昨日のことです。玄関からピンポ~ン。出て見ると(第六感が働いたのかドアーを開けずにドア越しですが)作業着(何かの団体の制服のような)を着た男性が見えます。そのまま「どんなご用?」と聞くと
「どんな御用?」
「なんとかかんとかの検査のことで・・・」
「説明が良く分かりませんけれど」
「先日、郵便受けに説明のパンフレットを入れておきましたが、見て頂けましたか」
「心当たりがないのですが」
「ご近所で近々工事をします。スマホなどの電波を強くするための工事をするのですが、工事の影響でテレビの見え方に害が現れるかもしれないのです。そのことを事前にお知らせして回っているのです」
「説明が良く分かりませんけれど」
「もう一度パンフを見て頂きたいのです。受け取ってください」
夫もいることだし・・・とパンフレットだけ受け取りました。
「検討してみてください。1週間後くらいにもう一度参ります」
もしテレビに障害が現れた時にはどんな改善手段をとるのかと質問すると、配線などを調べて不良個所に器具をつける、とのこと。
説明があやふやだし、修理のためには家に上がってもらうことになるではないか、これは怪しい、とにかく引き取ってもらう。
今朝、息子Kに電話。パンフを見ながら事情を話し、「こんな事ってあるの?」と訊きました。
「無視しなさい。怪しい!」
「電波を強くする、そのためにテレビが不具合を起こす、そんなこと聞いたこともない」
「大体そんなことが起こって各家庭に改善の工事をするなどという大事を、そんな下請け会社が訪問でやるはずがない。dokomoなり、auなりから封書で正式なお知らせがまずはいるはず」
「何にも分からない年寄りをだます恐れおおいにあり、無視して断れ。駄目だよ。甘い顔していては」
「家内に招き入れるなんてとんでもない」
「1週間後に来たら、もし本当にテレビに不具合が起きたらその時点で、対処します、と断れ」
いつもにこにこがトレードマークのKにしては真剣に、声も大きく厳しく、言います。
はいはい、自分では分からないことだし、受け答えがどうもあやふやだし、怪しいと思ったから電話したのよ、ちゃんと突っぱねるから安心して、と電話を切ったのでした。
人を見れば泥棒と思え・・・人間性善説を信じたいおせっちゃんには、悲しいことですが、おれおれ詐欺も無くならない世の中です。詐欺で治まらず、殺人事件も起こる世の中、やはり厳しく、賢い 意地悪ばあさんになるように油断なきよう暮らさねばなるまい。