋がり初メーク。
身体の痛みは消え、これで漸くこの日だけはゆっくり眠ることができました。




大会、終わってからが本当の試練なのでしょうか?
一方で、少しスピードを落とせ、休め、というお告げだったのかはわかりません。




どの道うまくなりたいのなら、立ち止まることも後ろを振り返ることもできません。
ライダーは走り続けるのみです。















25人中22位。
毎日練習してきた成果としてはまあまあでしょう。
何にせよ、僕にはこのポジションがお似合いかと思うのと同時に、早くも次の大会が楽しみになってきました。





















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ミスター・ベストトリック

2024-07-02 23:42:49 | Weblog









6/29(土)
UMIKAZE JAM 2024




まずは、ライダーの皆さん、協賛メーカー様、ショップ様各位、スタッフの皆さんにお礼の気持ちを伝えたいと思います。
僕ひとりではろくにスピーチもできない、場を統率することもできない、全ては毎回支えてくださっている仲間に恵まれてこその結果です。




改めまして、ご協力ありがとうございました。




さて今回、事の発端は・・
呑みの席で、勢い任せの意気投合から発車したものの、さすがに急だったか?しかも梅雨将軍が本腰を入れ始めるこの時分、お知らせへの返答は難色を示す方が大多数。




量よりも質!どうにか自分自身に言い聞かせ強がりつつ、一方では毎日週間予報を見つめては一喜一憂。
気持ちの浮き沈みの激しさは相変わらず、慣れてはいますが毎度毎度疲れます。




そんな目まぐるしい日々を過ごすうちに、もう開催は明日ではありませんか。
なんだかんだで天気予報はここに来て好転、さらにそれを後押しするかのように、日付が変わる間際に先輩からのぎりぎり滑り込み参加表明、プラスまさかのスペシャルゲストが参上との一報をいただいてはもう寝れません 笑




臨む気持ちはどうにか整いました。
いざ当日、例に漏れずやってきました、うみかぜ公園と言えば!のカンカンのキョンキョン晴れ。




更に珍しく風も治まるという出来すぎなコンディションがライダーを共鳴させたのでしょう。
お知らせを何も言わずとも見守ってくれていたのか、各地から実力者が続々と登場、さすがは我らがライダー、黙って来るとは粋な演出です。




かれこれ通算10回行くか?行かないか?開催してきたベストトリックジャム。
そもそも「ベストトリック」とは何ぞや?解釈は人それぞれ異なると思います。




本イベントにて開催するコンセプトは僕の独断と偏見によるものになりますが、言わんとすることは、「あと少し!!」「できるか!?」「行けるか!?」乗る側も見る側もその期待が生まれた時、場が最高潮に盛り上がります。















個々のライダーがそれぞれの最高、最新のネタをアップデートし、ミスを恐れず果敢に挑めばセッションは自ずと独り歩きを始めるでしょう。
また、常連のライダーは乗り方も心得てきており、前半から飛ばし過ぎず残りの体力を温存していたりとペース配分もお手の物。




社会適合などとは程遠く再起不能レベルにどっぷり漬かった生粋の「ザ・ライダー」、顔着して改めて本気で挑んだ実感が湧いた、BMXに乗っている実感が湧いたと、しみじみ打ち明けてくれた時はこちらも、こういうライダーのために開いたんだ、開いて良かったという気持ちを噛みしめました。




そんな業界屈指の曲者達(この上ない最上級の賛辞です)を今回制したのは、問題のスペシャルゲスト、




片桐悠君




近代フラットランドの申し子、シーンの一番天辺の座をほしいままにしている言わば「時の人」彼はまだ10代、それでいてベストトリックジャムのコンセプトを熟知してくれています。
その証拠として、1日を通し彼のいつもの鉄板なメークをほとんどこの日は見ることがなかったのです。




それは、メークしない、できないのではなく、それだけ未知のものに挑んでいる、ということです。
実際、ここ最近の大会では見ることがなかった未発表ネタの踏襲。




これ以上に血が騒ぐセッションはないでしょう。
メークならずともトリックの中身、新鮮さ、実現できるかの可能性、それら全てを鑑みても彼の名前を挙げる以外に僕にできることはありませんでした。




でも、僕はわかっていました。
その時点で悠君が到底納得などしていないことを。




案の定、もう優勝は決まっているのにも関わらず僕に、ラスト3本のチャンスをください!と申し出て来たのです。
そんなライダーを待っていました。




インサイドタイトサークル?(トリック名不詳)の戻りで両足浮かして戻っていたのはいつも感心しながら見ていましたが、今回悠君が引っ提げてきたのは離した両足をもう更に一段階上に浮かし、逆側(スクラッチアローニー側)に軸足を着地させるといった暴挙、ラストの1本目で不言実行、見事に初メークしたのです。




歴史が動いた瞬間、会場を揺るがすどよめき。
これが見たくてベストトリックジャムを開催しているのです。




誰もが文句なしの優勝。
おめでとうございます。




ベストトリックジャムのコンセプト、おわかりいただけたでしょうか?
このジャムを通じて歴史を塗り替えて欲しい、そう願って僕はベストトリックジャムを開催しています。




P.S.
JIMALOG君が当日の模様を素敵なムービーにしてアップしていただきました。
要チェックです。











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UMIKAZE JAM 2024 詳細

2024-06-22 22:59:23 | Weblog











さて、いよいよ来週の土曜日に迫って参りました。
UMIKAZE JAM 2024




6/29(土)開催、雨天時は6/30(日)に順延となります。
11:00~フリージャム
14:00~15:00 20インチ限定ベストトリックジャム
(コンセプトを考慮し、エントリーに審査を行う場合があります)
16:00終了
18:00~20:00打ち上げ やんちゃ屋にて




冗長な説明はこの辺しておきましょう、要は、




自己表現をしたい者、ひたすら乗れ。
夜は宴会だ。ひたすら呑め。




ということです。
それでは、同志達のご参加をお待ちしております。







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個性派募集中

2024-06-01 23:44:45 | Weblog









今年もやります。
実力はあるがなかなか証明できない貴殿へ贈ります。



小難しい理屈は要りません。
時間は普通の大会より格段に長く確保します。



とにかく自身の最高のトリックに打ち込んで下さい。
詳細は後ほど度々お知らせすることになると思いますが、来ればわかります。



ライダーにやることなんて、乗る以外に何もありません。
それでは6/29(土)横須賀で、




僕と握手!






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奇跡の組み合わせ

2024-05-22 23:45:05 | Weblog













5/18(土)
35UP @CHIMERA GAMES




珍しくこんなこともあるものです。
たまたまラッキーにラッキーが重なっただけでしょうが、なんとコンテストにてまさかの3位入賞。




問題は何人中の3位だったか?はい、エントリー数は11名でした。
でも、人生は奇跡の組み合わせと言いますが、必ずしもただのまぐれではない手応えもありました。




大会でいつも僕を見てる方はおわかりかと思いますが、毎度毎度執拗にこだわっている「アレ」が今までこれでもかと醜態を晒し続けている中で、メークはならずとも最高の出来高を迎えることができたのです。
去年は一年間でメークは4回だけ、今年に入り今までに26回メークできています。




さすがに今回ばかりはメーク率アップ、部分部分の粘りがアップしている実感はありました。
メークするまでの所要時間は、去年の年末くらいまでは基本1~2時間、今年に入り徐々に平均30~40分、大会前日の夜遅くに乗りに行った時に観測した12~13分が今のところの新記録です。




ただ、何度も言いますが大会の持ち時間は2~3分。
普段から1日2回以上のメークを練習のノルマにするか、それとも4周目を目指すか?僕の今までの統計上おそらく後者へと靡くでしょう。




険しくてもそちらの方が前向き?な気がするのです。
ともあれ、がんばって来て良かった!と、素直に嬉しく思いました。




四の五の言わず、こんな日はたまにしかないはずです、今日は目一杯調子に乗っておきましょう 笑
勢いついでに締め切り間際に飛び込んだワンメイクジャムでも、ノリで優勝いただきました。




入賞




久しぶりに響きました。
万年予選落ち?万年最下位?の僕にとっては凡そ5~6年ぶりだと思います。




そうとなればここ最近の流れに肖って僕の住む自治体へ向け表敬訪問と洒落込みましょうか 笑
・・とまあ、調子に乗り過ぎてはいけません。




彼らと同じコンセプトで、僕が日の丸ないし日章旗を掲げ行政を訪れたらどうでしょう?
それは、訪問どころか行政に対する殴り込みとなります。




我に帰り自重しておきました。
数百日に1日あるかないかのこんな日、忘れずに記憶へ刻み込んでおきます。




今回願掛けで作ったBest TrickTシャツ、早速ご利益がありましたが、また次回の大会ではこてんぱんにタコ殴りされるでしょう。






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ライダーの風上にも・・

2024-05-13 13:20:17 | Weblog














たくさんのお祝いのメッセージありがとうございました。
歳を重ねるにつれ、そろそろこんな失敗はなくさないといけない、自分自身に猛省を促します。




誰かが不意にしてしまったのは見たり、聞いたりしたことはありますが、皆さんは経験があるでしょうか、車にBMXを積み忘れること。
意識の低さと言われればまさに仰る通り、何も反論できません。




数年前には自宅マンションの駐車場内で、いつも通り当たり前に積み?仕事が終わり夕方航空公園につき車のリヤゲートを開けるなり、空荷?










一瞬何が起きているのかわからなくなりました。
積んだつもりが積み忘れていたのです。




丸1日駐車場に放置?、結果そういうことになります。
血相を変えて猛ダッシュで帰宅、場所は移動されていましたが無事存在を確認できた時は心底ほっとしました。




・・その時の出来事を忘れてしまったのでしょうか?
先週の金曜日の晩のことです。




なんとかしていい加減動画に収めたい問題のトリック、この日またもや夜更けにまで及んでも収録はできませんでした。
満身創痍の放心状態だったことも起因するかもしれませんが、とは言え決して許されない失敗を繰り返してしまうことに。




凹みまくって帰宅、BMXを車から下ろそうとリヤゲートを開けると、









は?どういうこと?
その直後に青ざめては猛ダッシュで航空公園へ舞い戻ることに。
夜遅い時間で駐車場が閉場されていたのが不幸中の幸いで、守衛室の管理人が保管してくれていたのです。




鎮座する神の前ひれ伏すように重ね重ねお礼を告げ、安堵の思いで帰宅し倒れ込むように眠りに落ちたのでしょうが、BMXが失くなった夢に魘されはっと飛び起きたところ、目の前にはいつも通りの僕のBMXがありました。
当たり前の日常も、自分の不注意によっては必ずしもその限りではなくなってしまいます。




積む際に、一度車を移動しないとリヤゲートが開けられないことがネックなのか、積んでもう一度車に乗る感覚、何か対策を考えなくてはいけないようです。
出発前の再確認を徹底しないことには、命よりも大切なパートナーもある日忽然と姿を消してしまうでしょう。




全てがオンリーワンの集大成。
それが僕のBMXです。















コメント (2)
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和製Andrew Faris

2024-05-12 23:38:10 | Weblog













またひとり、ライダーが旅立ちました。
同じ時代を共に乗り、笑い、戦ってきたライダーです。




連休中の夜更けに同期のライダーから連絡があり、話の旨はまさかの訃報。
話を聞いた以上は、全ての予定を返上してでも最期を見届けなくては、と思い連休中もどこか落ち着かなく気が気でなりませんでした。




連休明けには会社へ出社するも早退?半ば脱走?し、一目散に松戸へ。
降り頻る雨は、あたかも彼の死を空までもが一緒に悲しんでいるようでした。




一目でわかる、Andrew Farisが本当に好きで憧れていたんだということ、遺影を見るなり改めて思い出せば、自ずと涙が溢れてきます。
ピンクのフレームにトレードマークのバンダナ、まさしく記憶に残る彼のイメージ、写真の中には変わらぬ在りし日の姿が眩しく映っていました。















僕の中の記憶は、アキルジャム、駒沢、芝園、航空公園にも駅で乗れていた時代にも時々乗りに来てくれていたこと、また、CFBでの優勝ははっきりと憶えています。
どこか弄られキャラだった彼、CFBでもみんなから「フルミスで優勝 笑」なんてコメントを浴びたりもしていましたが、弄られキャラ=愛されキャラということでもあります。




少々乱暴ですが、それがその時のライダーなりの祝福だったのです。







In The Raw // CFB Flatland Contest // Jacksonville Fla. // 2001








数年前に航空公園に乗りに来てくれたのを最後にその後会う機会はありませんでしたが、再会が最後の顔合わせになってしまうとは、哀しみを前にかけてあげたい言葉も出ませんでした。
棺の中で、静かに眠る彼に花を添え、たくさんの花に加えフィンガーバイクや往年のRideBMX、同期のライダー達は涙ながらに、




サぺス、また乗ろうな!




先輩から教えてもらったヒッチハイカーで、俺優勝したよ!




僕はそれを側で見守ることが精一杯でした。




自分達に都合のいい解釈ととられてしまうかもしれませんが、いつまでも泣いていても彼は喜ばないでしょう。
彼はこの日、僕らが久しぶりに集まる機会を与えてくれたのかもしれません。















悲しむのはここまで、この後は頭を切り換えて、かつて彼と過ごした笑い話を思い出してご飯でも食べながら盛り上がろう!と有志が揃って向かった先は、生前に彼がよく駐車場で練習しては怒られていたという回転寿司チェーン。
しらみ潰しに平らな場所を見つけては見境なくライディングに勤しむ、彼も僕と全く同じ道を歩んできたのでしょう。




暴飲暴食しながら大笑いし、決して良い子は真似してはいけない当時のエピソードの数々を肴に、きっと空の上から彼もこの宴に参加していたでしょう、これがライダー流の弔い方です。




最後に一言、サぺス君へ。
僕がいつかそちらへ行った暁には、是非また一緒に乗りましょう。






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反骨と信念

2024-05-11 23:56:44 | Weblog




先日から実に印象的な出来事が続いており、備忘録が追い付いていない状況ですが・・時系列に、かつ矢継ぎ早に行きましょう。
この後しばらく短編を小出しにしてお届けしたいと思います。













5/3,4(金・土)
小松駅前




数年ぶりにやって参りました。
相変わらずのグッドなサーフェイスに広大なスペース、ここに来るのは大概コンテストかジャム、等々イベントありきだったため、ライダーの本分「シンプルにただ乗る」のは初めてで、改めて贅沢な環境を堪能させていただきました。




また、今回アテンドでお世話になりました西本君、2日間を通しセッションさせていただきましたが、イメージを遥かに超えるスキルの高さ、ストイックさを肌で感じるなり、今一度自分のスタンスを見直さなくては、と感じたのは言うまでもありません。




また、彼の噂はずいぶん昔から聞いてはいましたが、これもローカルあるあるでしょうか、影響力のある先輩の駆るマシンを、ローカル戦士が挙って真似するのはよくあることです。
在りし日僕の耳に飛び込んできた「噂」とは、ひとりだけローカル戦士に淘汰されず、流されずに自分の乗りたいフレームに乗っている、という話でした。




その、しっかり「自分」の意志を貫けたからこそ、あれだけのスキルを身に付けることができたのでしょう。
きっとローカル内での風当たりも強かったと思います。




自分の意志?が、そもそもあるか?が問題です。
本質を理解し、リスペクトした上でセレクトするのはもちろん良いこと、一方で、ただ何となく周りがそうだから同じギアを使った方が安心する、という図式ではどこか宗教チックに映ってしまうものです。




みんなああだけど、自分はこうしたい。
その気持ちの現れこそがBMXフリースタイルなのだと、僕は思っています。




西本君、小松ローカル戦士のみなさん、
お付き合いいただきありがとうございました。






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水面

2024-04-28 23:55:25 | Weblog











水面と書いて「みなも」と読みます。
あたかも水のほとりを眺めているような気持ちになりました。




前オーナーから譲っていただいた往年のOG(ORIGINAL GRAVEYARD)バーですが、その方が数年間使っていただけに経年劣化も進んでいたのでしょう、僕が使い始めてからおよそ5~6年たった今年始め頃、微かなクラックを発見したのでした。




GRAVEYARD=墓場
文字通り「墓場まで持って行ける」の謳い文句を純粋に信じきっていた少年時代が懐かしいです。
1本前に使っていたノーベンドのOGバーが見事に折れた衝撃、その瞬間は、形あるものはいつかは崩れ去る、そんな自然の宿命を身をもって感じたひと時でした。




その1本前のは非常用に溶接補修し、スペアとして保管していましたが、今回も然り折れてからでは遅い、しかも譲り受けた今のOGバーはミニマムスウィープのため、完全に分離してしまうと溶接をしたところでベンド角の精度に狂いが生じるのは想像に難くありません。




そこで溶接職人のライダーに相談したところ、職人気質とでも言いましょうか、溶接をしてくださりその補修した部分を粋な計らいで僕のイメージに合わせ研磨までしてくれたのです。
そうなると、それ以外の部分、全体の細かい小疵が気になって来るもので・・




というのも、前オーナーはこのOGバーを塗装して使っていたのです。
そのために、塗装下地を作るため、塗料の密着度を高めるために、全体をサンドブラスターがけしてしまっていたのです。




譲り受けた段階で僕がそれを剥離し、なんとかメッキの素地は見えて来ましたが、当然疵(きず)が消えることはありません。
僕から言わせてもらえば、鏡面に対し意図的に疵を付けるなんて行為は死刑に値します 笑




そこで、ずいぶん前から検討はしていたものの、実際踏み切るところまで行かなかった再メッキを、ここに来て遂に業者に依頼してみました。
見積の段階で担当の方といろいろ打ち合わせをしている時に、バーの顔ともいえる正面から見える中心部分の入り組んだところが鏡面にならないかも?といった見解が。




下地のバフが入りにくいこともあり、下処理を入念にやらないことには鏡面にはできない、という話でした。
僕からは、可能な限りで構わないので極力鏡面に近づけてほしい旨を伝え、半信半疑で待つこと約3週間、その間は一度完全に折れて溶接し直したノーベンドの方を使っていました。




とある日の昼下がり、仕事中にメールが届き、この程度の仕上がりで良いか?との確認の連絡があり、画像ファイルを開くとそこには・・
入り組んだ隅の部分までは確認できませんでしたが、なかなかどうして雰囲気は申し分ない印象。




ただ、まだわかりません。
あくまでも、あまり舞い上がり過ぎないように、とは言えこれまでのサンドブラスターの疵だらけに比べれば、少なからず綺麗にはなっているでしょう、程度の気持ちで冷静を保っていましたが、いざ問題のブツが届き開封するなり・・






















before

after







・・思わず卒倒するかと言わんばかりの輝きに目眩がしそうでした。
BMXのパーツでここまでの鏡面の仕上がりを未だかつて見たことがありません。




これでも業者様曰く、鏡面の仕上がりはまだ7割~8割程度だとのこと。
環境問題のあおりでメッキパーツの製造が難しくなっている昨今のシーンでも、辛うじてなんとかメッキパーツを入手することはできますが、市場に出回っているパーツにおけるメッキのクオリティーがどれだけ低いかが露呈されることに。
















鏡面の反射具合、映し出すものの雰囲気が、あたかも揺れる水面を見つめるような美しさです。
このマシンを前にライディング意欲は爆上がり、連休に入ってからも延々ずっとひとりですが、昨日は5時間、今日は4時間、絶賛覚醒中なのは言うまでもありません。










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休みと云えども

2024-04-09 22:43:48 | Weblog











会社がこれまでずっと週末は隔週休みだったのが、今年に入り完全週休2日制になりました。
それが、想像を絶する恐ろしさだったとは・・知る由もありませんでした。




練習量が格段に増え、現在進行形で物凄い勢いで身体が壊れている真っ最中であります 笑
しかし、収穫も無いわけではありません。




4/6(土) 航空公園
意地になり後に引けなくなっているフィルドラン抜き3周、通算17回目のメークをすることができました。




前日の4/5の晩にただ単に戻っただけとも取れる、まあ醜い16回目のメーク?(と言えるのか?)がありました。
それをメークとカウントした自分への背徳感がそうさせたのでしょう、大会でも同等の醜い戻り方をし、大勢から辛辣なヤジを浴びた夢を見ては、明け方に魘され飛び起きました。




はっと我に帰り、ああ、夢で良かった・・
と、綺麗な朝の空気の中、安堵の思いに包まれながらも、早くも時間は僕をライディングへと急がせます。




いつものまだ見ぬメークを求めるシリーズを4時間ほどかけて数本こなし、体力的にもラストのフィルドラン抜きに挑むのが限界か?と思いつつ満身創痍でなんとか17回目のメーク。
しかもそれは、スカッフは前1回後ろ2回、リアの地面タッチはもちろんなし、限りなく理想に近い自分史上最もクリーンなメークです。





言い出せばキリがない欲を言うなれば、スカッフは前1回後ろ1回にしたい、ランディーロールの戻りをCANCANで洒落込みたい、諸々の思いはありますが、リズムとテンポが崩れなければ、まあ御の字でしょう。





去年は1年間で4回だけ、今年に入ってから今までに13回、メーク率アップは確実に実感できていますが、大会は言わずもがな3分のみ。
マシンが壊れるか身体が壊れるか、もう止まることはできません。













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