おせっちゃんの今日2

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「ぞびく」という言葉

2022-10-07 14:52:45 | ふるさと自慢

「ふるさと自慢」というカテゴリーにはふさわしくないのですが、私には懐かしの山口弁です。

今朝のことです。出かける夫の身支度を手伝っていました。故郷を離れて年数の経った私は忘れ果てていましたけれど、どういうわけか不意に脳の神経がぱっとつながって、思わず口をついて出てきました。
「ほら、裾を折りあげないと”ぞびいて”いますよ。だらしがないよ」
「え?今何と言った?聞いたこともない単語だったよ、何語?」
鬼の首でも取ったように機嫌よく言い募ります。

「ぞびいてる」と言ったのよ。この単語知らないの。正しい山口弁。今の状態で説明するならば、「ほら、ズボンの丈が長すぎて、裾が地を這ってるよ。ちゃんと折りあげなくてはと言ったの」。このごろ、あなたは運動不足で、食うだけ食うから、腹ばかり膨らんで、ズボンがずり落ちるでしょう。みっともないよ!!  言わずもがなの着こなし講座。

ふるさとを出てから長くなっていますから、まあ、標準語らしきものはしゃべれます。でも時に、本当に思いがけない時に、思いがけないことが切っ掛けで方言が飛び出てしまうことがあるのです。
夫は東京生まれ。私の時ならぬ方言に素早く反応。にやにやしながら、何語?とケチをつけるのです。

正しい山口弁です。笑うけれど、標準語で、今私の説明したニュアンスを一言で説明できる単語がありますか?ないでしょう。標準語は味がないよね。文化程度が低くない?

負け惜しみめいた、名口答えをするのです。


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