UENOUTAのお絵描きとかブログ

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ある日、超能力が目覚めた件 424P

2024-04-10 23:41:33 | 日記
 悪魔から怪しい気? オーラとも言えるものが立ち上ってる。赤い様な……赤紫のような……彼女から立ち上ってるからなんかいやらしい物のように野々野足軽には思えた。
 それが一気に周囲に放たれた時、この狭い部屋にあったものが色々と吹っ飛んで壁までよっていった。軽いものは壁にぶつかって――ガン! ゴン! ――とか音を立ててた。人も微妙にずれてた。まあダメージ事態はなさそうだ。
 尻尾に胸を貫かれてた仮面の男……そいつは貫かれてるからこそ、その場から移動することもなかったわけだけど……ポスン――と仮面が落ちた。ずっと付けた仮面。
 それこそ眠る時も食事の時もお風呂のときだってあの男はその仮面を付けてた。どうやら仮面は完璧に外さなかったら、その効果を切らさないようでちょっとずらす程度は問題なかった。だから食事とか水分補給とかは問題なかった。
 そもそもが自分の意思では外せなかったんだが……きっとあの男も自身の本当の顔……それを見たくなかったんだろう。自分自身でその顔……仮面が見せる顔こそが本当の自分の顔だと、そう思い込みたかったのかもしれない。実際は野々野足軽は仮面の男の元の顔もそんなに悪くなかったとは思ってた。
 確かにイケメン……ではなかったかもしれない。でもブサイクでもなかった。そこらにいるちょっとチャラチャラとした軽い印象をした顔だった。絶対に彼女ができない……とか悲観するほどの顔面ではなかった。普通に女性と付き合うことだって出来るくらいではあっただろう。
 はっきりいって丁度いい……と言えるくらいの顔面だったかもしれない。だれだってイケメン……それに美女には憧れがあるだろう。それは野々野足軽だってわかる。けど、そういう美女やイケメンにだって苦労はあるだろうし、案外美女は不釣り合いな人と付き合ったりもしてる。
 だからある意味で元の彼の顔は「丁度いい」と感じた。そのくらいの顔。まあ野々野足軽は自分も人を評価できるような顔をしてる……とは思ってない。イケメンではないと自覚してる。
 
 でもきっと彼は強いあこがれがあったんだと思う。それこそ普段からナンパをしてるようなやつである。所謂陽キャ……といえる方の部類である彼は野々野足軽の様に普段は女に興味ないって姿勢とはある意味で真逆だろう。
 自分からグイグイと行くタイプ。だからこそ、顔がもっとよければ……とか思ってたのかもしれない。イケメンへの情景、焦燥……そして憧れ……それらはきっと野々野足軽の比じゃなかった。だからこそ、理想の顔……それを手に入れたら手放すことなんてできなかったんだろう。
 でもその仮面が今……とれた。野々野足軽は何もしてない。まるで死を仮面が認識したから、もう必要ないだろうと……仮面事態が見限ったかのようだ。
 
「違う……違う……こんなの……ちがっ……」
 
 悪魔の女性はそんな風につぶやき、フラフラとベッドから落ちた。そしてそのまま彼女は玄関へと向かう……そのままガチャリ……と扉をあける。彼女はパンツ以外は全てを脱ぎ捨ててる状態である。
 そのまま彼女はフラフラと外に行った。
 
(二人共彼女を見張っててくれ!)
 
 そんな指示を悪魔っ子と天使っ子にする。すぐに二人は動いてくれた。野々野足軽はすぐに命が絶たれた男へと力を向ける。尻尾が抜けたときに、ベッドへと前に倒れ込んだ男。
 
(これは俺のせいでもある……)
 
 そんなことを思いながら、野々野足軽はこの死んだ状態の男の治療を開始した。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 1063

2024-04-10 23:35:57 | 日記
「行ける……鬼はただあの化け物に攻撃してるだけじゃないわ。相手のプロセスを阻害してる。今なら、攻撃が通る!」
「――よし!!」
 
 アイがそんなことを言った。本当は「よし」以外に言いたいことは山ほどある。どうして? とかどういうことだ? とかである。アイはどうやらあの扉の化け物の情報を持ってるようだった。それはこれまでの言動でわかる。けど今は戦闘中。それを共有はできてない。けどアイが言うのならそうなのだろう。そう思うことにした。
 だって自分たちは仲間……いや運命共同体といっていい。これからもずっと世界を渡っていく仲間。間違ったことを教える必要なんてない。だからそれは真実のはずだ。それに……だ。それに扉の化け物は実際の所、あの鬼二体からかみつかれたときの反応は顕著だった。
 自分たちの攻撃はではそんなに反応は示してなかった。なにが起きてもどうにでもなる……それが出てるようだった。けど鬼の嚙みつきには大きな絶叫を上げてる。効いてるのは確かだろう。
 
 自分は「ふー」と大きく息を吐く。そして内部のノアにありったけのそそぎこまれてるこの世界の力の変換求める。
 
『これ以上は旦那も耐えられないっすよ?』
「それでも……行く!」
『はぁ……仕方ないってね。え? そっちにもながせ? なるほど、そっちと分け合えば……確かにっす』
 
 なにやらノアが話してる。それは自分じゃない。けど誰かはわかる。聖剣だろう。自分は聖剣の声は時々受け取るくらいしかできない。だけど、どうやらノアは普通に会話ができるみたいだ。どうして? なのかは正直分からない。ノアなんてこの世界から出会った筈で、それに対して自分と聖剣の関係は元の世界から数えたらそれこそ十年くらいはある。
 絆は十分にもうはぐくんでるはずだ。それなのにバッとでのノアの方が聖剣の言葉を受け取れるのはちょっと納得いってない。けど今はそんなことはどうでもいいか。重要な事はそういう事じゃない。それに……聖剣の言葉はきっと自分を思ってのことだ。それはわかってる。なにせ自分は幾分か楽になった。流れてくる力は大きくなったし、それに聖剣へと注がれるエネルギーもそうだ。
 
 でもそれでも負担が軽くなったのは聖剣事態もその負担を背負ってくれたからだろう。自分はボロボロのアイをみる。彼女は無理をしすぎた。そもそもが自分のようにこの現地のエネルギーを変換する術もないのに、そのエネルギーを無理矢理使ってたんだ。内部に深刻な問題が出てるだろう。
 
「後は、自分にまかせてください」
 
 そういって空中を蹴る。扉の化け物は鬼に左右から腕を拘束されて、そしてその首筋にかみつかれて全身にヒビの様なものが広がってた。螺旋の様なもよう……それがはがれてる? ボロボロと指先からはそんな風になってた。よくわからないが、けど事実として扉の化け物の動きは止まってる。だから自分は確実に……そして絶対に間違わないように、聖剣を扉の化け物の顔にまっすぐに突き刺してやった。
 
「ひっこめええええええええええええええええええええ!!!」