すでに書いたことがありますが、私の実家は山口県のH市のはずれのN村です。60メートルほどの山の中腹に家がありました。ミカン畑と、食糧難に備えたサツマイモ畑に囲まれたささやかな家でした。そこから見晴らす瀬戸内海は父のご自慢の景色でした。
かなりの坂道を登って家にたどり着くのです。登り切ったところに4坪ほどの見晴らし台(父のご自慢です)の平地があって、夏は涼み台が置いてありました。冷房などない時代ですし、夕なぎで風もやみますが、9時10時になると涼風が吹き始めます。戦後、蚊取り線香さえもない時代がありました。ミカンの外皮を干したものをくゆらせて蚊取り線香がわりにして涼んだものです。
ダブルベッドほどの手作りの涼み台に大の字に寝っ転がって、見上げると、空一面の星空です。スーパーマーケットはまだなく、「よろずや」でした。不便と言えば不便ですが、電灯も60Wの裸電球、ネオンなど想像さえできない田舎です。ただその闇が、星明りを際立たせておりました。何とか星雲の流れ星とニュースになるものが、どれほどの流れ星なのか知りませんが、自分の庭から数えきれないほどの流れ星に願いをかけようとしたものでした。
わが家から見る星空が一番だと思い込んでいました。ギャフンでした。
父は夏休みなどに、子ども孫などを呼び集めるのが好きな人でした。ある年。父母の結婚何年の記念だとか言って、例によって招集がかかりました。秋吉台の国民宿舎を借り切っての集まりでした。8人の子供とその孫たちと、満員でした。
騒ぎつかれ、飲みつかれ、寝る前に外に出ました。そこの闇。人工的な灯など何一つない暗さの空で、それこそ降るような星空でした。
わ~あ!!空より星の方が空間を埋めてるね!!
素晴らしい体験でした。
これ以上の経験、明日に続きます。
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