20INCHERS

RIDING LIFE

綴った大きな1 頁

2013-12-29 10:05:10 | Weblog
執筆が波に乗ると自ずと筆が独り歩きを始める。

前回の記事も然り、キリがなくなりそうだったため中断した訳だが今日紹介するのは、先日坂戸にある屋内パークhouse of pirateさんにて開催された、我等the second flag主催のXmas kids jamでの1コマ?2コマ?いや、もっとか?




イベントそのものについては一切触れない内容だが、悪しからずご了承を。

初めてのhouse of pirateさんを訪れるなり、どうもスルーして中には入れない異彩なオーラを放っているマシンがある。一見単純にストリート仕様だが、やはりどこか不思議な魅力に満ちている。

このパーツチョイスにも関わらずブレーキはフロントのみ、前後には極短のペグ、極めつけはMTB用?と思しき異型グリップ。
まず自分のライディングとイメージを重ね合わせてみた。






cowboy等、瞬間的にバーエンドを手のひらで包むように持つタイミングがあるため、もしかしたらこの形状はベストフィットなのではないか?
使っているうちグリップは向きが変わってくるため、一周均等にこの形状なら完璧だろう。無意識にマシンチェックにのめり込んでいると、オーナーが登場。


‥はい、納得です。
このマシンが醸し出すオーラ、それもその筈なんと過去の記事、安曇野~AZUMINO~でもその時の感動を記した愛知県が誇るフリースタイラー西山君(ex AC company)だったのだ。


西山君はどう採点したらいいのか‥


10年程前にKOGでクールなストリートスタイルで駆け抜け、ジャッジ一同評価について悩みに悩んでいたのをよく覚えている。
また、約2年前に長野で久しぶりにお会いした時もフリースタイル魂は健在、バーホップバニーホップ?(トリック名不詳)で会場ごとかっさらって行った。

その後もフレームのリヤ三角にブレーキレバーを取り付け新たなコンセプトの提示をしていたのも記憶に新しい。
そんな西山君との再会は嬉しく、今回も怒涛の新作ラッシュ。この日一番のテンションを感じた。
ネタとなる手の内を明かすのは失礼なのでトリックの内容についてはコメントを控えるが、是非とも肉眼で見て泣いてほしい。
そのくらいの発想の奇抜さ、待ち焦がれていた。西山君とのトークで、



大会もいいが、大会でなくとも自分の技で歴史を塗り替えたい



そんな一言は自分への喝のようだった。
先輩、格好良すぎです。
恐らく世界でも唯一無二のコンセプトを提示するべく、近々渡米するのだそうだ。
トリックは開拓することに意味があると自負してはいるが、同志の存在に我がライディングにも再び気合いが入った。
忘れているわけではない、誰よりも先に自分がやることに意味がある。諦めて他の誰かに自分が思い描いていたものを我が物顔で披露させられてしまうなんてのは、ライダー人生で最も屈辱的なことだ。


それは俺が最初にやろうとしたんだ!


そんなのは負け犬の遠吠えに他ならず、証明するのがライダーの誇れる姿。また、コピーされるのも大いに結構。
真似をさせたら、その影響力は本物だということだ。
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チキン・ラン

2013-12-25 13:14:19 | Weblog
☆☆Merry Christmas☆☆




こんな自分にも、ささやかなプレゼントか?

ここ数年間で最も動いた一年の大会シーズンも終わり、漸く次のイメージに向けての開拓が思いきり始められる。
だが、それは同時に一年で最もライディングが辛くなる季節、冬の到来でもある。

以前は土日2日間の休みがある週は決まってどちらか1日は地元を離れ、気ままに心の赴くスポットにてライディングしていたが、最近若干の心境における変化があり、開拓を本気で取り組むにはひとりきりで徹底的にトリックと向き合う必要があると悟った。

それからは平日は勿論ひとり、週末も航空公園で単身打ち込むことが増え明らかに手応えが変わった。
今までよりも一歩先へ踏み込んだ攻めのスタンスがモチベーションアップに一役買っている。

そんな中、しばらく前から「まさかね、こんなのできるかよ」と冗談混じりに触りで遊んでいたノーブレーキランニングキャンディーバー。
20INCHERS恒例の歴史の授業になだれ込む訳だが、それは高校生時代毎日ヘビーローテーションで研究していた言わば教科書、BULLYのslowrideに唯一登場するフラット、大好きなペリーマーバーの十八番トリックだ。









遊びだし‥

これは有り得ないでしょう‥

でも‥行けそう?

もう少し高く上げてみる?








‥バー跨げちゃったよ?


やってやろうじゃねえか。
手ぇ付けたら最後。You can't stop.

一生取り組むことなどないと思っていた往年の名作が、あわよくば目の前にちらつき始めている。
羨望の眼差しでビデオを凝視していた昔日の高校時代。あれから20年、ノーブレーキランニングキャンディーバーに挑む日がやってきたのだ。

何日間か昼休みの僅かな時間でかじっているうち金曜日になんと右足がペダルをキャッチし始め、週末でケリをつけてやろうと思った。

いざ時間のたっぷりある週末の航空公園。
しかしそんなに甘くはない。時間を持て余していることが集中力を散漫にさせているのか?いまいち跳べない回が気になり、そうこうしているうちにみるみる体も冷えてくる。

あと少しだけ高く‥ほんの少しでも上げられたら‥
恐怖心が恨めしかった。低迷しているライディングの傍ら、少しでも気を抜くと恐ろしいまでの孤独感、空虚感に押し潰されそうになる。

何もない今の自分にあるたったひとつの支え、ライディング。
唯一自信を持てるものを失ったら、人はどうなるのだろう。考え過ぎ、思いつめてしまう悪い癖に苛まされつつも必死に弱い自分に鞭打っては高度を上げて行った。

すると14:55、2013 7th 遂に初メーク。
まだまだ進入速度じゃチキンだが、とにかく戻ることはできた。
戻りの形は一緒でも決してインアンドオーバーではない。確かにノーブレーキでフロントはリフトアップしたのだ。
言い聞かせるべくバーを跨いだ状態を数秒キープし、達成感を噛み締め左足をペダルへ静かに戻した。

安堵感から張り詰めていたものが一気に吹っ切れ、軽い頭痛すら催したがそれでもまたひとつ限界を壊すことに成功。

ふと心にはその前日にお会いした西山君からの大きな一言が響いた。




自分の技で歴史を塗り替えたい





歴史‥‥






続く
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銀輪特殊部隊

2013-12-14 00:27:15 | Weblog
若干の編集はしたものの、ベースはCAVE WAREHOUSEのレポートのコピペに変わりはないが、ここはご容赦を。




12/8(日)
ヨコスカンスクール#27
~Year end issue~


開校後早2年の歳月が過ぎ、校風においても若干のマンネリ化が表れてしまったか微妙に集まるライダーも減っている。
それは自分自身もひしひしと敏感に感じてはいた。
では、何が必要か?再三にわたり言い続けてきた横須賀クオリティー、うちにしか出せない色か?

ヨコスカンスクール首脳会議は横須賀中央にある行きつけの店「半兵ヱ」にて。
これまで質とは集まるライダー如何で左右されると思いその旨を伝えたところ、「こちらから対象を提示した方が良いのではないか」との意見があり、方針とまで言っては些か難しいかも知れないが、それなりに方向性をはっきりさせるべきだと思った。

それならば。
型にはまらないフリースタイルなライダーが楽しめる、また、そうなりたいライダーに楽しさを贈る気持ちでやって行こうと大方の指針が見えてきた。


そして当日‥

‥思いは届いたのだろうか、目の前の東京湾を挟んだ遥か海の向こう、千葉は茂原からシンプルだが強烈に格好いい乗り方の黒崎大地君の登場。
鬼漕ぎからのテールスライドならぬマシンごと寝かせてのグラインド?(トリック名不詳)を引っ提げてやってきたのだ。








わかるだろうか、このバーエンド先端部の「面」。
絵に描いたようなBMXライダー像に、自分が最もリスペクトしている「乱暴に乗り回す」感覚。
単純に、BMX的に最高にクールだ。
ライダーは自分のライディングに誇りを持ちこうあって欲しい。

フリースタイルとは自由奔放なものだ。そこには◯◯がこれこれこうだから、こうでなくては行けないという理由などどこにもなく、要は「自分はこうでありたい!」という気持ちの現れそのものこそフリースタイルではないか?
そんな自分の思いを代弁してくれているような彼のオーラに感動した。
スクールの枠を飛び越え、自分も含め周りのライダー一同挙って撮影モードに。
遂には通行人さえ立ち止まり、拍手が上がるほどのエキサイトぶり。

今年最後のヨコスカンスクール、最高のセッションに続けてきて良かったと改めてしみじみ思ってしまった。


次回ヨコスカンスクール#28新春号は、2014年1月12日を予定しております。
ライダー様各位、今年一年お世話になりありがとうございました。
来年もよろしくお願い致します。






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いつも出会いは 天の邪鬼

2013-12-03 20:08:19 | Weblog
2013 6th


no hand T-glideの動き、可能性自体は9年程前に気付いていた。
tomahawkがものにできれば誰でもT-glideへの展開に気付くはずだが、これまでの発想で徹底的にメークを追い求めるとこまで踏み込んでいなかった。

何故か?

はっきりこれといった動機は定かではないが、考えられるとすれば当時のアレンジの仕方にそこまでの難易度と独創性が感じられなかったからかもしれない。
T-glideと言えば巨匠Kevin Jonesの看板トリックだ。最近ではTrevor Meyerが見事にばっちりはまったno hand T-glideの写真を公開していたのも記憶に新しい。

そんな、言わば「神」を崇めているからこそそれをそのままコピーするのではなく、そのヒントに基づき自分なりにアレンジするのが礼儀ではないか?
そこで大したクオリティーではないオリジナルだが、なんとか入りの部分において「自分らしさ」が出せそうな気がしてきたのだ。

渡りに船だ。
この際中途半端にかじりっ放しだったno hand入りで仕上げてやろうじゃないか。
だが、いざ本気で取り組み始めたら、意外に戻れない。9年前に手が離せるようになった時点で、あたかもものにしたと勝手に思い込みそこまで追及していなかったのは大きな誤算だった。

まずは個々の動きにおける苦手科目を潰し、最終的に一連のルーティーンに繋げて行こう。
挑戦プランがまとまったら部分部分をばらして僅かな時間を縫って取り組んで行くことに。
朝は入りを重点的に、昼休みは戻りの部分、あわよくばno handのフォームの修正等々、といった具合に。


できぬなら ばらしてみよう 不如帰(ほととぎす)


日々の反復においてじわじわと変化は感じていたのだが、できそうでできない、決定打は出ず早くも冬将軍は訪れた。
ここ連日ライディングスタート時は外気温1℃。日の出も遅くなり、有効ライディングタイムはおよそ1時間。
内、50分は指先等末端が温まらずロクな取り組みができない。


ケリつけるなら今日の昼間が勝負だな‥


日曜日、航空公園に籠もりこれを潰してやろうと決意が固まった。
なかなかいつもと同じく出来かけてはいるものの、メークまでの道程は険しく、時に集中も途絶えてくる。
昼間の日差しの暖かさも、午後3時を過ぎるとthe end.

日暮れまでの残り時間もう1回くたばるか、いや、集中力を研ぎ澄ましてもう1回やってみよう。
すると、数回のトライの後、何事もなかったように初メーク。勿論嬉しいのだが、やはりこの瞬間はいつも呆気ない‥
数え切れないイメトレ、それにあんなに思い描いた理想は、うっすらと月の見える空や落ち葉の積もる並木道と共に、何の珍しさもなくただそこに佇んでいる。

きっとここから酸いも甘いも知り尽くすまで繰り返し、確固たるトリックになっていくのだろう。



思えば、夏に世界一の路面を誇る三田ローカルにお邪魔した際に掴んだ感覚から約4ヶ月、長かった。

ここから洗練させ、使える武器へと仕上げて行こう。





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yokosukan school #27

2013-12-02 20:55:12 | Weblog
さて、今年も残す所1ヶ月。
シーズンを締めくくる熱いライディングスターの登場、お待ちしております。



CAVE WAREHOUSE 後援
ヨコスカンスクール#27

12/8(日)
横須賀 うみかぜ公園
12:00~14:00



悪ガキの恰好の遊び道具だったBMXフリースタイル。
スポーツ、競技化の進むシーンにおいて、たまには「公園にたまっている奴ら」を気どってみよう。

いつだってライダーにはそうあって欲しいと校長自ら願っております(笑)
それでは12/8横須賀で、


僕と握手!!
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