9/22(日)
小松 C3 JAM 2013
初秋の風そよぐ北陸路。
KOGで何度となく訪れていた小松駅前、ライディングスポットとしては世界的にも指折りのクオリティー。
だが、かつてはいつだって夜行バス等劣悪な移動環境を強いられ寝不足のままライディングになだれ込み、それ故になかなか納得の行くライディングが披露できないジンクスがあった。
それは先のGW北陸遠征でのんびり時間を過ごすことにより打ち崩すことができ、今回も自分の車で心の赴くままアクセルを踏み込み、雄大な飛騨山脈を横目に力尽きたら寝る。そんな優雅なスタンスを気取った今度の航海は、距離にしても往復でも1,000kmに満たない。楽勝だ。
昔から全国各地へ出かけているにも関わらず、未だコミュニケーションをとるのが苦手な自分。
自分が乗り始めると、どことなくライダーが離れて行くような錯覚に陥ることも少なくない。
そんな中、話かけてくれるライダーがひとり、またひとりと増えるにつれ漸く安心してライディングに打ち込める。
‥しかしながら美しい花には棘(とげ)があるとはよく言ったもので、そんな最高のキャンパス故に調子に乗り過ぎてしまったようだ。
オープンクラス開始を待たず、既に体力を大幅に奪われているという大失態。
無意識だった‥
調子いいと思った時が調整を切り上げる時だったのだろう。そんな所へ陥る前に食事でもとれるようにと、エントリーの際に金券をもらったではないか。
秋晴れの爽やかな空+目の前にあるライディング環境+マシンの存在。この方程式を前に「食事」という解答を出すことができなかった。
手持ち無沙汰に乗ってしまう、ライディング以外に時間の費やし方を知らない不治の病か。
陽も沈み、ライトアップされた本番コートがこの日最高潮の臨場感を演出する。
出走順はBグループの中ほど、北山努君の次だ。いまいち出し切れないながらもシンゴ君&モチ君のMCには本番のランを楽しませてもらい、締まりのないライディングにも一際大きな観客からの有り難い声援が心に染みた。
結果、予選など通る訳もなく、それでも一生懸命凹まないように次の発表の場に向けイメージを膨らませていた。
虚しく遠く感じる本番コートを振り返れば、全員のライディングが終わり集計中に何やら黒山の人だかりができている。
鮮やかなライディングを披露したライダー達が興奮冷めやらぬギャラリーを前にアンコールとも言えるバトルセッションをしていたのだ。とても楽しそうだ。
途方に暮れ眺めていると、ふと後ろから肩を叩かれた。
「原君も一緒に乗ろうよ!」
内野洋平君だった。
万年落ちこぼれの自分をこの場で誘ってくれたのは嬉しかった。
予選敗退の分際で唯一この場で目立とうとしているのは多少気まずかったが(笑)、何かが吹っ切れ15年以上前の往年の武器を引っ張り出したらギャラリーからも手応えのある反応があり、閉会式の後も余韻に浸り多くのライダーから熱いメッセージをいただいた。
昔ながらの自分のスタイル。
旅先でそれに賛同してくれる方がひとりでもいれば、それは自分にとってリザルトを超えた大いなる収穫だ。
有り難い声援をくれた皆さん、並びにC3 JAM運営スタッフの皆さん、最高の時間をありがとうございました。
小松 C3 JAM 2013
初秋の風そよぐ北陸路。
KOGで何度となく訪れていた小松駅前、ライディングスポットとしては世界的にも指折りのクオリティー。
だが、かつてはいつだって夜行バス等劣悪な移動環境を強いられ寝不足のままライディングになだれ込み、それ故になかなか納得の行くライディングが披露できないジンクスがあった。
それは先のGW北陸遠征でのんびり時間を過ごすことにより打ち崩すことができ、今回も自分の車で心の赴くままアクセルを踏み込み、雄大な飛騨山脈を横目に力尽きたら寝る。そんな優雅なスタンスを気取った今度の航海は、距離にしても往復でも1,000kmに満たない。楽勝だ。
昔から全国各地へ出かけているにも関わらず、未だコミュニケーションをとるのが苦手な自分。
自分が乗り始めると、どことなくライダーが離れて行くような錯覚に陥ることも少なくない。
そんな中、話かけてくれるライダーがひとり、またひとりと増えるにつれ漸く安心してライディングに打ち込める。
‥しかしながら美しい花には棘(とげ)があるとはよく言ったもので、そんな最高のキャンパス故に調子に乗り過ぎてしまったようだ。
オープンクラス開始を待たず、既に体力を大幅に奪われているという大失態。
無意識だった‥
調子いいと思った時が調整を切り上げる時だったのだろう。そんな所へ陥る前に食事でもとれるようにと、エントリーの際に金券をもらったではないか。
秋晴れの爽やかな空+目の前にあるライディング環境+マシンの存在。この方程式を前に「食事」という解答を出すことができなかった。
手持ち無沙汰に乗ってしまう、ライディング以外に時間の費やし方を知らない不治の病か。
陽も沈み、ライトアップされた本番コートがこの日最高潮の臨場感を演出する。
出走順はBグループの中ほど、北山努君の次だ。いまいち出し切れないながらもシンゴ君&モチ君のMCには本番のランを楽しませてもらい、締まりのないライディングにも一際大きな観客からの有り難い声援が心に染みた。
結果、予選など通る訳もなく、それでも一生懸命凹まないように次の発表の場に向けイメージを膨らませていた。
虚しく遠く感じる本番コートを振り返れば、全員のライディングが終わり集計中に何やら黒山の人だかりができている。
鮮やかなライディングを披露したライダー達が興奮冷めやらぬギャラリーを前にアンコールとも言えるバトルセッションをしていたのだ。とても楽しそうだ。
途方に暮れ眺めていると、ふと後ろから肩を叩かれた。
「原君も一緒に乗ろうよ!」
内野洋平君だった。
万年落ちこぼれの自分をこの場で誘ってくれたのは嬉しかった。
予選敗退の分際で唯一この場で目立とうとしているのは多少気まずかったが(笑)、何かが吹っ切れ15年以上前の往年の武器を引っ張り出したらギャラリーからも手応えのある反応があり、閉会式の後も余韻に浸り多くのライダーから熱いメッセージをいただいた。
昔ながらの自分のスタイル。
旅先でそれに賛同してくれる方がひとりでもいれば、それは自分にとってリザルトを超えた大いなる収穫だ。
有り難い声援をくれた皆さん、並びにC3 JAM運営スタッフの皆さん、最高の時間をありがとうございました。