20INCHERS

RIDING LIFE

哀れみの唄

2024-03-12 22:42:10 | Weblog











3/9,10(土・日)
CHIMERA A-SIDE 熊本城




結論から言うなれば、まだまだ険しい道のりは長く続くでしょう。
先に行われた江ノ島FISEにて思いの外予想を上回る手応えだったのを皮切りに、気持ちも仕上がりもペースアップしてきたため、この勢いに乗っかってもっと上がって行こう!そんな昇り調子の(と、思っていた)矢先、まんまと見事に振り出しに戻されてしまいました。




筆舌に尽くしがたい空虚感、トリックとしての出来高としては1%未満でした。
乗った先に何もないのは構わないんです。気持ちが少しでも上がれば、それがこの上ない収穫であり、財産でもあるんです。




まあ、僕にはこの立ち位置がお似合いなのでしょう。
哀れな奴だと笑い飛ばしてもらえればと思います。




ただそれは、裏を返せば「だからまた挑戦に行く」目標がはっきり見えた瞬間でもあります。
これからもずっと大会に出ていられる、そうプラスに考えました。




どん底なら、迷わず上がって行くことだけを考えていられます。
そして、一度上がってみれば、その瞬間は気持ちも上がり優越感に浸れることも身をもってよく理解しています。




一方で、人は、守るものを作ることにより、弱さが生まれることを僕はよく知っています。
ミスを恐れ、中途半端な立ち位置を維持するために難しいトリックに挑戦しない、何年間も大会で出すトリックが変わらない、何となく予選を通れるくらいのポジションで自分を安心させている、過去の僕の姿はまさしくそれでした。




守り通すのにも限界は必ず来ます。
そんな微妙な居場所に何があるのでしょう?




無理やり意地で守り通した先に、そんなに上向きの未来はありません。
大会に出ることや、結果を出すことがたどり着くゴールではなく、あくまでも「上手くなるために」大会を利用させてもらえれば。    




今はそんな気持ちで臨んでいます。




旅に出る愉しさは、大会はもちろんですが、実際現場に足を運ぶことでしか得られない、掛け替えないひと時があります。
ご当地の美味しい食、旧友との再会、今回も然り流星のように過ぎ去るあっという間の記憶、しっかりと胸に刻み込みました。




足早に立ち去る僕の背後に、みるみるうちに離れていく熊本。
飛行機の窓から眺めた遥か遠くに沈む夕陽は、それはそれは切なく瞳に映るものでした。




次回は再会した懐かしい顔ぶれとのエピソードをご紹介したいと思います。
誠二君写真ありがとうございました。


















コメント
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