20INCH ONLY BESTTRICK JAM
4/29(土) さいたま水上公園
心配していた天候にも恵まれ(?)いや、乗れただけでもラッキーでしょう。
風の強さを懸念していましたが、確かにストレスはあるものの乗れないレベルではありませんでした。
まず反省点から述べますが、主催をしつつ自分も乗りたい、それを甘く考えていました。
僕の場を取りまとめる能力のなさ、反省点からというか、反省点しかありません 笑
まあそこは前向きに考えましょう、反省点、課題の生まれないものに先はありません。
もう既に、半年後あたりにVol.2を開催してほしいとの声もあり、思わぬ反応の良さに救われました。
そして、僕の人脈で人を集めると自ずとこうなるのでしょうか?笑
秋田よりお越しのコブリくん、フォークのコラム下部のワイヤー直結カスタムからも目が離せません。
興奮し過ぎて写真撮るのを忘れてしまったのが悔やまれますが・・
通常コラムの中へワイヤーを通し、下から出してブレーキへ繋ぎますよね。
これがデフォルトではありますが、確かにコラムの下からワイヤーをRに?Uターン状に?する際に、そのR部分が側面に出っ張る感は否めません。
そこをコラム下部に切り込みの加工を施し、ワイヤーのR部分を作らずダイレクトにブレーキへ繋ぐ(昔これに一番近いアイデアのBULLYのカンチ式フォークがありました)という斬新?なアイデアがアップデートされていました。
加工の切断面とのワイヤーの接触、及びワイヤーの線形からタッチに抵抗が生まれないか?まずそこが一番気になりましたが・・
それはもはや愚問でした。コラムとの干渉部にはインナーにスリーブカバー、ブレーキアーチ取付部にはなんとチェーン!
チェーンを何コマか切って先端部のピンを片面のみ残し、それを滑車代わりにワイヤー本来の動きをスポイルしないよう機能が補填されていました。
これが見れた、もうこの段階で既に開催した甲斐があったというものです。
本題、ベストトリックについて。
ベストトリック
言うのは簡単ですが、これには一言では語れない様々な捉え方があり、横須賀時代からのテーマでもあります。
集まるライダーのベクトル次第で、内容の質も変わります。
それは、そもそも個々の心の中、ライディング観の中にあるもので正解も不正解もありません。
個人的には一発入魂、一撃必殺、また、「誰がなんと言おうとこれに懸けるんだ」といった信念的なものを見たいという期待感はありますが、それが単発なのか、ルーティーンなのか、それも乗り手次第で違うものです。
仮に主催側が、ベストトリックとはこういうものだ、これがベストトリックだ、と独裁的にテーマを決めてしまったら、もはやそれはBMXではなくなってしまうでしょう。僕にはそれはできません。
昨今において「BMXフラットランド」の文言を散見しますが、僕が信じているのはあくまでも「BMXフリースタイル」。自由だから楽しいし、格好いいんだと思うんです。
それぞれが思い思いに自己表現をする中、順番付けをすることには断腸の思いもあり、自分がこうなったら悔しいだろうな、と思うことを誰かにしてしまっているんだ、という葛藤もあります。
やはり「メーク」の説得力は大きいんです。メークに勝るもの、それこそが「ベストトリック」と信じていますが、今後も永遠の課題となるでしょう。
メーク率を超えた「爆弾」でタイトル奪還するライダーの登場、期待しています。
こちらも次回へ向けてもう一度練ってみます。
ただそれは大きくしよう、とか、盛り上げよう、とかではなく、ライダー個人がやるあくまでも手作りの感じをキープしたいと思っています。
大会はローカルの延長線上、練習場所の延長線上にあってほしい、来たライダーがその場所でコンテスト以外の時間も一日自由に乗れる環境が当たり前であってほしいです。
僕が大会に出始めた時代に比べ、ライダー人口、それに伴うエントリー数も比べものにならないほど増えており、時間や場所等制約が出ざるを得ないのもわかります。
でもたまには、こんな昔ながらのやり方があったこともわかってもらえたら嬉しいです。
元も子もない、そんな本末転倒を表す慣用句がありますが、大会と言えども、その全てが変わってしまっては‥
ライダーのために始めたはずのものが、いつしか観客のため、企業のため、コンセプトがぶれてはいけないと思います。
この日に至るまで、紆余曲折、賛否両論ありましたが、支えていただいた方々、見守っていただいた方々のおかげで無事開催することができました。
ご参加、ご協力ありがとうございました。