UENOUTAのお絵描きとかブログ

 お絵描きや小説、YouTubeとかの報告とかしていきます。

転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)運命という世界線を壊せ 946

2023-10-31 23:55:27 | 日記

ネナンちゃんの行いで一気に迫ってた砂獣がその湧き上がってた来た植物に取り込まれていく。さらにこっちが動く。

「照準誤差3メートル以内です。発射します」

 その声の後、すぐにどこかから『ドガンドガン!!』という音が何回も響く。そして空に上がる光。そしてそれが落ちてくると、周囲が爆発にのまれていく。

「砂獣の80%の殲滅を確認。ですか……さらに大量の反応を確認。続けて殲滅弾の発射を継続します」

 映像では炎が高く……それこそ空の壁の様にそびえてる様子がみえてる。映像越しじゃなくても、それだけの高さである。さらに周囲を照らして、熱を届けてるほど。ある意味でこれが味方側の攻撃じゃなかったら軽く絶望を覚えてもおかしくないくらいかもしれない。

 でも事前の通信での行いだから、民衆も「いええい!」とか「うおおおお!!」とか興奮してる。けど軍の方は緊張が最高潮に高まってることだろう。なにせ皆が抜刀を指示された。

「ふんぬ!!」

 炎を壁を突き破ってやってきたのは、光の矢だった。そしてそれはネナンちゃんを狙ってた。王様の近く、それに近衛兵が守ってるところにネナンちゃんもいる。

 もちろんそこは街の外で、軍の後方ってだけで、宮殿の中とかにいるわけじゃない。安全な場所で見守るだけ……なんてのはしなかったからだ。王として、そしてネナンちゃんはその力を使うためにここにいる。だからこそ、敵がここを狙うのはわかってた。それに……だ。元々が教会は後ろ暗いことが得意だった。それこそ世界を操るために、そういう事の方を魔法でも伸ばしてたしね。まあそれでもこの近衛たちは反応出来てなかったけど。

 こっちは肉弾戦が強い。それしかできなかったからだ。けど教会は魔法という力をもって、遠距離攻撃の方が得意だ。だからこそ、こういうのはわかってた。なのに……危なかった。

「ふむ、よい剣だ」

 そういってネナンちゃんを守ったのは若返ってるジャル爺だった。この世界最強と言えるだろう技を持つ爺である。まあ今や青年の見た目だが……そいつが教会の不意の一撃をとめた。

「それでは王、そしてネナン様。行ってきます! 必ずや教会の首魁を打ち取って見せましょうぞ!!」

 そういってジャル爺が走り出す。それに続いて皆も進軍を始めた。


ある日、超能力に目覚めた件 308P

2023-10-30 20:27:27 | 日記

今日は休日、部活とかも何も入ってない野々野足軽には休日というのは、文字通りの休みの日――だった。これまでは。でも最近はそれこそ、いつもでは対処しきれてなかった問題に対処する日――ということで、いつもよりも忙しい日でもあったのだ。

 でも今日は本当の本当に休日。久しぶりに学生としての甘酸っぱい休日を過ごすことになってる。

「よし!」

 一張羅に身を包みそんな風に声を出す野々野足軽。まあ一張羅といってもタキシードとかではもちろんない。いつもよりも気合いを入れた服装ってだけだ。なにせ……だ。なにせ今日は普段から下がりに下がった平賀式部からの好感度を野々野足軽が回復する日なのだ。

 つまりは久しぶりの平賀式部とのデートである。なので休日は顔も洗わずに過ごしてしまう野々野足軽だが、今日はすぐに顔を洗って、髪型だって整髪量で整える。一張羅だって、あらかじめ今日の為に新たな服を買っておいたくらいである。

 最近はお小遣い以外の副収入とでもいおうか? そんなのが入ってきて、ちょっとだけ懐具合が暖かったから、このくらいは何の問題もない野々野足軽だ。

 準備も万端にして、家をでる。そして向かうは駅である。今日は色々とデートプランを頑張って考えた野々野足軽だ。なのでまずは定番の待ち合わせ……そこで「ごめんまった?」とか「今来たとこ」とかやろうというわけである。

 そんな事を思ってると、家を出て少し行った先で……

「いえーいばあちゃん。これ地球の……いや、テラのエネルギーが凝縮されたすっげー石なんだ。本当は50万なんだけど、今ならなんと千円! どうよ? すっごいぜ。なんとこれを買ったやつはこんなにも幸福が訪れてるんだぜ」

 そういってふざけた怪しい奴がお婆さんに変な石を売り込もうとしてた。頭が痛くなってくる野々野足軽である。こういう奴、本当に増えた。なにせ世界に『力』が認知されてしまったのだ。

 だから今まであった幸運の壺商法というか、それらが爆発的に増えてる。それにそれに、本当にそんな力があるものだから、まさかこれにも……的な認知が走るのかもしれない。

「ううーんそうねー」

 ――と人のよさそうなお婆さんはいってる。相手はなんかタブレットでこれを買った人の声をとどけてるらしい。絶対にサクラだろあれ。でも相手をしてる暇もない野々野足軽だ。だからって、目の前でサギられるお婆さんを見過ごせる程に、野々野足軽は冷酷ではない。

 なので、一瞬手のひらを振って、その映像を操作した。するとタブレットから――

「これは詐欺ですよ。幸運なんてきません。買ってはダメダメです」

 ――という音声が流れて来た。それをみて「あらあら詐欺なのねー」というお婆さんは見事詐欺から身を守ることができたのだ。

 でもここ最近、ここういう輩がめっちゃ多い。早速だが、無事に時間までに待ち合わせ場所にたどり着けるのか、不安になる野々野足軽だった。


転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)運命という世界線を壊せ 945

2023-10-30 20:19:41 | 日記

やっぱりだけど、教会は『波』を起こしたらしい。サーザインシャインインラを襲わせたのはやっぱり教会ということで確定していいだろう。

 奴らは意図的に『波』を起こす手段を持ってる。迫りくる砂獣の大群。それは地平線を黒く埋め尽くすほどだ。その映像も実は町中に中継されてる。なにせ、これは世界の運命を懸ける戦いである。

 この世界に住まう全ての人に関係がある戦いだ。だから知っておくことは大切だろうってことで、この中継はしてる。一応街の外には軍が展開してる。そこにはもちろんこれまで軍の兵士として訓練を受けてきた奴ら、それに賞金稼ぎの連中、さららには有志達が集った人々が加わって今までにないくらいの規模になってる。そして彼らにはこちらが用意した武器を装備させてる。これによって一人が担当できる砂獣が大幅に増えた。なにせ一刀のもとにアリ型の砂獣は倒すことができる。今までは一匹の砂獣に3人から5人くらいは必要だった。普通のアリ型の砂獣でそれである。

 それよりも強力な砂獣にはそれこそ二桁の人数を当てるのは当然だった。けど、武器の質の向上、さらには新たに『血浄』よりも強力な身体強化方法の広まりによって、一人十体くらいは受け持つことができるくらいにはなってるだろう。

 けどだからって、それだけで勝てるか……というとそうじゃない。寧ろ足りないくらいだ。でも敵は迫りつつある。けどまだこっちは動かない。なるべく街よりも離れた所で戦うのがいいだろうが、まだ……まだ動かずに砂獣が砂を覆いつくすようにうごめいてるのがみえる。

 それを見て誰もが緊張してるだろう。けど波にはいくらでも砂獣は湧いてくる。だからただ正面からぶつかっても意味なんてない。とくに目の前の砂獣にだけ対処するのはナンセンスだ。でも当然だけどだからって砂獣を放置して街を襲われたら元も子もない。なにせ街には非戦闘員がたくさんいる。

 それらを守るのも彼らの仕事。でも命を無駄にもできないから、まずはネナンちゃんが動くのだ。

「行きます!」

 ネナンちゃんはその豪奢な服のまま膝をついて、祈ってた腕を地面につける。光を宿したその手から砂へと光が伝わって、その光は黒く覆いつくされた砂獣の足元までも進んだ。そして次の瞬間、砂獣の足元から巨大な植物が生え始める。それらに波の先行部隊が飲み込まれていく。

 それを見てた人々が歓声を上げる。これが開幕の合図だっだ。


ある日、超能力が目覚めた件 307P

2023-10-29 19:35:20 | 日記

『今度の今度は本当ですか? 一生のお願いは効きませんよ? というか、野々野君は私の……事……いえいいです。私なんてつまらない女ですもんね。

 ちょっと顔がいいだけの。ああごめんなさい。ちょっと顔と体が良いだけの最高の女なだけですもんね。野々野君は手に入れた物には興味が無くなるタイプなんですね』

「これは……まずいな」

 野々野足軽は届いたメッセージをスマホで見て、そうつぶやいた。差出人は勿論、野々野足軽の彼女である『平賀式部』である。

 この微妙にも自慢しつつ、怒ってます……みたいな遠回りなのか直接なのか分からない感じの文章を送ってきた経緯は簡単だ。

 簡単な事で、それはつまりは野々野足軽が平賀式部とのデートを何回もすっぽかしてるからである。まあデートと言っても大げさなことではない。

 テーマパークに行くとか水族館にいくとか、それか一泊二日程度の旅行にいくとか……そんなのじゃもちろんない。普段の何気ない一幕を「ちょっと今はごめん」とか言って断り続けたせいである。

 お弁当を一緒に食べるとか、ちょっと「家によってく?」とかそんなのを断り続けされたら、それは彼女なら『私になんてもう興味ないんだ』と思われても仕方ないというものだ。けど勿論だけど、野々野足軽は平賀式部を嫌いになった――わけじゃない。

 ただ、本当に忙しかっただけだ。でも学生の忙しさなんてのは普通はたかが知れてるだろう。だって学生の忙しさって個人でそんなにかわるものではない。

 大抵は学校で一日は拘束されてる。そしてそのあとは部活かアルバイトとかだろう。でも野々野足軽にはそのどちらもない。なら学校が終わればラブラブな時間を設けるのなんて簡単……なはずなのに、それをやってこないのである。平賀式部がそのプライドを曲げててでも誘ったとしても断られる。最初はそれこそ「急ぎすぎましたね」とか殊勝に思ってた平賀式部である。

 けど何回も断れらるとこう思う「私って魅力ない?」とかね。だから最近はいつも以上に身だしなみには気を使ってたし、学校で喋るときも『異性への意識のさせ方』という本で得た知識をさりげなく使ってもいた。

 その内自身を魅力ないと思うよりも「何が何でも連れ込んで一線を越えてやる」みたいな暴走気味になってた。それもこれも悉くを野々野足軽が拒否してきたからである。

 もちろんだけど野々野足軽はそれをまずいと思ってる。けど仕方なかった……なにせ……だ。なにせ世界が『力』という存在に気づいてしまったからだ。そしてそれに関わる人達が増えたのが大きい。


転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 944

2023-10-29 19:26:51 | 日記

「よい声だ。皆の声、きちんと届いておるよ。希望に満ちた、明日を信じた声だ。我々はこれまで教会の言葉を信じて来た。その言葉を受け入れて、従っていればよいと……そう思ってきたのだ。

 いや、思わされてきたというほうが正しい。彼らはこの世界の為に、我々の為に厳しくもそういってるのだと。だがそれらは全て違った。

 教会の……奴らの言葉は全て自分たちの為だった。許せるはずもない。我々に信仰を押し付けておいて、甘い汁をすすっていた。あまつさえ、この世界を捨てて、楽園いくという。

 許せるはずもない。だが奴らは強大だ。皆もそれはわかってるだろう。なにせ……我々が奴らに頼ってた。我々にできないことを教会は出来た。だからこの戦いは勝てるのか? と思ってもおかしくはない。

 しかし今の声に恐れはない。それが皆の気持ちだろう。だから我が王として言葉にしよう。われらは負けぬ。我らは勝つ……勝つのだ!!」

 腕を上げる王。その様子がアズバインバカラやジャルバジャルへと中継される。それと同時に、民衆たちも腕を上げて興奮を示す。

「それでは余はこのくらいで。我らの女神から勝利の祝福をたわまろう」

「ふぇ……」

そういわれて画面に映ったのはネナンちゃんだ。今日のためにしつらえたのだろう立派で豪華な服を彼女は着てる。そして彼女自身があふれさせてる力で私が作り出したアクセサリーがピカピカまぶしいくらいである。

 いつもも、ネナンちゃんはかなりいい服を着てたわけだけど、流石にこの晴れの舞台となれば、さらにもう一段階上にいくらしい。

 この世界は暑いからなるべく薄着で、生地も薄く……なんなら着ないって選択肢だって多い。けどそんなこの世界には似合わないくらいに今のネナンちゃんは着こんでる。

 そんなネナンちゃんの隣には年が近い王子様がいる。二人は手を取り合ってるから、とても微笑ましい感じに映ってることだろう。

 まあ別段二人が付き合ってる……ってことはない。でも、こういう配置にしたのには一応思惑ってやつがあるだろう。ネナンちゃんはとても貴重な力を持つ存在だ。だからこそ王族としては取り込みたいし、この戦いの後……それをきっと見越してるんだと思う。

 早いはやい――と思うかもしれないが、それがきっと上に立つ人たちが考えなくちゃいけないことなんだろう。そんなことを思って見守ってると、緊張してたネナンちゃんか大きく深呼吸をして、一歩前にでた。

 そしててんぱりつつ、こういった。

「えっと……その……この、来るべき……うええ……」

 いや言えなかったみたいだ。なんか手に持ってたから多分あらかじめスピーチの文面はあったんだろう。でもネナンちゃんは緊張でそれを紡ぐことはできなかった。けどそんなとき、そっと第二王子であるプライムがネナンちゃんの肩に手を添える。そして二人は何やらちょっとやり取りして、うなづきあう。

 そうしてこれだけを二人でいった。

「「私達全ての人へ、祝福を!!」」