20INCHERS

RIDING LIFE

帰宅指示

2016-07-29 23:58:31 | Weblog


夕暮れ前の航空公園。




乗れる時間はものの3~40分程度。
だが、時間の長さではない。




俄然モチベーションが最も上がるこのひと時。
乗り終わった後に練習の内容を振り返ってみれば、平均に対し120%から最大140%ほどの手応えがあることも少なくない。




日没後にライディング可能なスポットもあるのだが、この広い駐車場でしかできないトリックがある。




今日はどこまで攻め込めるだろう。
素朴な期待を胸に、心なしかどこかテンションも高め、テールスライドなんて久しぶりにやってみたり。




決まるタイミングは刹那の数分間。
感覚的に「そこ」に差し掛かった手応え。




次の回で・・














・・何が起きたのか自分でも理解に苦しむ。
背面ダブルで、何故?




口の中を切ったか、血の味がやけに苦く感じた。















駐車場のど真ん中、しばらく倒れたまま空を見上げ考えた。
調子の悪い中だらだらやっていた訳でも、意地になって無理やりやっていた訳でもない。




前向きに考えよう。
他の練習に移る転換のタイミングだったに違いない。




次、ランニングレフト。




上がらないよりかは前向きではあるが、半回転回った時に頂点を超えてしまい、跳び箱なみにマシンは後方に投げ出され、左足を挫いてしまった。




今日やるべきトリックはこれでもなかったようだ。




三度目の正直。
スポットを移動し、未完成だが先日デコ君から完成形が見たいと言ってもらえてやる気が甦った「アレ」の続きへ。




こんな感じかな?




地味な微調整という試行錯誤だが、そもそも初めて踏み込む領域。
ほんの僅かなフィーリングの変化でもその度いちいち楽しい。




理想へ駆け上がるべく、ステップ、スキップと楽しくとんとん拍子に行きたいところだが・・




何やら回転中のフロントホイールに、爪先だか踵だかがヒットしたかバルブを直撃しバースト。
銃声の如く爆発音が団地中に響き渡った。




通報されても嫌過ぎる。
今日やるべきトリックは・・・・?




家帰れ




ということなのか?




自走不能になったマシン。
止まってしまった船に舵はいらない。
ライダーは走れないBMXには用はない。




帰ろう。




ただただ、ひたすら上手くなりたい。




それだけ。















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refrain refrain・・

2016-07-21 06:07:33 | Weblog



旬な楽しさに勝るメーク率なし。




7/17(日)
BMXフリースタイル世界選手権 佐賀のRUN




20年以上の付き合いになるスキップさんの、例に漏れない手厚い歓迎は健在。




楽しい時間は自分で作るもの。
去年に訪れた際にお世話になったあれこれを当然忘れるはずもなく、今年も参戦だ。




いい加減(大会で)披露したい背面ダブル。
初メークより丸一年以上経過し、これでも相当上がってきている実感はあるのだが‥




火曜日にメークして以来、どうにもメークできない日が続き、結局最終確認もできないまま当日を迎えることに。













行きのフライトの途中、美しい天海を眺めながら考えたこと。




大会本番で決めることにこの上ないが、練習でもアフターでもとにかく佐賀に滞在中最低一回は決めよう。
勝ち負けではなく、「披露」するんだ。




その発想は、気持ちにいくらかの余裕を生み出せた。




再び降り立った佐賀の聖地。
九州はどこか自分の好きな風情に溢れている。














出走順はCグループの初っ端。
とは言え、Cグループのスタートは午後3時過ぎ。




梅雨明けも秒読み開始?か、猛烈な暑さに見舞われる中、朝一通り流した程度で後は体力の温存に専念した。




前回の小松に引き続き、予選絶好調病は一向に治まる兆しが見えず‥
1往復半ではあったが、シールドワイパーもなんだかんだ大会で決まったのは初めてかもしれない。




自分でも驚いたのは、ここ2~3日やっていなかったランニングレフトが僅か2回目でメークしたこと。
本番での臨場感は、ひとりではなかなか得られないパワーが一気に湧き出る。




旬なものを披露しろ




神の声か、背面ダブルがしばらくの間決まらないのも、これが答だったような気がした。




確かな手応えがあり、予選を3位通過。
だがここからが問題。決勝は大変苦手ないつもの「アレ」。




1  ミ  ス  交  代




決勝10人が2グループに分かれ、5人中1ミス交代で2人上がり。




Aグループ
コオ君 ナオ君 タカ君 河童君 自分。




Bグループ
勇也君 谷川君 成一君 太郎君 祐二君。




この場の雰囲気、高揚感にあと押しされ、無意識に進入速度がいつもよりも速くなっている場合がある。
それで自爆‥なんて教訓を肝に命じ、とにかく落ち着いてゆっくり入ることに専念した。




落ち着き払って何本か綺麗にメークできたが、最後の回でやはり背面ダブルは出せず不完全燃焼。
ここにて敗退。




頭を切り換え、ここからはファイナルの応援を全力でしよう。
ライダー投票はものすごく迷ったが、やはりこの場を支配したナオ君に。




ナオ君優勝おめでとう。
バックワーズの回転軸、形、芸術の域に達していると思います。




旅の醍醐味、打ち上げ。
成一君、河童君、太郎君とのトークは盛り上がり、夜が更けても延々続く。




ぶつかり合うのは、真剣な証拠。共鳴するリスペクトの念。
やがて朝日が昇り始める頃、眠りに落ちた。















早くも佐賀滞在最終日。
睡眠もそこそこに、早く乗りに行きたくて仕方がない。ばたばたとチェックアウトし656広場へ。




着くなり、河童君、谷川君、それに勇也君率いる大阪勢が既にライディング中。
昨日大会で見せきれなかったもの、それプラスアルファが解放感からか次々にメーク。




そろそろ帰る、と言いながら始まるジャムセッション。
この後最低2時間は固いだろう。午前中のライディングの余韻に浸りしばし休憩に入っていた自分の傍ら、場を占めていたのは宮藤君、タカ君、卓馬君のリヤ御三家。




既に結構満喫モードだった自分はじっくり観戦を楽しんでいた。
順次ベストトリックのメークで一抜け、最後に卓馬君のハードトリック残し。




‥満喫?
いや、まだ遠征は終わっていない!




自分にはまだやり残していることがあるだろう?
思い出してみよう。来る時に悟ったことを。




ひとり残され、息も上がってしまいそうな卓馬君の間に飛び入り参戦。
しばらくのセッションを経て‥




背面ダブル、約1週間ぶりにメーク。




やっと見せることができた。大会後だろうが構わない、これで旅が締めくくれるというもの。




続いて卓馬君もベストトリック+攻めのコンボまでメークし、互いに安堵の思いでセッション終了。
太郎君を始めたくさんのライダーが讃えてくれて、最高の思い出はまたひとつ更新された。




昼下がりに切なくもお別れを告げ、空港に向かう列車に乗るため佐賀駅へ。




駅に向かう自走中の強烈な陽射し。
背面ダブルのスランプから抜け出すタイミングで梅雨も明けたのか?




溝がなくなり糸が出る直前のタイヤも、血だらけの脛も、すべて旅が嘘ではなかったことを示す証し。




回想はただただ、




繰り返し、




繰り返し‥















画像提供:野中涼平氏





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水の畔

2016-07-13 21:27:40 | Weblog








7/10(日)
CAVE WAREHOUSE後援 ヨコスカンスクール#51






男は黙って、乗れ。






キャッチコピーはいささか冗談交じりに捉えられたかも知れないが、横須賀の有志達と決めた方向性だ。






「教える」 「教わる」






ではなく、それぞれが自由に、「乗ろう」のスタンス。
気楽さ、自由さがいいオーラを発したか、次から次へと登場するライダー連鎖。






思えばここ1ヶ月の間に訪れた旅の途中、行った先々の地で多くのライダーに相談した「在り方」。






否定、肯定、賛否両論。






この期に及び、未だ迷いのある自分にお叱りを受けることもあり。






毎日考え続けてもいまいちどっちつかずの意思の弱さ。






いざ当日、とあるライダーからの声。






え?
いつもと何が違ったの?






いつもの自分の悪い癖か。
例による勝手に考えすぎ疑惑。






一時の感情で言い放ってしまえば、二度と元通りには戻せなくなるようにも思える、これまで築いてきた大切な環境。






喩えるなら、この世と、あの世。
足下に見える水色は、それらを隔てる三途の川か。






この日、渡っては行けない川の手前で、足を止めた。
そう、それが答。






お越し頂いたみなさん、ありがとうございました。




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雲間の神

2016-07-06 20:26:55 | Weblog


7/3(日)
小松 C3 JAM



毎度お馴染み(?)の弾丸遠征。
土曜日も月曜日も仕事、何もできないこんな野郎も一応社会人の端くれなので。



でも日曜日は休みだろう?一日は24時間あるじゃないか。
日曜休みのみでの小松は行ったことがなかったが‥



考え過ぎて動けなくなるのは嫌だ。
よし、決めた。



行ってまえ!



クラッチスプリングの交換及び遊び調整を金曜日の晩に行ったため、土曜日の朝に試乗も兼ねて最終調整と目論むも、朝起きてみれば憂鬱な雨音。
夕方に最後の悪あがきを自宅マンションのごみ置き場にて。



BMXを買ったばかりの頃に毎日乗っていた場所も、もはや20数年経った今となっては路面の劣化が著しく進んでいる。
当然調子が良いはずもなく、ダメ押しするかのような猛烈なごみ臭。



挙句の果てには狭さ故にごみボックスに激突、気が狂いそうだ。
吐く前にひと風呂浴びて出発。















雨の北陸路。
予報通り?いや、それ以上の大サービスか、視界不良に陥るほどの大雨。




雨天時は小松駅の高架下にて開催との情報は聞いていたが‥
なんともモチベーションを上げにくい状況‥



おや?



おお!!
助かった!



後ほど天気は回復し、いつもの駅前のスポットへ会場は移動。
環境如何でメンタルを左右されている自分の弱さをひしひしと感じたが、それでも救われた。



広大なスペースに屋外ときたら、その気持ちの良さがトリックにわかりやすく現れる。
結果は‥















予選絶好調病が発症し、決勝にて完膚なきまでのノーメークにより榎君に完封負け。
予選6位、決勝7位。



だいぶ調子は上がった感はあったのだが、まだまだ甘いようだ。
顔洗って出直します。



ただ、大会の結果を超えた収穫が今回の航海にはあった。



なんと、「天才」岡村旭君が、20INCHERSの記事について大絶賛してくれたのだ。



面白すぎて夜から朝の9時まで読んだ!



出版したら儲かるはずだ!



John Yullの挑発ネタが良かった!




等々、恐れ多くもかなり過去の記事まで遡り、熟読していただいたご様子。
その時、その時で自分が感じたものを残しておきたい、そんな気持ちから綴り初めて早10年。



時々、〇〇の記事の最後から〇行目が良かった!など細かな感想文を読者の方から頂戴することがある。
誰かに向けて考えを発信している方はわかると思うが、そんな「感想」や「反応」が次へのモチベーションに繋がる。




久しぶりにそう感じた、嬉し恥ずかし40歳。
旭君ありがとうございました。














急ぎ足の帰り道。
西日が沈む日本海を横目に、あっと言う間の日曜日は終わった。



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yokosuka'n school #51

2016-07-05 21:11:58 | Weblog






CAVE WAREHOUSE後援
ヨコスカンスクール#51

7/10(日) 横須賀うみかぜ公園
13:00~15:00

今回はフリーセッションとします!
心行くまで乗り倒しましょう!!




Balancing Act intro - Flatland


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矯正手術

2016-07-01 23:29:11 | Weblog


ランニングディケードの跳び癖。



もっと早く気づいていれば‥



メーク率が上がった、と思っていたのは大きな勘違いだった。
戻れる回数が増えたのは、そもそも間違ったやり方だったのだ。



回る気持ちが先走り、上げることを忘れている。
なまじなんとなく戻りサイドへ行けてしまうのが厄介な点。



上がる前に跳ぶ = 後輪が浮く
それは実に雑で安っぽい動きに見える。



後輪が地面を転がりながら、なおかつ自分が空中を舞うようにこなすのが優雅で、本トリックにある醍醐味ではないか?と思うのだ。
綺麗なランニングディケードをするライダー、マイクS氏やモンキー君等々、あの動きがどうしてもできない。



何故その雑な動きになるか?
うすうす気付いてはいたが、先日のE君からのご指摘で、その「気付いていた点」は間違いなかったことを知る。



原因
踏み切りの際、フレーム荷重ではなく、ペグ荷重になっている。フレームから跳ぶべきところを、ペグから跳ぼうとしている。
重心を置く位置が低い場所にある以上、回った後「上げていられない」のではなく、始めから「上がっていない」のだ。



キャンディーバーを現在封印しているのも、とある方にグランドプラザ(富山)で撮っていただいた写真を見て、あまりのフォームの不格好さに幻滅したから。
リヤは浮き、身体、マシン共に地面に対し完全に水平。下手なバニーホップかと思ったほどだ。



‥ランニングディケードも、キャンディーバーも、できたばかりの頃は後輪が浮くようなことはなかったのに‥



先日帰り道にばったりペニピーさんにお会いした日のこと。
定食屋でその悪い癖を直せない悩みを打ち明けたところ、



左で1からやり直してみたら?



とのご忠告。
右もろくにままならない野郎に、左をノーブレーキで‥?



あなたは、神ですか?



でも、あとあと思ったのは、ペニピーさんのアドバイスは実に的を得ていたということ。
試したところ、当然手始めはギャグでしかない。それでも、やっているうちなんとなく‥?



‥ある?



ないか‥



ん?
日を改めるごとに、ギャグがギャグではなくなる瞬間が見えた。なんか、これも冗談か?1回フレームに足がつきましたが?



なんだか、面白くなってきてしまった。
こんな時は決まってそれまで毎日やってきたトリック達は絶不調に陥る。いつも最低1回はメークさせることをノルマにしていた数トリック、全滅。



これは楽しいものを素直にやれということだ!それしかない!
先日お邪魔した北勢中央公園でも、順調に自己ベストを更新。ただミスった時の吹っ飛び方もかなりのもの、自爆しない程度に。
そして地元に戻り、



6/28(火) 航空公園
2016 2nd ランニングレフト 初メーク。



嬉しいがこれも慣れてくるにつれ、次第にリヤの浮く雑な動きになってしまうのだろうか。
気をつけなくては。



今回学んだものを、従来の右でもできるようになろう。
ペニピーさんありがとうございました。



miss take




running left




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