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おせっちゃんの今日2

こちらでお仲間入りいたします。
よろしくお願いいたします

文字の上手下手

2020-10-23 15:09:37 | 区民センター

午前中、17・18日に行われた作品展示会の反省会に、区民センターを利用する者の懇談会を兼ねて意見を交換しました。作品展示会というのは、センターの施設を使って活動するグループの方々の作品を展示、広く沢山の方々に見て頂くお祭りです。
コロナ禍の最中である今年は、止めたい、いや、やはり発表の機会は欲しいと意見は二つに割れましたが、例年の半分ほどのグループが出展、場所も小規模にして実行したのでした。
書道・絵画・木版画・俳句の会・生け花の会などの力作が並びました。鑑賞のお客様もかなりの出足でした。

絵画グループには。97歳の男性の方が出展、93歳の奥さまの介護をしながら頑張っていらっしゃるのだそうです。そのほかの方々も、好きなことに打ち込んでいらっしゃるようですし、やはり発表の場があることは嬉しいとのことでした。

来場なさった方には、ご覧になった感想をコメントで寄せていただくのですが、この度は次のようなコメントがありました。

「書道の作品が素晴らしいので一層そう感じたのかもしれませんが、俳句の短冊や色紙の文字が見劣りしてせっかくの俳句が興ざめしてしまうようなものも見受けられ残念に思いました。上手に書く人にお願いしてはどうでしょう」。失礼ですがとの断り書きとともにでしたが。

俳句グループの方が反論。
「僕も悪筆なのですがねえ、そう言われると小さくなってしまいますが、言わせていただくと、俳句の先生は”字は個性”とおっしゃって、自分で書くことを勧められます。でも上手な字のほうがいいことは確かでしょう。来年はもう少しましなように練習します」とのことでした。

私もメールなどはしないと手書きの手紙ハガキに拘るじいじフレンドとはまずい手書きの手紙にします。高校の頃までは、下手ですけれど、選択科目では書道を取っていましたし、まあまあましな字を書いていました。大学に入って、教授の読み上げる文を、速記する授業が多くて、(その頃はまだ戦後の教育情勢は固まらず、教授は、自分の論文を読み上げて、筆記させる授業が多かったのです)勢い文字は速さが一番、自分流に勝手に省略した、大変な代物になってきました。母が「おせっちゃんは、字が上手いと思っていたけれど、さっぱりじゃねえ」と嘆いたものです。
それがもとには帰らず、おまけに加齢の手先不自由が加わり、見られたものではない文字を今書いています。
漢字もなかなか出てこなくなってしまいました。じいじフレンドに書く手紙も、美しさからは遠いものになってしまいました。時にパソコンで打ちます。この方が美しいです。まとまっています。でも私の味はありません。そのまま出す時は「ごめんね、機械文字で」と謝りの言葉を添えるのです。

もしも俳句の短冊が、全部パソコン文字で発表されたら・・・それが「美しい」とおもわれるかな。


箱根・御殿場文学歴史散歩

2020-10-21 14:50:18 | 区民センター

日照時間がごく少ししかなかった今年の10月も、やっと本格的な秋に入ってきたのか、昨日今日と爽やかないい日です。
どこか行きたい!! 遠くでなくてもいい!! ぶらり都内散歩でもいい!! 切実に思った今朝でした。

そんな気持ちをいやがうえにも大きくするのが、今日の区民センター・コミュニティー部会の文学(歴史)教室です。
今日は行き先は箱根です。と言いたいところですが、いえいえコロナ禍の日々です。人気教室のバス一日現地見学コースはできません。講師に、元世田谷区立文学館の事業部長をなさり、今は高志の国文学館にお勤めの生田美秋先生をお招きして、映像と、講義での散歩です。

富士屋ホテル

明治11年(1878)日本で初めての本格的リゾートホテルとして開業。当初は外国人専用でした。今はそうではないのですが、外国のお客様が多いホテル。ところがこのコロナ禍、お客はぐんと減っているとのこと。gotoトラベルで豪華に行くとしたら今が狙い目とのこと。(冗談ではなく)。3年かけてリニューアルしたばかりだし、有形文化財の建築物に泊まり、かつて宿泊したヘレンケラー・チャップリン・ジョンレノンなどを偲ぶのはいかが。先生が集めてきてくださったパンフレットと、写真とで建築の豪華さも学びました。

星の王子さまミュージアム

生田先生は、童話がご専門の先生です。星の王子さまは、子供の読み物の中に分類されているけれども、王子の発する言葉は、人生経験の少ない子供には分かりにくい、奥深い言葉が多い。大人になって読み返してみるといいものとのこと。
言葉のいくつかを解説してくださいましたが、はい、なかなか人間観察の深い言葉でした。

ミュージアムは敷地も広く、作者・サンテ=グジュペリの暮したヨーロッパの家並みなども設えてあって、散歩にもいい所です。

東山旧岸邸

岸信介の自邸。晩年の17年間を過ごした。吉田五十八の設計。伝統的な数寄屋造りの美と現代的なすまいとしての機能の両立を目指し、見事に実現した建物。見学の価値あり。庭も美しい。
管理を「とらや」が受け持っているため、隣り合って「とらや工房」があり、和風カフェと人気。

庶民からは、ちょっと遠い存在のようですが、自由に、また入館料を払えばはいれるもので、見る価値はありそう。
ますますどこか行きたいの気持ちが高まった。先生の写真とお話では、やはり物足りない。「行きたい」虫が騒いだ今日の講義でした。

 

 


ラジオ番組のインタビューを受けた

2020-09-18 12:57:39 | 区民センター

82年の人生の中で初めてのことを体験しました。「エフエム世田谷」というラジオ局が代田区民センターを紹介すると取材に来たのです。
世田谷区内には12の区民センターがあり、それぞれを「運営協議会」が運営しています。その12の区民センターを順次紹介していこうという番組のようです。

私は運営協議会の「コミュニティー委員」に加わっています。故郷の父母舅姑をあの世に送り出してから、お友だちに誘われて委員の仲間に加えてもらったのです。はっきり覚えていませんが、15年(いえ、20年?)居座っているかもしれません。居座りが長くなったということは歳とったということです。そろそろお役に立つどころか、迷惑をかけかねない心身になってきておりますが、古いと言うことから「コミュニティー事業委員会委員長」という厳めしい肩書を背負っています。

今日は代田区民センターのコミュニティー委員会がどんな働きをしているか、どんなイベントを企画しているか、他にはない特徴的なイベントは?などの質問に答えるものでした。運営協議会 会長がほとんど答えてくださいましたので、目立つ失敗もなくどうにかこなせました。

先日、妹のらい太が苦笑いをしながらこんなことを言っていました。らい太は東京友の会に長く在籍し、パソコン関係を受け持っているようです。コロナ禍の中、ズームでのオンライン授業をしたのだそうです。かなり自信を持ってのことだったようですが、あとで聞き直してみると、まあ、説明はくどい、言葉は山口弁に傾いている、参った参った、とのことです。

今日のラジオ番組インタビュー出演(大袈裟!)で、らい太を思い出しました。
う~ん、山口弁が出ていたかなあ、くどくど時間ばかり食っての説明だったかなあ、と思うのです。みっともないかな、心配心配。

まあ、いいか。ラジオだから私が見えるわけではなし、小さなラジオ局、聞く人もあまりいないでしょうし。

 

 


区民センター植物教室

2020-09-16 13:34:18 | 区民センター

区民センターのコミュニティー講座・植物教室が行われました。例年、1日目に2時間の事前講義、2日目に近郊の植物園などを訪れて字際に野草を観察するバス一日旅行をする教室です。
それがコロナの影響でバス遠出は出来ず、教室で講師から身近な植物の話を伺う講義に変更しました。実行しても、ウイルス感染を恐れて参加を希望する人が集まらないかもしれないと心配しましたが、定員いっぱいで実行できました。講師をお願いしたのは、世田谷自然環境保全の会の方でした。
区民センターの一番広い教室を使い、満席の半分に定員制限をし、マスク着用、体温測定、手のアルコール消毒をお願いしての開催です。

講師は、「お散歩植物教室」と銘打って、ごく身近にみられる植物のあれこれを取り上げ、その巧みな生態を話してくださいました。

第一部  「似て非なるもの」

気を付けて見ると、ほとんど同じものと思われるほど似た花があります。私どもは、ひとくくりにしてしまって一つの名で呼んでしまっていることもあります。

ここから写真を見せながら、細かい違いなどを説明してくださったのですが、それがかないませんので、一つ二つ例のみあげてみます。

● 芙蓉・タチアオイ・ハイビスカス・むくげ
● 孟宗竹・真竹・ハチク 
● 竹と笹
● アヤメとカキツバタ など。

第2部  お散歩植物学

いろいろな興味あるお話でしたが、これも映像を使ってののお話が多く、ここで書くのが難しいのです。ごめんなさい。
先生が大半の時間を使って話してくださったのは、動けない植物がいかにして自分の種を広く繁栄させていくかということでした。

1、ひっつき型

ミズヒキ・コセンダングサ・クッツキムシ・など
実や実の付いている茎に棘や針を持っていて、動物の毛にくっついて遠くまで移動する。

2、食べられ型

烏瓜や柿などは種の周りを甘いゼリー状のもので包んでいる。食べた動物ののど越しを容易にしている。食べられた種は、動物とともに遠くまで行き、糞とともに出る。糞は肥料になる。

南天・・・赤い色で小鳥を誘う。一羽にみんな食べられては困る。実に軽い毒を持つ。小鳥は少し食べたらやめる。

3、自助散布

ホウセンカ・ツリフネソウ・ゲンノショウコなどのように、自分で莢をポンと割って、種をとばす。

4、重力散布

どんぐりのように、重力で落ちる。落ちたら転がる。

5、風散布

トウカエデのようにプロペラをつけて、風を受けて飛ぶ。

6、水散布

ヤシの実。水芭蕉など。波に乗って海を越え。流れて下流へ。

 

こういう話をすると、感想に「植物ってうまく考えているんですねえ。賢いのですねえ」とほとんどの方がおっしゃいます。でもこれは違うと思うのです。植物は考えてはいません。
大方の植物は自家受粉はしません。他との交配で、多様な子孫が生まれます。その多様性を持ったものの中から、環境に順応し、強きものが生き残ります。生き残りの中で、また多様な種類が生まれます。順応性に優れた強いものが生き残ります。こうしたことを繰り返すうちに、より強いものが生き残るのです。との結びでした。

10月下旬には文学教室を開きます。やはり遠出はできませんので、講師の写真を使っての講義になります。