UENOUTAのお絵描きとかブログ

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ある日、超能力が目覚めた件 435P

2024-04-27 20:14:06 | 日記
「離れて! 離れてください!」
 
 草陰草案がそんな風にいう。けど流石にそんな小娘の言葉を警察の人たちが聞くわけ無い。彼らは彼等で市民の安全を守る……という使命がある。自分たちが下がってしまったら、それこそ次に被害を被るのは一般人だという事がわかってるからなんとかして自分たちが止めないと……おもってそうだ。
 
 けどこの事態ではその考えは危ない。なにせ力は無差別なんだ。そして普通の人達は『力』に対して無防備である。なにせ力に対してなんの反応もできない。だからこそ草陰草案も離れて……といってるが、混乱しだした警官隊の人たちにはその言葉は届かない。
 
「やめろ!」
「どうした!?」
「おい……あ……ああ……があああああ!!」
「うわああああああ!?」
 
 さっきまで自身とともに仲間の暴走を止めようとしてた仲間……同僚……そんな彼らもいきなり苦しみだしたと思ったら、そんな仲間に押し倒されたりした。それから噛みつかれたりしてる人もいるが……
 
「むちゅーむちゅー!」
「うわ!? なんだ!? うわわあああああァァァァああああむちゃー!!」
 
 なんかヘルメット……バイクとかの普通のヘルメットとは違って顔の前に透明な板があるような……そんなタイプのヘルメットがガシガシとぶつかり合う音がなってる。けどそれをおかしくなった人は意に介さずに同僚にキスを迫りだしたやつがいた。それは勿論男である。もしかしたら胸に秘めてた劣情……想い……そんなのが表層に現れて来たのかもしれない。
 そして最初は拒否してた側も、なんとその力に当てられておかしくなってしまってる。口から舌を出して、なんかレロレロとしてた。
 いっとくけど男同士である。きもちわる……と草陰草案もおも――
 
(きゃああああああBL! リアルBLじゃん!?)
 
 ――草陰草案は興奮してた。どんどんと混乱が警官隊にまで広がってるのに、それどころではなさそうだ。おかしくなっていく同僚たちにどうしたらいいのか……その判断はこの現場を指揮してる人にもわからないようだった。
 
「くっ、後ろに引こう! 草案ちゃんをよろしくおねがいします!」
「え? ひゃあ!?」
 
 その言葉に黒服の人は草陰草案を抱えて走り出す。180を超えてる筋肉ももりもりの存在に丁寧に抱えられて混乱が更に広がりつつある場所から草陰草案達は撤退することを選んだ。
 もちろんその間にも対処法を警官隊の人たちに伝えるが……それを実行するかどうかはわからない。
 

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 1074

2024-04-27 20:08:11 | 日記
「よし」
 
 私は一人コクピット内で一種のトリップ感みたいなのの中にいた。一気に大量の情報を得て、そしてそれを処理したからね。通常の……というかいつものテンションではやってらんねえ! となるから、私は途中から感情をけしたのだ。
 
 ただ何も思わずに情報だけを処理する……そんな感じになって効率を追い求めていった。「こんなの無理! わかんないよ!」と思うような感情を殺して、私はひたすら素早く考えて蓄えてた知識を効率的に持ってきて、それでもわかんないのは検索した。
 
 それを感情を排除してやったんだ。それによってかなりのスピードで私はこの世界を知れたと思う。それこそ表から裏側まで……だ。そして今勇者達が戦ってる存在も、その詳細を私はわかってる。
 
 この世界を不完全に留めるために神によって止められた存在……それがあの化け物。いやちゃんとした名称がG-01の知識にはあった。『メタリファー』である。時空間を漂う存在で、その役目は調整。彼らは時空間の間でしか存在できないから、それを確保するために自身の為に時空間にズレを生じさせて歪みを調整、その隙間に入り込んで存在を保ってるらしい。
 
 よくわかんないが、時空間が複雑怪奇なのはメタリファーの意味のない行動のせいである。てもそうしないと彼らは存在できないから、そういう存在なのだと言うことで責めることはできないだろう。
 生きるため……といえばそれまでなのだから。世界とは普通は完成へと持っていくものだ。それを普通の神なら目指すし、完成された世界が美しいと思うもの。完成の定義には色々とあるみたいだけど、少くとも自分から時限爆弾みたいにはしない。むしろこの世界は逆だ。
 そもそもが崩壊する世界。作り上げた世界を崩壊させてるんじゃなく、崩壊してたのを時空間に干渉できるメタリファーの力を無理矢理使って、崩壊寸前でとどめてる。その世界にあまつことか神は生命を作った。寵愛するべき存在である命を谷底に突き落とす様な所業。
 
 それによって、ここの神はより強い存在を作ろうってことらしいけど、やられた側は溜まったものじゃないよね。そもそもが神の思惑通りにいってないし。教会の様な奴らで神は満足だったか? この世界で新世界に行けるのなんてほぼ教会についてる奴になってた。
 けどそいつ等は強かったのか? いやこの世界基準では強かったけど……それは神が望んでたような強さ……ではなかったと思う。それに教会だってすでに正しい手順の扉の開け方はもう分かってなかった。
 全ての都市……そして全ての都市核……それが必要だった。それぞれの街の配置、それとかにもちゃとした意味はあった。砂に埋まってもそのままになってたのはきっと砂に埋まってもどうにかするすべがあったから。
 でもそんな面倒を教会はする気はなかったみたいだね。裏技……で扉を開こうとしてた。でもそれでは正しい楽園へはいけない。
 
 しょうがないから、すべてを解明した私が開いてあげよう。完璧な手順を踏んだ、本当の楽園への扉をね。勿論そこに教会の居場所なんてないけど。