20INCHERS

RIDING LIFE

フジヤマケンザン

2015-03-23 22:49:49 | Weblog




3/22,23
富士中央公園


この人と乗りたい!!そんな素朴な気持ちから月1ペースで始めたガチ乗り會。
シモンヌ様とラーメン屋にて話題に上がった明是(アカゼ)君。


「今度アカゼ君とこ行かない?」

「よし、行こう!日にちは?」


素晴らしきフットワークの軽さ。それを今月のガチ乗り會にしよう。
アカゼ君のホーム静岡には、予々乗りに行きたいと思っていた。というのは、自分が開催しているスクールやら年1回の大会やらに静岡勢は何度も来てくれていたからだ。

その中で一際ずば抜けたセンスを持っていたのがアカゼ君だったのだ。
ライディングが大変格好いいアカゼ君。こちらのボキャブラリーが貧困なためうまい形容ができないのだが、ニュースクール風ではあるがどこかそれだけでは単純に割り切れない、そんな印象のアカゼ君とライディング後に1度ゆっくり語ってみたい。
行く名目がないなら自分達が作れば良い。JAMは声をかけるだけでできるのだから。

裏方でいろいろとセッティングをしてくれたのは、埼玉時代からの有志、血の気が多いことに専ら定評のある狂犬こと内村「ムッシュ」俊君。彼にも今までも、いや、今もなお何かと支えて頂いている。



いざ静岡ツアー当日、どうにもこうにもご機嫌斜めな空模様。
初めての富士の地に降り立つも、雄大な富士の頂が顔を覗かせることはなかった。

どうにかアカゼ君と合流し乗り出してはみたが、自分達のライディングを待ってたとでも言わんばかりに滴る雨の雫。
敢え無く国道1号線の新富士川橋の高架下へ移動することに。乗り場から駐車場が微妙に離れており苦戦したが、どうにか雨の降る公園からマシンを救出完了。

せっかく2015年一発目のツアーでここまでやって来たのだ。とりあえず乗って本分を全うしたい。
そして先導する静岡勢に追従し、これまた初のスポットへ到着。



え?
こ、ここは‥‥?






とりあえずも何も、かなり贅沢なライディング環境。
全天候型、広さOK、路面OK、雨の日にこれだけのモチベーションを得られるとは。一度は諦めかけたライディング、それができるときたら誰しも夢中で打ち込む。
当然その場でしか得られないテンションはあり、周りに感化されもっともっと高みを目指したくなるのが情というもの。
だが、ある時を境にひとりのライダーの動きが止まった。


‥それは横須賀や埼玉方面にも頻繁に顔を出してくれていたたまちゃんの足の怪我によるものだった。
ただならぬ雰囲気にライディングスポットの空気は一変、事は一秒をも急ぐ事態のため救急車を手配することになり、搬送され最寄りの病院へ。







乗り手の消えてしまったマシンにトリックはいらない。
残された大切なマシンと車が虚ろに佇み、雨に打たれていた。



つい先日に今年で仕事を辞め、その後はライディングに打ち込むとの希望を話してくれた矢先の出来事。
また、つい先程大切なマシンを少しでも雨に濡らしたくない思いから、降り頻る雨の中駆け足で車を取りに駐車場まで戻った、決して古くはない記憶。

それらの回想が切ない。





今自分にできることは何か?普段にはない多くのライダーとライド・コミニュケーションがとれるはずだった、よりによってまさかのこのタイミングで負傷してしまったライダーの分まで頑張ることか。
自分が勝手にそう思いたいだけでしょ?と言われるかも知れない。

そんな中、自分自身空気読めと言い聞かせたくなるようなタイミングで、





2015 4th
windshield wiper 
2往復半、初メーク。


日本初?世界初?定かではないものの勿論それはそれで嬉しかったのだが、どこか複雑な気持ちだった。


…明くる朝、天気も回復した公園で、昨日の雨で濡れてしまったマシンを磨きながら考えた。
初?だか何だか知らねど、誰かの犠牲を横目にひとり手に入れたものに一体何の意味があるだろう。
やっと顔を見せてくれた大きな富士山も、自分にそう問いかけているようだった。

願わくば一日でも早い復帰は言うまでもないが、マシンも我々も逃げません。安静にして完治した暁には、また一緒に乗りましょう。









当初仕事の都合により、土曜日しか来れないと言っていたアカゼ君。
急遽日曜日も乗れるようになったらしく、嬉々とした表情のもと出てくる出てくる引き出しの深さ。
またもや午後から降ったり止んだりの生憎のコンディション。しかしアカゼ君は、降っていようが路面が濡れていようがそんなこと気にもせず、乗る!乗る!乗る!
食わず嫌いをしない、とりあえず何でもやってみようという姿勢の大切さ、勉強になりました。


静岡ローカル戦士のみなさん、大変濃い2日間をありがとうございました。
またセッションする機会があれば、よろしくお願い致します。





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