UENOUTAのお絵描きとかブログ

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ある日、超能力が目覚めた件 431P

2024-04-21 18:37:52 | 日記
「おお、草陰殿!」
 
 そんな風に言ったのは猩々坊主だ。実際、明確な力……を披露してるのはこの草陰草案だけだし、大っぴらに力を使えるのは彼女だけ。それに彼女の力は『癒やし』だ。
 つまりはこのおかしくなってる人たちにその癒やしが働いて正気に戻る……可能性をきっと皆は思ってる。
 
『皆さん! 草陰草案ちゃんが来てくれたました! もしかしたら彼女なら、この事態を収拾できるかもしれません! なにせ彼女はどんな医療技術をも超越した『力』を持ってるのはもう皆さん把握してるでしょう!』
 
 そんな風に大川左之助が視聴者にいってる。草陰草案は人気者で「「「「キター!!」」」」――と盛り上がってる。皆さん、女子中学生が大好き……というわけじゃなく彼女の力にきっと期待してる。
 いやもちろん、きっと女子中学生が大好きな輩もいっぱいいるだろう。なにせ女子中学生だ。それに草陰草案はオタク気質だが、その格好はかなりギャルによってる。ツーントンカラーの髪色してるし……好みは人によって分かれるようなファッションセンスだが、可愛い系ではある。中学生だから大人っぽくしたいのかもしれないが、子供らしい顔付きだし。
 
「皆さん! 私がきたあああああ! さあ、そこを開けなさい!!」
 
 そんなことを叫んでる草陰草案。けど勿論だけど、警官隊が道をあけるわけはない。
 
「ほら、危ないから下がってなさい!」
 
 そんな風に怒られた。まあ当然ではある。
 
「私の事を知らないというの!? 私の力があればこの事態を収拾出来るの! このままじゃあなた達までおかしくなるのよ!?」
 
 甲高い声でそう抗議してる草陰草案。それにこの動画を見てる人たちも警官隊に文句をめっちゃいってる。「無能」やら「国家権力の犬」やらである。やばめな草陰草案信者っぽいのもいっぱいだ。
 
『どうかそのお御髪を一房』
 
 とか言ってる頭おかしいやつまでわいてる。『その奇跡をここに!!』とかもいってる。
 
「まっくた頭硬いんだから……」
 
 そんな風に悔しがってる草陰草案。すくとそこにこんなことを言ってくる人が。
 
「貴方、草陰……さんよね? どんな人でも治すことが出来るっていう……」
 
 とうやら草陰草案を知ってる人がいたようだ。するとその人は泣きついてきた。
 
「お願い、私の大切を人を助けてください!!」
 
 するとそんな声を聴いた人たちもリアルで草陰草案に泣きついてきた。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 1070

2024-04-21 18:33:28 | 日記
 悲鳴な様な叫びを扉から出てきた化け物は出してる。それこそ実際のところはサイズ感の違いもあるし、そもそもが自分たちのような世界の外を渡れるような存在と世界の中だけで完結してる存在のエネルギーの差があるから、そこまで……とか思ってた。
 でもどうだ? 結果的には彼らジャル爺達の攻撃はとてもきいてる。実際、そのエネルギーはとても大きい。その原因はきっとネナンちゃんだ。ネナンちゃんの力は自分たちにも流れてた。けどそれを自分たちは百パーセント活かせてはなかった。
 なにせ世界が違うからだ。そして変換するにもその効率はそこまで高くない。けど彼らはどうだ? どうだなんて言う必要さえないだろう。彼らは純粋なこの世界の人間だ。
 だからこそ、ネナンちゃんから供給させるそのエネルギーを取りこぼすことなく、百パーセント使える。面倒な返還なんて必要ない。けど実際アレだけのエネルギーだ。百パーセントを活かせる存在なんてこの世界の人間でもそうそういないだろう。でもそんなそうそういない中の一部が彼らだ。
 
 潤沢なエネルギーに後押しされて、彼らの攻撃はとても強力な物になってる。一回一回があの扉から出てきた化け物に消えない傷をいれてる。でもそれでも決め手にはなってない。
 効いてはいるが、決定打にはなってない……という感じ。それに相変わらず髪はこっちに多く向いてる。ということは、潜在的にはこの化け物はまだ自分のほうが脅威と感じてる……ということだろう。
 
「応えなければのう! この力もきっとただではなかろうよ!!」
「はい! このチャンス、この機会……逃しはしない!!」
 
 そんな風に叫んでるジャル爺とサーザインシャインインラの隊長さん。二人はその体をずっと化け物に貼り付けて切りまくってる。彼ら二人だけじゃない。他の者達だってそうだ。そのおかけで化け物の歩み止まってる。
 そして傷付けていく中で……異変は起こる。それはあの扉から出てきた化け物に巻き付いてた物……螺旋。それが剥がれていってる。目を隠し、そして体に巻き出た螺旋。
 それが彼らの猛攻によって剥がされていってる。実際剥がれるもの? と思うが、実際剥がれてる。自分やアイの攻撃ではあんな現象は起きなかった。何か……あの化け物に巻き付いてる螺旋が反応をしてるのかもしれない。
 
 自分たちの力では起きない反応……それが起きてると見たほうがいいだろう。そしてその螺旋が取れることがいいことなのか……それともまずいことなのかは正直わからない。螺旋はまるであの化け物を縛るようになってるみたいにも見えた。
 
 だからあの螺旋が剥がれると、もしかしたらあの化け物が本当の意味で開放される……かもしれない。でも彼らの攻撃を止めるなんて事はできない。だって効いてる。そしてここは彼らの世界。
 彼らが自身で世界を守れるのなら……それに越したことはないんだ。そんなそんな時――
 
『世界の解明を完了しました』
 
 ――という声が頭に響く。