昨日(12月5日)の「折々」は面白く読めました。老人の健康の秘訣というか、開き直りというか。
『健康でいたい。そのために何をすればいいか、という課題は全てストレスになります。ーーー健康を害しています』 横尾忠則
歳がいくと、目も耳も息も、ハンディキャップだらけだ。健康を取り戻そうとするのは、そもそも老いる体への反逆。そこで「ハンディこそ僕の自然体」と思うことにした。目的など掲げず、シンプルに「快食快便快眠」、そして絵を描くこと。
きっと横尾氏もいろいろやってみた挙句、老いの老いていくスピードには勝てないと投げ出されたに違いない。やけっぱちに達した結論が、「快食快便快眠」と自分のこよなく好む絵を描くことだけでこの先生きていこう!と思い定められたのでしょう。とは言いながらやっぱり未練はあって、体操など試みたりはしていらっしゃるかも。(失礼!!)
94歳まで生きた姑は、9月の敬老の日が近づくと、不機嫌になる人でした。敬老の日が近づくと、テレビニュースなどが、全国の積極的、元気老人を取り上げ持ち上げ明るく、幸福そうに最良の笑顔を作り、インタビューなどに取り上げられているのが気に入らないのです。わたしだって! でも誰も褒めてくれない、との不満が積み重なるようでした。
金さん銀さんなどに負けてはいないのに・・・と勝気に思っていたようでした。