UENOUTAのお絵描きとかブログ

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転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 1077

2024-04-30 23:57:14 | 日記
 世界はとても慌ただしい。それこそこの世界はもう崩壊のプロセスを進んでる。扉が出て、後はあの扉をどう開くか……なんだ。今の私なら本当の楽園……そこへと繋げる事は……できなくはない。
 
 いやそのやり方はもう分かってる。最後のピースが必要だ。私の周囲の仮想モニターには沈んでた街があられたのが見える。砂がドンドンと増えていって、世界は実はあがってた。けどそんな中でも、擬似的に私が再現した都市核によって、埋もれてた町は上に上がってきてたんだ。この事実はきっと誰もしらないだろう。私だけが知ってることだ。
 
 私が作り上げた都市核を町の核へと収める。それによって、完全に儀式の条件は完成する。あとは……
 
『『『なぜだ!? なぜだ!? なぜだあああああああああああああああああ!?』』』
 
 そんな声が空からきこえる。それは肉体も失い、行場もなくした魂の声……教会の奴らの苦しげな叫び。自分たちがこの世界の唯一の支配者やら理解者やらの顔をしてた教会の奴らは死を軽く考えてた。
 
 だって楽園の扉を開けば、そっちで復活出来る……とでも思ってたからだろう。実際ヌポポとかのトップ達はその算段も準備もしてただろう。けどそれ以外のただ命を落とした奴らには実は救済処置なんてのはない。いや、確かに霊は輪廻の輪に加わっただろう。けど、楽園でその魂が復活を遂げるみたいな保証はないのだ。少なくとも、この世界の契約にそんなのは発見できなかった。
 この世界の命……全てが保証されてる……みたいなのはなかったのだ。そしてもしかしたら私が正しい手順を持ってして、扉を封印を解きつつある今……教会の奴らは自分たちが扉に拒否されてるのに気づき始めたのかもしれない。
 
 見えない魂……それらはもしかしたらこの世界にまだ留まっていて、扉が開くのを待ってる状態だったのかもしれない。普通はそんな事はないが……教会がなにかそんな細工を教会の関係者にしてたとしてもおかしくはない。
 でもそれは……
 
(それはきっと行き過ぎた所業……だよ)
 
 私はそう思う。だってこの世界の魔法はそんなに進んでるとはいえない。競争がなかったからか、それともただ単に時間の問題か……この世界の魔法はお粗末というほかない。
 それなのに魂にまで影響をできる術式を組んでた? それははっきり言っておかしい。技術とかは地続きのはずだ。一気に進歩するにはそれなりの理由がいる。けどこの世界にはそんなの……
 
「いやいいか。私が送ればいいだけだし」
 
 それに丁度いい存在もいる。そうメタリファーである。アレにはこの世界の不完全を留める存在として神が捕らえてたわけだけど、もう必要ないだろう。なら、開放とともに、世界においたしてきた教会の奴らの魂……それらを送ってもらおうと考えた。楽園ではない。輪廻の輪へと……時空間と輪廻は関わりがあるみたいだからね。

ある日、超能力が目覚めた件 437P

2024-04-29 19:27:56 | 日記
「いい! 夕食まで部屋でしっかり勉強してるのよ。すぐに呼びに来るからね」
「……はい」
 
 強く言われて、結局野々野小頭は自身の部屋へと続く階段を上がる。この家には外に出る導線として、表の玄関とキッチン横の裏口がある。けどどっちも母親は気にしてるだろう。実際キッチンの近くの裏口はそもそもが使えない。なにせ母親がそこにいるんだからもしも外に出るとしたら普通なら玄関一択になる。
 けど母親はリビングとかの扉を開けて、しっかりと音とかを気にするようだ。階段から降りるとき、どんなに気を付けても「ギシ、ギシ」と鳴ってしまう。それに玄関の扉だってガチャ……という音がする。実際どっちにもそんなに大きくはない。テレビの音とかでかき消される程度だ。
 けど気にしてたらちゃんと聞こえるくらいの音量ではある。扉もあけられてたらよりちゃんと聞こえるだろう。野々野小頭は階段を上がりきってスマホを見た。それは知り合った大学生たち……大川左之助たちのチャンネルである。今やぐんぐんと視聴者が増えてるそのチャンネルは、どんなテレビよりもまともに映像を流し続けてくれてる。だからこそ、どんな状況なのか……それを知るためにも誰もが彼らのチャンネルへと押し寄せてる状況だ。
 なにせ彼等以外はもうほぼ映像がない状態になってる。きっと現場まで来てたんだろうけど、おかしくなってしまってどこもかしこも映像を伝えることが出来なくなってしまったんだろう。大手の地上波のテレビ局とかなら、何回も人を送れそうだけど……それをしてないところをみるに、誰もが現場に行くのを拒否してるのかもしれない。
 どうやらテレビのジャーナリズムというのは死んでるらしい。真実をなんとしても放送するんだ!! とかいう心意気……それはなくなってるという事だ。けどそんなのはこの国に住んでる人たちならみんなもうわかってる事だろう。
 
 ネットが普及してテレビから情報の取得手段が取って代わられたくらいから、テレビの不正が取り沙汰されることが多くなった。それで真実に目覚めた人たちがたくさんいた。昔はテレビは真実を伝えてると思ってた。けどそんな事はなく、真実を求めてネットに行く人達がいっぱいいる中でも、テレビはどうやら何も変わってない。
 まだ国民を馬鹿だと思ってるらしい。嘘、捏造……そんな事ばっかりやってたから、沢山いるテレビ局の中には「嘘でいい」という考えが広まって自身を危険にさらしてまで真実を放送しようって気概はどこのテレビ局にもなくなったらしい。むしろ動画サイトの方なら大川左之助たち以外にも今も生放送をしようとしてる人たちが増えてる。
 
 もちろんその人たちは面白がって……というのが大半だろう。けどそれでも危険を承知でやってるのである。よっぽどネットの方が真実があると皆思うだろう。
 
「うわ……」
 
 そんな声が野々野小頭はでた。なにせ……だ。なにせ今まさに動画の向こうではパトカーが爆発してた。どうしてそうなったのか……は流石に野々野小頭にはわかんない。けどそんな事になってるのは確かだ。そしてその音とかは動画の中だけではなく、リアルの方でも遠くの方からその音が聞こえてた。わずかに振動したような感じもした。
 どんどんとサイレンの音は増えていってる。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 1076

2024-04-29 19:21:13 | 日記
『勿論、エネルギーさえあったら私でも世界を作れるかもね』
 
 私はそんな感じの返答をした。なにせ世界を解明したのである。まあこの世界が前提として完璧な世界じゃない。実際完璧な世界とはなんだ? って気もする。けどある意味で完成形に近づける事はできると思う。
 
 だって不完全だけど、そこを補完すれば完璧に近づくってことだからね。だからもしかしたら世界を私は創造できちゃうかもしれない。まあそんな事をする意味も無いんだけど。
 
『冗談はさておき、落とし所はあるのでしょうね』
『勿論。もうこの世界での物語はクライマックスだよ』
 
 私はアイにそう言ってあげる。最後まであくまでも私達はこの世界の人たちの手助けをするのみ。それに変わりはない。色々と途中主役に取って代わろうと勇者とかはしたかもしれない。
 
 けどやっぱり最後に選ぶのはこの世界の人たちでないといけない。この世界ととともに歩んでた滅びの道。私達が来たことでそれを回避できた? いや違う。確かに私達はこの世界に多大な影響を与えただろう。
 
 でも……だ。でもそれだけじゃない。結局、自分たちの道を選ぶのはこの世界に生きる人達。わたしたちはあくまで部外者って事を忘れてなんて無い。決断……選択……それにはしたがって来たつもりだ。
 
 もしもこの世界の人たちが、世界の命運というか……その先に絶望しか見てなかったのなら、私達はそもそもがこんなに彼らに肩入れなんて知なかっただろう。ネナンちゃんというサンクチュアリを見つけた時点でそれを強引に奪って世界を渡ることだってできた。
 
 けどそれをやらなかったのは、この世界の……普通の人達が絶望なんてしてなかったからだ。こんな世界でも……彼らは一生懸命に生きてた。こんな終りが見えてる世界でも、砂しかなくても……それでも懸命に生きて、わたしたちの様なよそ者にも優しかったからだ。
 
 それは別に皆意識してたわけじゃないのかもしれない。ただ心のままの行動。でもそれもまた、一つの選択。それによって私達の協力を得られた。
 
『今、私の中にはこの世界がよく見える』
 
 それはこの世界の結末……そしてそれ以降に示されてる道。どれを選べば何の道が開くのか……全部だ。いつの間にか、空の扉は全ての玉が白く輝いてる。砂獣とかが得てた筈の都市核は赤く表示されてたはずだろう。
 そしてそれらを取り返したわけじゃない。でも考えてみてほしい。私は沢山の鬼のエネルギーを取り込み、元々が圧倒的なエネルギー量に、さらにこの世界で私は成長した。
さらに言うと、G-01に搭載されてるユグドラシルシステムはエネルギーを完璧に変換できる。
 
 もっと言えば私の有り余るエネルギーとユグドラシルシステムを使えば、擬似的に都市核を再現するなんて事……造作もないということである。なにせ全てのデータは得た。全ての都市核の街の識別番号……そのパスワード、全てを私は分かってるのだ。

ある日、超能力が目覚めた件 436P

2024-04-28 20:02:27 | 日記
「まちなさい小頭! どこに行こうとしてるの!?」
「だって……」
「だめよ。今は外に出ちゃだめ。危ないの!」
 
 そんな風に一つの民家で親子のやり取りがあった。それをやってるのは野々野小頭……足軽の妹である。そして二人の兄弟の母親が彼女を止めてる。
 それはそうだろう。いまやテレビのニュースもそうだし、ネット上のニュースもその話題でもちきりである。しかもそれが自分たちが住んでる街で起きてるのだ。
 外出を許すわけがない。これがまだ日本の中でも遠く離れた場所なら、関係ない……とか思えるだろう。九州の人が北海道で起こった事件を他人事だと思うように。遠く離れてたら、自分のことに思える人のほうが少ない。
 自分には関係ない……そう思うのが普通だろう。けど今回はそんな遠くじゃない。むしろ目と鼻の先である。なんなら、玄関を一歩出るとすでにおかしくなった人が居てもおかしくなんてない。
 
 そんなのは野々野小頭だって分かってる。母親の心配してくれる気持ちだってありがたいって思ってる。でも見てしまったんだ。友達があの場にいるところを。
 
(あのバカ!)
 
 とか思った。実際この事件が草陰草案の耳に届いたら彼女はすぐに現場に行こうとするだろうということは簡単に想像がついた。だってじっと知てられないやつだ。それを小頭は知ってる。
 別に救助活動とかを率先してやったりするやつか? というとそうじゃない。募金とかにもけちくさいやつだ。流石に今のようになってからはコンビニのレジにある募金箱に財布の中身を全部ぶちまける……とかそんな事をするようになった。
 
 あれはあれでなかなかに嫌味だと思う野々野小頭である。だってアレは別に草陰草案は本当に募金のお金を待ち望んでる貧しい人たちを思ってるわけじゃないのだ。
 自分は財布の中身を全部あげるくらいに慈悲深いですよ――という草陰草案の聖女アピールなのだ。前の草陰草案を知ってる野々野小頭からすれば「はあ!?」である。
 あんた前は10円だって入れたくなさそうだったじゃん……である。けど今や有り余る程に金を得てる草陰草案である。しかも殆どは電子決済だし、むしろ財布の金は見せびらかすために常に数万を入れてるくらいである。 
 だから草陰草案にとってはそんな金を募金しても痛くも痒くもない。そんな計算に満ちた聖女(笑い)の草陰草案だが、そのムーブには余念がない。
 きっと褒められたり、崇められたりすることに一種の快感を覚えてるのだろうと野々野小頭は思ってる。だからこんな自体はむしろあの草陰草案は――
 
「きたああああああああ!!」
 
 ――とか思って飛び出していくと思ってたんだ。そしてそれはその通りになってた。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 1075

2024-04-28 19:57:08 | 日記
 私はG-01をある場所に向かわせる。まあ大体想像付くだろうが、ネナンちゃんのところである。私はどうあってもこの世界では部外者。いや一時的に私をこの世界の者……と誤認させることも今の私には可能だろう。
 なにせこの世界のシステムを私はもう完璧に把握してる。だから出来る……けど、それでも代えがたい存在は居る。そう、それが『ネナンちゃん』である。
 彼女のサンクチュアリという特性というか、存在価値……それは無理だ。今の私でもサンクチュアリを私に移乗やら譲渡は無理だし、その存在だけは誤認させる事はできない。
 世界にサンクチュアリ者はたった一人。そして世界はそれを知ってる。当たり前だけどね。世界がそれを知らなくてどうするんだよっことだし。
 
 だから私でも変えを利かすことができないネナンちゃんのところへと飛んだ。一足だ。それで十分。私はネナンちゃん達が見えてくると、腰のブースターを調整して優しく地面に降り立つ。とりあえずメタリファーはもうちょっと勇者達に任せておこう。勇者の方にもなんか世界から供給させてるエネルギーを正しく変換して与えてるから、ジャル爺達と協力してくれれば倒す……まではいかなくても持ちこたえるくらいは出来るだろう。
 
「ジィゼ様?」
 
 ネナンちゃんがそんなふうに私を呼ぶ。子どもたちはG-01って言いにくいみたいで『ジーゼ』とか『ジィゼ』とか呼ぶ。どうやらかなりネナンちゃんも無茶やったみたいだね。
 結構彼女はボロボロだ。私じゃないと気づかないだろうけど、彼女の存在……それに傷が入ってる。きっとサンクチュアリの権限……それを無理矢理行使し続けた結果だろう。
 彼女は確かにサンクチュアリというこの世界の重要人物だけど、まだまだ幼い。サンクチュアリには世界の愛が与えられる。でもそれを受け止めるにはネナンちゃんはまだ幼い。
 だからこそ無理しない範囲でやることか望ましいんだけど、状況が状況だけにしかたなかっただろう。結果的に彼女のおかけで沢山の人が助かってる。
 
『どうやら世界を解明できたと見てよいのですか?』
 
 そんな通信が入ってくる。アイのやつがなかなかにぼろぼろな姿はちょっとウケる。けどそんな事をいったらまた嫌味が飛んでくるだろう。きっと「いつまで待たせる気ですか?」とかね。
 だから私は余計な事は言わずに肯定だけしてあげた。